出雲国神仏霊場
第17番
雲南市三刀屋町 平成23年6月14日訪問
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峯寺には自動車の道はあるが、歩いて登ったほうが気持ちがよろしい。
高速道路の松江道が三刀屋木次インターから最初のトンネルに入る手前、そのあたりで高架下に車を止めればよろしい。
周辺は生活道路で、西日本高速道路株式会社が管理するフェンス沿いに止めるしか、他に方法がないのですよ。
山麓の四差路を入って行く。四差路の入口がえらく狭い、道路拡張の買収に応じないのだろうね。あるいは、買収額が安すぎるのか。
すぐに道が広がって広場になっている。ここが峯寺参拝者への駐車場なのだそうな。峯寺へはたいていのひとが真っ直ぐに進む。
地蔵の石仏群があって、視線を伸ばすと墓地が見える。ひょっとして、この舗装路は墓地への道路なのだろうか。
よかった、墓地から先には地道の階段が登っている。
どうやらこの周辺は自然公園らしいのですよ。生活環境保全林、神話の森、峯寺、こんな案内マップがあって、これを頼りに進んでいるんですよ。
階段は擬木コンクリート、砕石を道に敷き込んで、道の幅も重機のアームが振れる幅、統一規格で環境省仕様に沿って工事した、そんな感じの道だね。
途中に展望台があるが、展望台が出来てから樹木が成長してしまった、展望するには苦しいことになってしまっている。
さて、道を続けましょうか。
仁王門、正しく言えば、仁王門の残骸のところに来た。もちろん、仁王は撤去されている、屋根は瓦が剥がされて屋根板だけになっている、板壁と柱は残ってはいるが、あと数年で倒壊するね。
すごい石の階段が続いている。階段を登ったら、観音堂の前だった。
観音堂と真向いの位置に行者堂がある。修験の寺で、役の行者を奉じているのだ。大峰山参拝何十回という石塔が立っている。
ここのことを出雲大峰と呼んでいるんですよ。まさか出雲大峰参拝何十回ではないよね、吉野の大峰参拝何十回なんだろうね。
山陰山陽では、山伏でも石鎚山が優勢なんですよ。吉野の大峰を信奉しているのは、この地域では珍しい。
降魔場という石柱がある。ここは魔が降ってくる場所なのかい、Wikipediaで検索して見ると、護摩場と同じとある。
普通はどこでも護摩場というものだが、ここ、峯寺では、降魔場というのだそうな。検索にかかってくるのは峯寺しかないのだよ。
仁王門から石段の先に観音堂、これが本堂だと勘違いしても不思議ではないでしょ。
トイレに行きたいから、トイレを探すため、先へ先へと道を進んだんですよ。
おや、お堂形式の門がある。仁王像が両側を警護している。その奥には本堂がある。
さっきの観音堂よりはるかに荘厳を増した本堂じゃないか。正面に唐破風があるぞ、唐破風が許されるとは相当格式の高い寺だぜ。
屋根が二層になっていて、禅宗の建築様式のように見えるが、創建以来、修験の寺を通したものだそうな、荘厳を増すのに禅宗様式を拝借したのだろうな。
トイレ、トイレ、トイレを探して、本堂が見つかったんですよ。
こんな山の中なのに水洗便所だよ、洋式便器と和式便器がある。だれが座ったか判らない洋式便器は避けたいね、和式便器のほうを使わせていただこう。
あぁ、すっきりしました。まことにお世話になりました、ありがとうございました。
観音堂まで引き返し、その後ろに赤い鳥居が並んでいる。赤い鳥居の先は稲荷社だろうね。
稲荷社の背後に巨木がそびえている。そうとう古い樹のようだよ。スダジイの巨木なのだそうな。
環境省選定だか、島根県選定だか、ランキング上位にあるのだそうだが、メモしそこねた、スダジイというより、スダ爺というほうが似合う感じだよね。
参考 同じ日の登山篇です。 出雲大峰、峯寺弥山
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