中国四十九薬師霊場巡拝

第30番仏日山覚天寺

山口県山陽小野田市 平成19年6月4日巡拝

 

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覚天寺山門 覚天寺扁額 覚天寺本堂 宝匡印塔
中国薬師巡拝も、もう第30番になるんですねぇ。四十九薬師ですが、後半もだいぶ進んで来ています。
前回の長徳寺と同じく、山陽道の山口南インターで降りる。ここからは、国道2号線を走ります。
山口宇部道路、山陽自動車道と、小野田まで直通で乗り入れられるのだが、ここは節約、ただの道路のほうを使うとしようよ。
気持ち的にはインターを降りてから、そうとう走ったような気がするよ。知らない街だから余計にそう感じるんだろうね。
宇部の市域を離れて小野田の市域に入る。
山陽小野田市とはなんだい、だらしない。山陽町と小野田市が合併して、名前の頭を山陽に取られたのかい。
地域一帯で小野田の名前は抜きん出た存在ではなかったのだね。嫌がる山陽町をむりやり頼み込んで合併した構図が透けて見えるよ。
これは他県人の感想です。事情を知らないひとは、みんなこのように思うのじゃないかな。
市域に入って、岡崎八幡宮の看板が幅を効かせるようになった。ドライブマップの重要項目なんですよ。
茶屋という信号で、県道29号線に別れる。全山タブノキで覆われている丸い山がある、これを迂回して抜けて走る道となる。
この丸い小山だけにタブノキが顕著なのかと聞かれても、返事しにくいなぁ、このあたりの山どこでもタブノキは普通に繁っているからね。
民家の裏からてっぺんまで丸くまんべんなく常緑樹が繁っている山なのだ、そういうことです。
地図で探すと大休団地、画一的な建売住宅を想像していたが、違いました。伝統的な家が建ててある団地です。
住居標示の看板を探すと、大休団地1番地、ふぅむ、旧来の字から独立させたということなんだろうね。
曲がり角に覚天寺と看板があるから、見落とさないようにね。
薬師の幟も立ててあるのだが、豆腐屋の旗と色が似ていて、錯覚したり、見落としたり、なかなか難儀なもんだよ。
この大休団地の真ん中を突き抜けて行く、突き抜けた果てに薬師の幟が見えるのでやっと安心する。ここだ、ここだ。
門前に駐車して、白壁で包まれた境内を見る。ふぅむ、三角に突き出た寺なんだなぁ。
突き出た先端に山門がある。禅宗だから仁王像はない。山門に扁額があって、仏日山とある。
本堂はコンクリート造り、大都会ではよく見かけるが、地方で見たのはここが始めてです。
本堂の背後にタブノキ、むくむくと盛り上がって荘厳の効果を果たしているでしょ。
境内の中には地主神の神社もある。禅宗の寺では珍しいぞ。
解りました。何度も廃寺廃絶になった過去があるんだそうです。それで、昔の宗派のなごりがあちこちにあるのだ。
本堂前に宝匡印塔があるが、これも毛利家家老が菩提寺にしたなごりで、明治維新後、大檀那が去って寺も廃絶した、そんな歴史が残っております。
廃寺を惜しんで、その後村民が再建し、法統からは無関係なのだが、ゆかりとして置いてあるのだそうです。

このあと、霜降岳へ登りました。山口県宇部の霜降岳
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