中国地蔵尊巡拝

第16番 亀岳林法幢山禅昌寺きがくりんほうどうざんぜんしょうじ 曹洞宗

山口県山口市 平成20年3月7日巡拝

 

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禅昌寺、山門 禅昌寺、本堂 禅昌寺、食堂 禅昌寺、本堂から石橋山門を
雪が降ったり何やかやで出そびれていました。今日は出かけるぞ。
中国道は山口インター、山陽道から行ってもええんですよ、わたしとこからは中国道経由のほうが少々安いのでそっちを選びました。
山口インターから防府の方向へ、だいぶ進んだな、ぼちぼち近づいてきたはずだがな。
コンビニで聞いてみよう。すみませんが、門前バス停はどこでしょう。門前バス停?そんなのあったかな。
禅昌寺前バス停のことじゃありませんか。それならね、これこれこういう所にあるんですよ。
言葉に従って進んで行くと、リョーユーパンの工場が現れて、国道を潜る地下道があって、おぅ、あった、禅昌寺の案内標識
国道が拡幅される前は、国道と並行したこっちの細道がメインロードだったようだよ。萩往還と石標があるもの。
この細道に禅昌寺の標石がある、一里塚風の松の木があって、奥が禅昌寺と誘っている。
ここが禅昌寺、へぇぇ、驚くほど大きな寺だよ。
門前の案内を読むと、亀岳林法幢山禅昌寺、山門の扁額に亀岳林とあり、寺の北側の山の名前が亀尾峰、岩山なんですね、その名にちなんで亀岳林と名乗っているのだそうな。
シンプルだが大きな山門だね。山門に回廊が付属している。風格を感じるなぁ。
境内の中央に池があって、これは放生池、石橋が架かって本堂へ向かっている。
右側が食堂じきどう、左に大悲殿、観音堂だね。
これだけ巨大な食堂ということは、往時は修行僧が大勢いたのだろうな。
正面に本堂、扁額に法幢山とある、幢の意味はIMEパッドによると「はた」、法をはたに掲げる、寺の名前はそういう意味合いだったのかい。
建物の線も力強いが、障子の線が縦の線だけで構成されていて、きりっと端正に引き締まっている。
引き返して、池の石橋を渡って戻ろう。
回廊から北へ進むと、地蔵堂、扁額の字が達筆すぎて読めないが、地蔵の幟があるからには、そういうことだと思うよ。
看板を読んで、この寺がすごいなと思うのはこういうことなんだよ。
大名の大内氏が二千石の知行を寄進しようとしたが、「安定は堕落のもと」と断わって、替わりに防長二州で托鉢することを申請して許された。以来、托鉢で直に接して、民衆に深く愛された、とある。
なぁるほどなぁ、殿様の菩提寺でぬくぬくとしていて、殿様が没落して一緒に衰微した寺がなんぼでもあるものなぁ。
民衆の中に入って行ったからこそ、こんな大伽藍の寺を経営できるのだろうね。

このあと、右田ヶ岳に登ってきました。防府の岩峰、右田ヶ岳
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