2009年1月9日
しぇるぱ単独
山域:広島県竹原市

竹原火力、中電道の平家山、烏帽子形山

 

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堤防の上に駐車前に吉名鷹の巣山に登ったあと、ネットの会話で、「近所の平家山、烏帽子形山は登れそうですね。火力発電所からの送電線巡視路が整備されているから、それを使えば登れるんじゃないかな」
煽るだけ煽って、なんにも行動しないんじゃ口ばっかりと言われるかもね。
あれは去年の1月でした。口火を切っといて動くのに1年かかりました。まぁ、忘れなかっただけマシ、ということにしといてね。
というのも、先日の朝日山で、これなら行ける、と意を強くしたのですよ。
竹原火力発電所からの送電線の巡視路が整備されているのが目の前で見たからね。
送電線の巡視路、言葉が長いねぇ、中電道、今後は短縮したこの言葉で書くからね、脳内で翻訳しながら読んでちょうだい。
で、その平家山、烏帽子形山なんだが、ネットで検索しても、登った記録がどこにも無いのです。
これはたぶん、ネットでの書き手の興味が湧かなかったからなのだ。マイナー過ぎるからだろうね。
中電道分岐竹原の市街地を通り抜けながら、先日の朝日山の登山口、下山口を眺めながら通る、今なら手に取るようにコースが判るよ。
竹原の市街地から岬が海に突き出していて、迂回してJR竹原駅の次の駅が大乗駅、このあたりで川沿いの道を進むのだよ。
最初の川沿いは違うような気がする、二本目の川沿いは道が狭すぎてパス、三本目の川沿いに進んでみよう。
この川はべらぼうな天井川だぜ。堤防の下には民家が広がっている。
川の下を鉄道線路がトンネルで潜っているんですよ、天井川がどれだけ高いか想像できるでしょ。
その天井川、どこかで駐車できる場所を探さなきゃならんだろ。車旋回地、と立て札がある。
ここには駐車して邪魔してはいけない、ということだが、ちょっと外れた場所なら駐車してもええ、と解釈させてもらいますね。
じゅうぶん余裕のある邪魔にならないところへ止めさせてもらう、止めさせてねぇ。
地図での表現では、広幅の川で青色に塗ってある、たっぷりと水を湛えた川を想像するよねぇ。
最初の鉄塔から平家山天井川だよ、水があるわけがない。セメント三面張りで、雨が降ったら一挙に海に流すように工事してあるのだ。
ここからは歩き、この先、道は右岸左岸両方にあるが、右岸を行く。(右岸左岸が判らなかったら、検索して調べてね)
左岸を行けば工場で行き止まり、右岸を進めば畑に出る。
畑を通り過ぎて、さぁ、ここからは自由なコースなのだよ。
畑までは右岸を進むが、畑が終わると左岸を進む。背の高い砂防ダムを越えて、砂防ダムの上空には送電線が走っている。
地図を見れば、送電線が複雑に交差しながら頭上を通っているでしょ、上の送電線に合わせて下の中電道も通っているのですよ。
いろいろ道はあっても、結局は歩き易そうな道を選ぶ、当たり前、当然だよね。
道の脇にケモノのヌタバがあって、泥と水を捏ねてどろどろにしている、こりゃぁこの先はケモノ天国だろうぜ。
火の用心の黄色い短冊に誘導されて進む、この火の用心が頼りなんだよ。これが中電道を示すシルシなんだよ。
平家山稜線の鉄塔この先で、このまま谷の左岸を進むか、谷に降りて行くか、の分岐になる。ここは谷へ降りようね。
鉄板の橋を渡る、渡し板ではなく鉄の網目だから踏み抜きはしないかと、そっと
恐々こわごわ乗るのは仕方がないことだよね。
もう一回、支谷を網目鉄板の橋で渡る、ここも恐る恐る。
石垣が何段もあるところに出た。畑だったんだろうか、みかんの果樹園だったんだろうか。今は山に返っている。
その先に送電線鉄塔、時計でいえば4時と10時を結ぶ線上にある。
他の鉄塔に説明があったのだが、この送電線は大三島に行っているのだそうな。
大三島は愛媛県、電柱に中国電力のマークがあったんですよ。営業区域と行政区域とは別物だと無理に納得したもんです。
この鉄塔から当然尾根沿いに進むと思うでしょ、道がありません。あるんだが、かすかな道で、無駄な努力はせんほうがええ。
平家山谷底へ降りる中電道があるのだ、そっちを進もう。
またまた、網目鉄板の橋を渡って斜面を登れば、ふたたび送電線鉄塔、もひとつ先の鉄塔の基部のところから、ここで尾根道に取り付く。
シダの道なのだよ。そんなに嫌がることはない、基本的に中電道は道作り草刈りの手入れがよく出来ているからね。
朝日山の中電道で、谷底に転げ落ちるか、と危うい道があったが、あれは例外、まだ道として成熟していない個所だったのだ。
おぅ、黒プラ階段だ。電力会社仕様で、中部電力でも関西電力でもこの階段だった。
廃プラを何度も再生して使って、真っ黒になって、もうこれ以上再生不能なんだそうな、このまま使い捨てなんだそうな。
登り詰めたぜ、稜線まで出た、稜線には送電線鉄塔があって、白滝山の背後から三原尾道へ向かって行っているのだ。
最初のプランでは、稜線を歩いて烏帽子形山に行こうと思っていたんですよ。
これはダメだ、とうてい通れそうには見えない。疎林ならなんとかなるが、隙間無くびっしり生えているので無理は禁物だね。
谷底の岩盤とりあえずは、平家山に登ろう。とんとんと登って、この先、道は下り斜面に向かっている。
ここで横ちょに尾根道がある。いままでの広い道に比べてうんと狭い道だが、こっちの道なんだよ。
先人の踏み跡があって、木立を縫いながら、右へ左へ歩き易い道を拾って行っている。
ここが平家山三角点、三角点の周囲は踏み均されて落ち葉に包まれて、広場になるその手前の状態だね。
まだ地面が露出していない、もうちょっと訪問が激しくなると踏みにじられて広場になるのだがね。
ネットに出ていないということは誰も登っていないのだ、それは大きな間違いだよ。
現に、ここではこんなに登った跡がある。ネットで露出するのは100分の1、1000分の1、この中間域だろう。
平家山に1年間で登るひとは100人いるか、1000人はいないだろう、それに対して、わたし1人、この比率なんですよ。
さぁて、降りて行こうか。
竹原火力発電所急傾斜の下りが難儀だね。御影石がザレて小石・砂状になって、踏ん張っても足許が持っていかれる、こんなのが続くよ。
空中で送電線が網状になっているから別の中電道もあるのだよ。
登った道をそのまま降りて行くのも芸が無いね、他の道にも進んでみようか。谷底へ降りる道を進んでみよう。
谷底は水で洗い出されて岩が露出している。表土が持ち去られて岩盤の芯が露出したのだ。
このまま谷沿いに下りていってもええが、反転して、斜面を登って行くのも面白いよね。
この道を登って行けば烏帽子形山に登るのだ。登るべし。
さっき、平家山の稜線で尾根道を進めず諦めていたのだが、登れるものなら登ってみたいよね。
平家山の横顔を眺めながら登って行く
送電線鉄塔に到着、送電線の延びるその先は烏帽子形山の頂上で、ほんのワンスパン、もうちょっとじゃないか。
烏帽子形山平家山の斜面よりも楽、そりゃそうさ、標高は平家山より烏帽子形山のほうが低いのだ。
稜線に到着、赤い石標がある、これは自治体境界のシルシなんだね。
平家山と烏帽子形山を結ぶ稜線は竹原市と三原市の境界なのだ。
稜線をたどって、送電線鉄塔まで来る。ここが一番高いところかなぁ。
三角点標石は見当たらないぞ。あるにはあるが、頭に赤い色を塗ってある、自治体境界の石標だと思うよ。
下を見ても、雨が近くて水蒸気に包まれてよく見えない。
なにもこんな日に来なくてもええのに。
そうなんだがね、この先一週間、雪が降るという天気予報なんですよ。雪の降らない今日がええと、そう決めたんですよ。
さて、降りよう。
畑へ出てきた登った道をそのまま降りるのではなく、別の道を降りよう。
ここの中電道は自由にコース取りが出来るので便利がええな。
尾根道を真っ直ぐ降りる道だ。幅広の道で昔の仕事道だったんだろうね。
鉄塔をふたつほど通ったが、どんな具合どんな風景と描写はしないよ。他の鉄塔と大差ないからね。
出たところは畑のところ、振り返るとカシの森がふたつに割れている。あそこから出てきたのだ。
あとは道を歩いてもとの駐車したところへ、振り返ると、あれが烏帽子形山、森が隠しているが、あれが平家山
歩き始めはぼんやりと眺めていたが、降りてきた今なら、ピタリピタリと山座同定できます。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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