2003年8月5日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:奈良大峰

よめさん、ここが大普賢岳や

 

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和佐又ヒュッテ夏の山はね、北アルプスよりもね、大普賢岳に行ってみたいのよ。去年の夏に、下北山村で「山の音楽祭」があったよね。上々颱風が出演して、雨の中でも強行したよね。上々颱風、面白かったぁ。で、翌日、大普賢岳に登るはずだったのよ。雨を恐れて、大台ケ原にコースを変えたのを覚えてるよ。
そうだったね。一年ぶりに約束を果たそうか。
石碑、遥拝所か和佐又ヒュッテさんですね。今、川上村の道の駅まで来ているんですよ。ここからそこまでどれ位かかりますかね。ははぁ、30分程度。予約していますので、必ず行きますからね。
え、なんですか、こっちは雨は降っていません。ほぉぅ、そっちは大夕立なんですか。
ここからはトンネルが連続するんだね。あれれ、向こうに橋脚が見える、ループのトンネルと橋で抜けて行くんや。
去年は、こんなループは無かったよね。雨が降ってきたよ。和佐又ヒュッテの夕立がここまで来たんや。
和佐又山の峠伯母峰トンネルを抜けると猛烈な雨やな。トンネル出口から谷に沿って登って行くんだよ。ワイパー効くやろか、タイヤは雨で泳がないか、なんとか坂を登りきったぞ。傘を差して和佐又ヒュッテに飛び込もうぜ。
こんにちわぁ、お願いしまぁす。
どうやら、泊まりは我々ふたりだけらしいよ。他には、外にテントが2張りだってさ。
朝だ、起きようぜ。夜中に眼が覚めたら、満点の星空だったよ。ほら、太陽だ、日の出だよ。
笙の窟ススキの朝露の中を分けて行くのね。ふぅん、このへんは冬はスキー場になるの。一段上がったところにテント場があるのね。
車道が尽きようとするところに石碑があるよ、あれはなに?
名僧、修行僧の顕彰碑なんだろね。一昨年ここに来たが、こんなものは無かったよ。
日蔵上人
「寂莫のこけのいはとのしづけきに涙の雨のふらぬ日ぞなき」
岩壁のルンゼを登る名僧の業績と和歌の意味は、自分で検索して調べてね、わたしは修験者、山伏じゃないからね。
とんとんと登って、和佐又山と大普賢岳の鞍部、ここから尾根を行くと、まっすぐに大普賢岳に向かうんだよ。
山腹からの道は無双洞へ向かう道なんだよ。帰りには、その道の一部を使うことにするよ。
ここには樹皮の肌が赤くてツルツルの樹が多いのね、身ぐるみ剥ぐ、ということで、バクチの樹?
いや、ほんまはヒメシャラと言うそうな。バクチの樹は俗称で、シャレで言ってるだけみたい。今後は、ひとさまの前では、バクチの樹という表現は控えるように (^^;;
石の鼻尾根道はいつのまにか岩壁の下を歩くのね。シタンの窟、鉄ハシゴを登って、朝日の窟、笙の窟、冷たぁ、空からシズクが降ってくるのね。
ここ笙の窟が一番名高いね。山伏行者の名前を書いた碑伝(ひで)がたくさん見えるものね。
碑伝とはなぁに? どこまでも快晴の大普賢岳 ここに書いてあるから読んでね。
円さんの誘いで、囲炉裏の仲間と行ったんだよ。その時の様子がそこに書いてあるんだがね。
木の間越しに弥山が見える、その続きの山塊は釈迦ケ岳なんだろうね。
堅固なハシゴ鷲の窟で岩壁も終わりなんだね。ここからは岩の谷間を登るんだよ。石段が新しくなっているよ、鉄鎖も張ってある、第一、路面が磨かれたように平らになっている、相当、ちからを入れて整備したんだね。
岩壁に続く尾根まで登ったね。ここからは鉄ハシゴの連続なんだよ。 ひぇぇ、ハシゴの3連続もあるのね。
この岩場が石の鼻、岩の上に立ってみようよ。
大台ケ原へのドライブウェイが見えるわね、たどっていくとあそこが大台方向なのね。北の山々はどうなの?その様子じゃ聞いてもわからんか。
大峰奥駆道への出会い先を急ごうか。ハシゴが整備されているね。幅広で安心やな、これはもう建造物に近いね。
あれぇ、ここから下るの?コルの向こうにはハシゴが見えるのね。あそこに行くのか。とほほ、損するなぁ。
ここは小普賢なんだよ。ピークの肩で、小普賢と大普賢の間には深いキレットがあるんやね。
曲がり角ごとに、激励する布が下げてあるのね。ええと?滑落注意、これは積雪期のことやろね。なになに?あと少し、よぅし、頑張ろう。
稜線に出たよ。そうか、この道が大峰奥駆道なのか。頂上まですぐなのね。
大普賢岳頂上大普賢岳の頂上やぁ。
弥山方面はガスで見えないね。振り向くと、あれが稲村ケ岳、脇の大日の鉛筆の塔のような姿で見分けられるやろ。中にふたつみっつの山をおいて、黒い森が山上ケ岳、眼を凝らすと、大峰山寺の本堂が見えるやろ。
ほんまや、ちらちらと白衣のひとが動いているのもわかるね。
頂上にはトンボがたくさん集まっている、秋になると、麓へ降りて行くんだね。
頂上の眺めは堪能した、帰りましょか。
中腹道のブナ降りるのは、登るとき以上に気をつけなきゃね。
鷲の窟まで戻ったよ。ここから下の道へ行くよ。
何度もジグザグに折り返して下るのね。反対方向に向かってるような気がするがこれでええの?
これでええのだよ。やっと、無双洞への道と合流した。
この山腹の道はブナの林がミモノなんだよ。ほら、こんなに大きい。
もうひつつのミモノ、ヒメシャラの樹なんだよ。細い木はよく見るが、こんなに大きいのが密集してるのは、他では見ることができないよ。
ヒメシャラの群生もとのベンチまで帰ったわね。朝歩いた尾根道と合流したのね。さぁ、昼食にしましょうか。
コーヒーを沸かそうか。あれ、ライターがない。禁煙しているんで、マッチライターなど持っていないよ。
これからは、ライターもガスコンロと一緒に持ち歩かなきゃいけないわね。
ここから和佐又ヒュッテまではすぐだよ。のんびりゆっくりと歩いて帰ろうよ。

参考 どこまでも快晴の大普賢岳

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




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