2009年3月2日
しぇるぱ単独
山域:広島県東広島市

東広島、志和から登る安駄山

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

志和神社前々から安駄山には登ろうと思っていたんですよ。
古くは山の名前が阿弥陀山、転じて、安駄山と変わった、との説をみたことがあるが、ほんまかいな。
ありがたい名前があまりに安っぽい名前に変わるので、信じられない思いでおります。
生城山おおぎやまに登って、見渡すと、北から西にかけて壁がある、これが安駄山か、でかいなぁ、と感嘆したもんです。
もともと、安駄山に登るのに、JR芸備線の谷から登るつもりはなかった。駅周辺から山裾の道が狭すぎるんですよ。
通りがてらにのぞいてみて、これは駄目だ。対向車を交わす余地がないじゃないか。それに、どこに停めるの?
志和から登るつもりでしたが、ネットで探しても、志和から登ったという記事はないなぁ。
えぇい、行くべし。行けばなんとかなるだろう。道が無ければそれでもOK。
JR芸備線志和口駅前の交差点から志和への県道を進む。
志和口駅でいつも思うのは、無理な名前の付け方をしたもんだよ。ここから志和まではるかに遠いし、谷の道一本しかないのだから。
山麓の分岐から林道へ駅の周辺の地元が名前の変更を申し入れても、今となっては、なんの痛痒も感じない、志和の衆は反対しないと思うよ。
谷の道が開けて志和の盆地に出る。志和堀の交差点を西へ、ここからは道を探りながら進んで行こうね。
志和中学校が見えている。図上演習で確認したポイントだよ。中学校に沿って進んで行こう。
地図と現実とがマッチしていない。地図にない道を今は進んでいる。道路が新しく出来たんだね。
どこに駐車するか、神社の駐車場がある。ここに停めさせていただこうかね。
この神社は志和神社、ということは、志和を代表する神社なんだろうに、鎮守の森は幼いし、神殿もこじんまりで、地域の発展とマッチしているとは思えないのだがね。
駐車場に看板があったな、国有地払い下げ、と書いてあった。
どこかから引っ越して来たんだろうな。それなら、神社の森が若いのも納得できる。
山麓と平行に歩いて行こう。
すみません、山腹に道が見えますよね。あの道へはどう行けばええんですか。
正面が安駄山真っ直ぐ行っての、右行って左行って、ああしてこうして、(この部分聞き取り不能)すればええんよ。
すみません、山の道へはどこから取り付くんですか。
うちもねぇ、せっかく引っ越したんじゃけねぇ、いっぺん行っちゃろう思うんじゃがね、
ちゅうにまったく道が判らんのよね。
あかん、当てにならない。自分で道を探すしかない。
これが広島信金の総合グランド、さらに山麓と平行に進むべきだろうね。
いかにも山に入れそうな道があるが、それは分譲住宅地、行き止まり、売れ残りでススキに埋もれているよ。
歩いているうち、レーシングチームの飾りを掲げている家がある、ここが山に入る分岐だ。
警察官立寄り所、交通安全、消防団、いろんな掲示・ステッカーなどが飾ってある家と覚えておいたらよろしい。
火の用心放火は重罪、この立て札のある分岐だよ。
看板も案内もないのに自信を持ってここだと言うわけはね、事前に、GPSにウェイポイントをマークしておいたのですよ。
今までは山麓と平行している道、今度は山の方向に突き進む道なんだね。最初は舗装路だが、すぐに地道に変わる。
通信塔が見える森の中の道なんだが、いつまでも山麓と平行に歩いて、戻っている、この道でええのだろうか。
疑問が湧いてくるが、ぐるっと道が回るので安心できる。この道でええのだ。
道の先に三角形の山が見えてくる。あれが安駄山、安駄山そのものではない、その前山なんだよ。
歩き始めは安駄山がどれかはまだ判らない。これだろうと見当を付けた山は違っていた。
登ってから帰りに振り返るからそのように言えるわけでね、登る前は大間違いの見当を付けるもんだよ。
始めて林道は谷を渡る。
看板があって、花茎とある。ペンキが剥落したのだ。痕跡を読み取ると、林道花茎線と書いてあったのだ。
林道の入口に国有林花茎山と書いてあった。そうか、このあたりの名前はそういう名前なのか。
さっき谷を渡った頭のあたりに山に入れそうな道が見える。
ここから入ろうか、いや待て待て、この林道はどこまで続くか確認してからでも遅くはない。
このまま林道を進むことにして、林道は尾根を乗り越える。風景が違ってくる。
林道の終点今までは谷の内側を眺める道、これからは山腹の道で志和の一帯が見える道なのだ。
山腹にガードレールがあるな、と麓から眺めた風景を、今、歩いているのだ。
野路山の通信塔が見える、
生城山おおぎやまの横顔が見えている。
尾根と谷は褶曲して、次の尾根のガードレ−ルが見えている。
麓から見えていた通信塔がだいぶ近づいてきた。通信塔の向こうには金明山が見えている。
ありゃぁ、林道が行き止まりになってしまった。林道は、当然、通信塔まで行くのだと思い込んでいた。
ここからは山道、これが本来の道だろ、それを希望して山に入ったんだろ。ついつい、林道に甘えてしまったね。
段差があるが、鍬でステップを切って歩き易くなっている。
どんどん森の中を歩いて、森を抜けて通信塔まで歩いて来ました。
これはテレビアンテナだ、志和デジタルテレビ放送所、NHKも含めてテレビ局各社連合で建設したのだ。
さっきの道は作業者のための道だったのだ。資材はヘリで運んだのだろうな。
デジタルテレビ塔見て見て、これを見て。ボルト・ナットにペンキで目印を付けてある。悪さでボルト・ナットを回したり、自然に緩んだりすると、ペンキの位置で即座に判るというチェックだ。
赤ペンキがボルト・ナットに両懸かりしているのは判るけど、黒マジックが位置ずれしているのはどういうわけなんだろ。
さて、引き返そう。稜線に登る道が見つかるとええね。確認しながら歩いて行こう。
あった、黄色いテープが木の枝に巻きつけてある。ここから稜線によじ登ればええ、ということだろうね。
森の中に踏み跡が見える。はっきりと痕跡が残っているよ。
稜線に出ると、広い切り開きがある。広島市と東広島市の境界切り明けなのだ。
最初はヤブ混じりの切り開きだが、くっきりと切り開きが確認できる、北からやってきた境界の線に乗ったからだ。
どっと切れ落ちる坂道が目の前、空間の向こうには安駄山が見える。いや、正確に言うと、安駄山の前山が見える。
この段階では、見えている山が何かは全然判っていなかったよ。下りて来た今だから、あれは何々、と言い切れるのだ。
降りて行くと、パッチワークで一部分だけ伐採して植林してある。鹿避けの網が背高く張り巡らしてある。
境界の切り開き網に沿って下りて、再び網に沿って登って行く。
植林地の最低鞍部に、北のJR芸備線沿線から点線の道があると地図には表現されているが、道があるようには見えなかったがなぁ。
植林地の高みから反転して下り道になる。すぐに鞍部で、分岐のマークがある。
芸備線側に降りて行くポイントで、Fのマークがある
「広島市の山を歩く」この出版物で分岐それぞれにマークがあって、現地にもマークを付けているものなのだ。
わたしはこの本は持っていない。だから、この先がどこに出るのか向かうのか、そこは判りません。
ここから異常に急な傾斜になるのだよ。麓から見た三角形のおむすび山だもの、傾斜がきついのは予想できていた。
でもまぁ、予想と現実に踏んでみるのとは別のお話しで、長くて真っ直ぐな登り坂だねぇ。
道の中央に石の杭があって、真っ赤に塗ってある。こういうのは自治体標識、山主の境界標識、そんなもんだよね。
これがひとつあって、ふたつめがあって、みっつめがある。
みっつめで、ひょっとしてここが山頂?周囲を見回しても山頂標識は見当たらない。ここではないのだ。
植林地いったん道は下がるが、また盛り上がって渡り尾根が細長く続いている。両側は切れ落ちている。
志和の方向から見ると、あまりに三角形の山が際立っていて、その奥の安駄山までは見通せないのだ。
ここが安駄山、三角点、稜線が続いて、南西の高鉢山へ道が延びているのだねぇ。
展望もないし、このまま引き返そう。
麓からみた三角形の頂点まで戻ったが、ここから一挙に逆落としに降りて行くんだよ。
鞍部に下りて、GPS画面を見ると、ここが登りに歩いた林道と一番接近している位置だ。ここから林道方向へ降りて行こう。
探してみると、←志和とテープのマークがある。これは心強いね、このコースでええのだ。
倒木を避け、地面を探すと木の階段がある。古いものだよ。ぶよぶよで、踏むと潰れてしまいそうなほど朽ちている。
なんぼ朽ちていても階段は階段、目を走らせて右へ左へと階段を探して降りて行く。
植林地の中で、小さい谷と小さい谷の中間の尾根を歩いているんだね。
植林地だから歩けるんだよ。自然林の中なら、ヤブが厚くて道は埋没してとても通れないところだった。
安駄山頂上右の小さい谷へ道は誘導されている。谷は涸れ谷、ゴロゴロ石と植林の境を進んで行く。
林道が見えてきた。林道からは段差があって、2メートルほどの法面になっている。
赤いテープがひらひらしているが、林道から目に付くだろうか。
谷の頭で、ここならショートカットに使えるな、と睨んだ個所から100メートルほど下のところだった。
その睨んだコースも使えると思うよ。右の小さい谷に下りたが、左の小さい谷に続いているのかもしれない。断っとくが、確かめていないので定かではない。
谷を渡る大曲がりを過ぎて、林道を歩いて降りて行く。麓の舗装路まで戻ってきた。
登りには、どこが安駄山なのやら、林道をどこまで歩くのやら、判らなかったが、今は判るぞ。
振り返って、あそこを通ったんだよなぁと眺めて確認する、こんな時間が気持ちええんだよね。
志和神社の駐車場まで帰ってきた。次は、高鉢山までの長い稜線を歩きたいもんだね。

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク