出雲国神仏霊場
第8番
島根県松江市美保関町 平成23年4月4日訪問
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島根半島の東の突端まで今日は行くんですよ。
前回、華蔵寺へは中の海の北側、島根半島に沿って進んだのだ、今日も島根半島に沿って進もう。
米子から弓ヶ浜半島が伸びてきて、境水道で、中の海と日本海は狭い海峡で結ばれている。
境水道の南側は境港市で、先端から東に鍵の手状に埋め立てられていて、埋立地の背後には大山が雪を被っているいるのが見えている。
さて、美保関に到着、漢字変換に気を付けてね、みほと打っても、美保だったり、三保だったり、ここは美保なんだよ。
三保と変換すると、三保の松原で、羽衣伝説の静岡を指してしまうからね。
関の五本松公園入り口の無料駐車場、ここに車を止めることにしよう。
美保関港から大山が見える、美保湾越しに大山を展望するのはええもんだね。
美保神社へ向かおう。港の舟たまりの一番奥から入って行く。鳥居を潜って、その先には幟が立ち並んでいる。
神門の注連縄が、あれ、出雲大社とは逆の縄目だ。ほら、こんな風、上が出雲大社、下が美保神社。
出雲大社では左から綯い始めて右で綯い終わるのだが、ここでは逆だ。
なんぼ出雲大社が抜きん出ているといっても、何から何まで出雲大社方式に従うとは限らないということか。
正面は拝殿で、その奥に本殿がある。ふたつ並んで建っている。
右殿に大国主命の子の事代主神、左殿に大国主神の后の三穂津姫命を祀る。
事代主神とは、別の名で言うと、えびすさんなんですよ。
ただし、えびすさんには二系統があって、イザナギ・イザナミの子の蛭子神の系統と、大国主命の系統の出雲神話の系統があります。
蛭子神の系統の神社の元締めは西宮神社、事代主神の系統の神社の元締めはこの美保神社、えびす神社の前を通るとき、どの系統の神社か見定めてみてはいかがでしょう。
美保神社の美保とは、三穂津姫命から由来し、高天原から稲穂を持ち降り耕作を導き給うたことによるのだそうな。
美保は三穂であり、稲穂の神さまなんですよ。えびすの魚をあわせると、食事全部が賄えるね。
正面の拝殿が大き過ぎて、主殿がよく見えない。横に迂回すると、ははぁ、なるほど、二棟が並列して、これが美保様式というのだそうな。
この後は、背後の山の馬着山を経て、美保関灯台まで行ってきました。
続いて山に登っております。島根半島、美保関 の馬着山
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