中国四十九薬師霊場巡拝

第33番月輪山円政寺

山口県萩市 平成19年6月16日巡拝

 

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円政寺、入口に石灯籠 円政寺、拝観料受付 円政寺本堂 円政寺、金比羅堂
いよいよ山口県も最後の札所です。
萩なんですがね、前に来たことがありますが、山口と萩の間は距離が長い、峠が高い。うんと遠いよなぁ、遠いのを覚悟して頑張らなきゃならんと、あまりええ印象を持っていない。
やっぱりそうだった。トラックに挟まれて、長い長い峠越えをしなきゃならなかった。
バイパスの有料道路を通って、従来の国道はJR萩駅前から延びていたもんだが、真っ直ぐに突き抜ける広い道が新しく出来ている。
長門へ下関へ誘導する国道へ、右折して、市役所の方向へ進んで行く。
総合庁舎の駐車場に入れて、歩いて行くことにしよう。
お役所の駐車場は土日は入れないもんだが、ここ萩ではおおらかだね。フリーに使わせてくれるのがありがたいよね。
ガイドブックを下読みしたところでは、総合庁舎からそんなに離れていないはずだが、結構歩くね。地図での位置関係がどこか変。
今、眼の前にあるのが、県立萩美術館・浦上記念館、その隣りにあるのが合同庁舎。
ははぁ、ええ加減に読んでいるから間違えたのだ、総合庁舎と合同庁舎、それにしても、総合庁舎と合同庁舎がご近所にあるんだもの、錯覚してもしょうがないよね。
美術館の守衛のひとから教えてもらった、川があって、橋を渡って、うどんやがある。そう歩くんだと。
このことだねぇ、うどんや、あった、円政寺を案内する看板をみつけた。
うどんやの横の路地を入って行くのだね。これがそうかな。
石灯籠があって鳥居があって、これでは神社じゃないか。でも、案内は円政寺となっているよ。
神社はどこでも、清浄静謐せいひつなのが普通だが、ざわざわと雑然としたものが中でうごめいている。
混雑していても、神社はシラジラと気温が低いもんだよ。寺の雑踏はぬくい温気がこもるのが通常だ。これは寺の雰囲気だね。
拝観料をいただきます、と看板がある。へぇぇ、中国薬師の巡拝を続けて来たが、拝観料を取る寺は始めてだ。はい、200円。
正面が本堂なんだろうが、あまり目立ちませんなぁ。横手の金比羅堂のほうがはるかに立派な姿をしているよ。
そうなんです。善男善女が押し寄せるのも、金比羅のご利益のほうが評判が高いからです。
この寺も、断絶したり、他の寺と統合したり、験があると評判の屋敷神を引き寄せたり、いろんな歴史が重なっているんだそうです。
明治政府の廃仏毀釈令をはねのけて、神仏混交を貫いた珍しい例なんだそうな。
日本一大きい石灯籠、というのがあるが、胴体に浮き彫りが施してあって、こんな姿は他では見たことがないなぁ。
境内には、説明の看板がひしめいております。
維新の志士が、幼い頃、この寺でどうたらこうたら。
テレビのクイズ番組で出た回答の何々はなんたらかんたら。
境内は狭いのに、浮き立つように売り込み売り込み、寺というより見世物小屋、イベント会場のようで、ちょっと温度差を感じるなぁ、早々に立ち去ることにしよう。

このあと、田床山へ登りました。吉田松陰の山、田床山
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