2007年1月22日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島市安佐北区

なかなかええだろ、神ノ倉山

 

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三篠川堤防から神ノ倉山を広島市安佐北区のJR井原市駅、この近所、ハンググライダーで飛び出す山が神ノ倉山なんですよ。
で、谷を挟んで神ノ倉山の反対側に荒谷山がある、ここもハンググライダーの飛び出しポイントなんだそうな。どんな具合かロケーションを眺めに行きたいね。
神ノ倉山には、きみは行ったことがないなぁ。ええ山だぞ、行ってみようか。うん、行こう。
JR芸備線の谷を三篠川が流れている。井原市駅のあたりで、どこでもええ、橋を渡るんだよ。
堤防沿いに下流に向かうと、ハンググライダーのひとの駐車場がある、そこを使わせてもらおう。吹流しが立っていてプレハブの建物があるからすぐに判るさ。
土日は具合が悪いだろう、遠慮しようぜ。今日は月曜日だもの、利用者はいないと思うよ。ほら、がらがら、誰もいない。
登山口、ここから竹やぶへ東の山の稜線を見ると、白く光るところが見えるだろ、そこが飛び出しポイント、視線を左に動かすと、アンテナが刺さっている山頂が見える、そこが神ノ倉山。反対側を振り向くと、荒谷山、頂上まで道が延びているように見えて、意欲がしぼんでしまったなぁ。
前に来た時には、たんぼの道を山の麓に向かったけど、今日は、このまま堤防を進もう。
出発地点に橋がある、この橋の名前が高瀬橋、舗装路から離れて地道を歩くから体に優しいだろ。
車の通れない狭い橋があって、その次の橋は集落の幹線道路の橋のようだぜ。この橋のたもとで堤防から離れようか。
大きな案内看板がある、この道を進めばええのだ。これからは、角々に案内があるから、地図なしでも安心して歩けるというもんだぜ。
ほら、この石垣の間から入って行くのだよ。ここからは、竹林の中。ずいぶん広い竹林ね、林床を綺麗に刈り込んである、タケノコ畑なのかな。
鍋谷城跡馬場跡、へぇぇ、この先に鍋谷城跡があるの、麓から山上までなかなかの規模の城だったみたいね。
左に行くと涼堂、え、そこは気持ちの悪いところなの?なら、止めとこ。普通に鍋谷城跡を目指そうか。
谷の流れを渡ってどんどん登る、掘れ込んだ道で、こりゃぁ古道だ、あれ、ガードレール、林道に出たよ
林道を突っ切って、反対斜面に登り道を付けてあるだろ、林道工事で、旧来の道が壊されて付け変わったんだよ。
あぁ、ここからは昔ながらの道みたいね、これが
竪堀たてぼり、城の防備ね、縦の溝など有効なのかな。横の移動を邪魔するためかな。
ここで尾根に出たわけね。城跡のほうへ行ってみるのね。
尾根から稜線へ堀切、横の溝よね、うん、これは攻め手には邪魔だろうね。戦のない平時では、城の住民にも同様に邪魔だったろうね。
通常は橋を架けておくのさ、いざ、戦いの場になると、橋を引き上げるのだそうな。
ほほぅ、ここが鍋谷城の跡なのか、見晴らしがええのねぇ、谷の上流から下流まで全部見える。この範囲を領主として押さえていたのかしらね。
引き返して元の道、尾根道を先へ進もう。
タヌキの溜め糞があったはずだよ、ここだ、ここだ。はぁぁ、量が減っている、踏みにじられて散り散りになっている、ここで糞するのを止めたみたいだよ。
人間が盛んに通るんで、落ち着いて糞も出きゃしない、この場は捨てて、他で糞しよう、こんな事情があるんでしょうかね。
ハンググライダーが飛び出すところ羊歯の繁みを通るのだが、羊歯が繁っているのはここだけだよ。雰囲気を味わって通り抜けてちょうだい。
やっと尾根から稜線の道へ出た。ここからは道も広幅で、枝葉に触れることなく通行できるよ。
珍しい看板があって、ここは牛の首というところなのだそうな。標高486M、ふむ、地図にもそのポイントは表示されている、今、ここにいるのかい。
ここからは凹んだ鞍部が待ちかまえている、しゃぁない、折角登ったが、いったん下って登りなおすしかしょうがない、人生だってそんなもんだよ。
ほら、頭を上げてみ、車が待ちかまえている。え、なんなの、廃車じゃないの、こんな山の中へ捨ててあるの。
ここがハンググライダーの飛び出し地点、山の上には古カーペットが敷き詰められているだろ、飛び出す時、草で足を取られないようにね。
神ノ倉山三角点廃車は休憩所なんだろうね。物置にも使っているのかな。
ちょっと雨模様だからカーペットの上は濡れて滑るのね、ここで滑ると、崖下まで止まらないよね。
ここからは舗装路を歩くのか。目の前の通信鉄塔が目印なのね。
着いたぁ、ここが神ノ倉山の三角点の広場なのね。藤棚がぐるっと広場を取り巻いている、花の季節は綺麗だろうね。
ブルドーザーで広場に掘り込んだので、三角点が取り残されてしまった。ハシゴで登る三角点、ちょっと情けないよね。
ここから北への稜線は山頂公園になっている。一個人が私財を注ぎ込んで整備したのだそうな。
山頂公園の赤い橋舗装路を降りて行こうか。なんとかの広場、かんとかの広場、あちこちの巨石に美辞麗句が彫り込んであるだろ、私有地を通らせてもらっているんだもの、文句も言えないさ。
頭上に赤い橋があるだろ、あの橋も渡れる橋、裏を見ると、ちゃんと鉄骨構造になっている、設置するには安い値段では出来るもんじゃないぞ。
舗装路をショートカットする遊歩道がある、ショートカットしてショートカットして、ここが宇宙広場。
太陽・月・星がオブジェになっているのだとさ。黙っといて、感想は言わんでもええ、わたしもきみと同意見。
舗装路は向原へと降りて行く。われわれは山道を行く。峠の分岐を北の斜面へと進んで行くのだよ。
杉林の中だが、手入れの行き届いた杉林よね。間伐も枝打ちもじゅうぶんで、明るく陽が差し込んでいるのね。
舗装路から離れて下山路へこの谷の水が神乃水なの?どれどれ、ふぅむ、泥臭くない。山の水は結構泥臭いもんだけど、無味無臭、岩の間から沁み出したものなにかしらね。
林道に出会った。この林道を下りるの?え、ショートカットの道がある、なるほど、ちょっと上手から下る降り口があるのね。
あとは、ショートカット、ショートカットと道を探して行けばええのね。
舗装路に出会ったよ。北田城跡がすぐそこなのね、城跡はもうええ、小さな領主の城を見ても感興が湧かないもの、パス、進もう。
そうするかい、なら、真っ直ぐ。ショートカットで進めば舗装路を歩かずに済むからね。
水道施設の横に出たのね。ここからは舗装路を歩くしかなさそうね。
北田城跡分岐のポイント橋の前に出た、井原大橋、ここから橋を渡らずに堤防を歩いて戻るのね。神ノ倉山の稜線を眺めながら歩くのだが、この堤防の道、けっこう長いのね。
始めてだけど、この神ノ倉山、気に入ったよ。登りの道も下りの道も自然が濃くて気持ちがええ、稜線の公園は、うぅん、せめて努力を買ってあげようか。

参考
予想以上にええがな、神ノ倉山 2006年1月17日
神ノ倉山、北の道裏の道 2006年9月27日

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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