近畿不動巡拝

第2番 有栖山清光院 清水寺 (ありすざんせいこういんきよみずでら)

99年7月31日巡拝

清水の滝
四天王寺の池
このあたり、寺ばっかりで見つけにくいんだよね。前に行ってるから簡単と思ったが、大間違い。
ポイントは伶人町ということなんだね。伶人町は狭い範囲だから歩き回って探すこと。
伶人とは雅楽の楽人のことを言うんですと。四天王寺の雅楽の楽人たちがこのあたりに住んでいたので町名になったようです。
歩き回って探せ、とはあまりに不親切、星光学院の南の路地を入ると見つけやすいです。通りすがりに見ましたが、星光学院のチャペルで結婚式をやっていました。平服の参加者で初々しかったよ。このあたり、寺あり、教会あり、韓国の教会あり、宗教の混在地ですなぁ。
右が清水坂
地蔵堂
坂道のひとつに清水坂と名付けた坂があって、なるほどね、清水寺とは昔から有名な寺だったんだ。ちょっと離れているが四天王寺の子院なんですね。
門を入れば地蔵堂、墓地に取り巻かれています。清水寺の焦点はここではなくて、墓地の間を谷底に降りて行きます。
崖からかけひが3本出ています。これが大阪唯一の天然の滝で、清水の滝と命名されています。これから寺の名前が生まれたんだね。
滝に打たれて行をする、ここは修験の寺なんだね。水源は四天王寺の池から水脈が届いているとのことです。
当局の要請で滝の水は煮沸して飲んでください、と看板がある。そりゃそうだろね、四天王寺の池を見ると、亀がうじゃうじゃしていて、水は汚れ果てている。
それはそれ、これはこれ、水が汚れていようと、宗教の情熱は滝に打たれてさらに燃え上がるのだよ。
墓場の中の鐘撞堂地蔵堂、ここは崖の端にあるから、街がよく見えるね。あのへんが日本橋かい、帰りにパソコンなど見てくるかな、などと予定を変更したりしてね。
この下は下寺町、ずらぁっと寺が並んでいるのがよくわかる。秀吉が都市計画する際、防衛拠点としてこのあたりに寺を集中させたそうだね。
ここは風も涼しく渡ってのんびりできるなぁ。ただね、ホームレスの先住者がいるので、なかなか長居はできないがね。先住権を尊重して、隅っこを利用するぶんにはなんの差し障りもありません。
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