中国観音霊場巡拝
第9番 転法輪山大乗律院浄土寺
平成16年11月9日巡拝
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尾道の寺は全部、備後西国と重なっているんですよ。ここ浄土寺は備後西国の第5番なんだよね。
前に訪ねているから新鮮味がないなぁ。浄土寺への道は尾道の市街地を東へ東へと歩いて行けばええよ。今日は海岸沿いの道を歩くとしようか。
マリンバンクという建物が見える、JAバンクは農協なんだが、これは漁協の金融部門なんだな。
岸壁から釣竿をたらしている人々がいる。市役所がこれなの、案外、地味な建物だな。商工会議所のビルは埋立地に建っていて海にこぼれ落ちそうじゃないか。
浄土寺までは、鉄道線路沿いに歩いても、海岸沿いに歩いても、浄土寺の前で絞られて合流するから、安心して好きなコースを取ればええよ。
JRのガードをくぐって石段を登る、尾道では平地の部分はわずかしか無いものだね、直ぐに階段にぶつかる街なんだね。
山門をくぐって境内に入る。境内はそんなに大きなものではないが、本堂を正面にして、右へ阿弥陀堂、多宝塔などがひろがって立地している。
山門、本堂、阿弥陀堂は重文だそうだが、多宝塔は国宝なのだそうな。
多宝塔を眺めると、いやぁ、真言宗だねぇと独自の様式を再確認するね。
ほかに独自様式というと禅宗があるね。途中で宗旨を変えてしまったという気の毒な場合、山門は禅宗様式なのに、中身は全然違うという、変な例も知っているよ。
多宝塔があるのに真言宗ではない、こういう例もあるかもしれないね。現実に出会わなくて幸いというもんだ。
このあたりから、尾道の古寺めぐりの道が始まるのだよ。石畳になっているからそれに沿ってたどって行けばええよ。
浄土寺の山門塀と平行して西国寺の方向へ続いているのだよ。
参考 備後西国 第5番
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