近畿不動巡拝

第12番 南山般若院 安岡寺 (なんざんはんにゃいんあんこうじ

99年9月23日巡拝

勧請縄
山門
台風が接近して山に出かけるわけにもいかないね。こんな時は不動の巡拝

探すのにやたら手間取ってしまった。ここは何度も訪ねているのに、今日はちょっと見当が狂ってしまった。高槻の郊外にあるのだが、安岡寺町という町名にすっかり惑わされてしまった。
安岡寺は安岡寺町にあるのではなく、その下の浦堂を探すべきだったのだ。新興の住宅地は近場の有名をカンムリに取り込んでしまうから、訳が解らなくなってしまう。

本堂
護摩壇の前の不動

たどり着けばまず勧請縄が出迎えてくれます。
写真で見るように巨大な注連縄なんだね。
注連縄は神道のジャンルだが、ここ近畿ではそんな区分けは横へ置いとけ、で神社でもお寺でも普通にあります。
いや、実は普通じゃないのだよ。
神社では、勧請縄は変化して誰が見ても注連縄だなと思えるものに進化しています。
お寺では、取り入れるのは抵抗があるとみえて、あまり見かける姿ではなくなってるね。

勧請縄のたぶん一番古い姿が飛鳥にあります。
石舞台から川上へ行くと、なんとかという地元の神社、その神社の上下に二本の勧請縄で結界を張っています。
よく見ると、勧請縄に男形女形があって、その姿形にはにんまりとしますね。

あぁ、今日は秋の彼岸だ。本堂下の墓所にはお参りの人がたくさんだね。
境内を空き地の方へ辿ると、大護摩を焚く焚き場があって、その後にお不動さんがあるね。

夕立だ、台風の余波だ。
大粒の雨をよけて山門で雨宿りをしていると、寺の奥さんが「傘を持って行きませんか」
いやいや、わたしは墓参りでもなきゃ、堅い信心で参拝しているのでもありません、ただの通りすがりの者です。
有難く謝意を述べて傘はお断りしました。

周辺の地図
第13番に進む
第11番に帰る
不動リストに帰る
トップページに帰る