2006年1月5日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県尾道市

尾道、瀬戸田の観音山

 

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海岸の国道から観音山を正月三が日も過ぎたよ、どこかへ行きたいねぇ。雪山はいやだねぇ、南の山に行きたいよねぇ。よし、出かけよう。
尾道からしまなみ海道を進んで行く、県北の山は雪に閉ざされているが、瀬戸内海沿岸はからっと晴れてる、こうでなくちゃ。
これから出かけるのは生口島なんだよ、瀬戸田町。もう五日経つと、因島市、瀬戸田町は尾道市と合併するんだよ。
名残惜しい瀬戸田町だが、尾道の山に登るのだと言ってもかまわないだろう、先取りだよ。
生口島北インターで降りる、生口島南インターまでの間はまだ工事中なんだよ。完成間近なんだが、供用するのはもう半年程度先のことなんだとさ。
島の南の国道を走る、ここから見える山がすっかりハゲ山になっているだろ、山火事にあったんだそうな。
隣りの島が大三島、ここで去年の2月に鷲ヶ頭山に登ったことがあるが、その後、5月には山火事にあってしまった。島の山火事はけっこう頻繁に起きているんだよ。
道は折れ曲がって上に駐車場生口島南インター入り口を過ぎて多々羅大橋の下を潜る、反転して島の北側に向かって行くんだよ。
このあたりが垂水の集落だな。サンセットビーチという標識が出ている、名所の意味が即座に判るね。
このあたりで山に向かう道を取ろうか。うろうろぉ、うろうろぉ、駐車するには遠慮してしまうよなぁ。海岸に下りてそこで駐車しようか。
海岸の農協施設の前でひとが集まっているぞ、聞いてみよう。
すみませぇん、観音山へはどう行けばええのでしょうか、はい、歩いて行くにはどのように、へ、歩いては止めたほうがええ、真っ直ぐその道を登れば駐車場がある、そうなんですか。
おおむね、どの方向を見当に進めばええですか。えぇえぇ、まず、アンテナ鉄塔が目印、はい、正面に丸い小山が見えます、それを目指して進めば間違いない、そういうことですか。
舗装路から山道へ途中で道路工事をしとるけぇの。 いやいや、はぁもう、工事は終わっとるよ、通れる、通れる。
ありがとうございましたぁ。
ふむ、この道の入り口に観音山の標識がある、この道で間違いないんだ。
交差点は全部登りの道を選択すればええと言っていたな。狭い道だがこの道なんだろうな。
みかん畑の中を通って、谷、ここで工事中だよ。渓流が道を流してしまったのだ。工事期間は2月末になっているが、土盛りはもう終わっている。
通れば通れるが、この先で車を回転する余地があるだろうか。判らんから、ここへ車を置いて行こうか。
何度も折れ曲がりながら進んで行くみたいよ。車の道を歩くと、後で足がこたえるんだから。
何度も曲がる道谷沿いに山道があるぞ。昔ながらの道が残っているんじゃなかろうか。入ってみよう。
段々と道が怪しくなってくるよ。谷の流れのどっちを進めばええのかしら。これはもう廃道なんじゃないの。
そうかもしれない、こりゃ無理だ、引き返そう。
やっぱり舗装路を進むしかないね、やれやれ。
振り向いて仰いで見ると、谷の上はるかにガードレールが見えるぞ。折れて曲がってあそこまで行かなくちゃならないのだねぇ。
軽トラが降りて来た、あのひとに様子を聞いてみよう。
すみませぇん、観音山に登るには車道をこのまま進むしか道がなにのでしょうか、歩ける山道はありませんか、はぁぁ、車道を進むしか他に方法がありませんか。お邪魔しました、ありがとうございます。
さらに何度も曲がる道やれやれ、他に道が無いのならこのまま進むしかしょうがないね。あれ、さっきの軽トラのおじいさん、引き返してきたぞ。
え、乗せてもらえるんですか。ありがとうございます。ご好意に甘えようよ。
たったか、たったか、軽トラは進む、風を切るので荷台にいると寒いね。
終点の駐車場まで登ってきたよ、引き返して、登山口、ここまで送ってもらった。ありがとうございますぅ、お世話になりましたぁ。
舗装路から階段の山道が始まるよ。標識によると、頂上まで1550メートル、ここから先は完全に歩きの道だね。
きれいに刈り込んだ道だね。階段も整備されて歩き易いよ。このあたりは、岩を打ち欠いて石段に造成してあるぞ。大昔からの道なんだろうね。
右に左に折れ曲がりながら進んで行くのね。ここは大岩の曲がり角、コンクリ柱と鎖で道を外さないように保護してくれているのねぇ。
火滝観音尾根に乗ったと思ったが、まだまだ山腹を折り返しながら登って行くのね。
このあたりには、細い木がそろっているけど、何の木なの。
タブノキ。カシノキと似ているだろ、西日本で、潮風の吹く海岸ばたの木はタブノキと言っておけば、たいがい間違いはないよ。
直径1メートルの巨木になるということだが、ここの木はどれも細いねぇ。みんなそろって細いということは、10年前にここで山火事があった証拠じゃないかね。もっと巨大樹があって然るべきなんだがね。
山火事があったの。 さあね、知らん。植生が一斉に更新されるのは伐採か山火事、材木の値段からして、ここで伐採は考えにくいからね、山火事じゃなかろうか。
石柱があった、三一と彫ってあるのか三丁が磨耗したのか、永戸森吉さんの寄進によるものだね。
鐘撞堂途中、どこにも石柱がなくて、ここだけあるのはずいぶん唐突な感じがするね。埋もれたり失ったりでこれだけが残ったのだろうかなぁ。
蛇籠に石を詰めて、扇形に並べてある。ここは谷の源頭部で、崩壊を防ぐのにこの工法を使ったのだろうね。
あ、アズマヤが見えるよ。山頂なのかしらね。
ほぅ、アズマヤがあって、鐘撞堂、お堂がある。火滝観音というんだそうな。
大きなお堂は籠もり堂、岩の上に鎮座する小さな本堂があるが、遠慮して扉を開けずに立ち去った。遠慮しなくても良かったかな。
瀬戸内水軍がここでのろしをあげた、火を焚いた、火滝、という転訛なんだとさ。なるほど、鐘に火滝の文字が鋳込まれている。
頂上まで180メートル、と標識がある。もうちょっとだ、行ってみよう。
観音山頂上すぐに三角点があるよ、ここが観音山の三角点だが、180メートルも歩かなかったな、せいぜい、80メートルだぞ。
もうちょっと先にあるんじゃないの、ほらぁ、この先が登り坂になっているよ。
やぁ、ここが観音山最高地点か。南に島が見える、なんちゅう島だろう、広島県か愛媛県か、それさえもわからない。
帰って地図を見たら、伯方島だった、愛媛県でした。
両方の島の間の瀬戸では、渦を巻いている、今、満潮干潮の潮の切り替え時なんだろうね。
山頂の名札に、観音山と書いたのも、火滝山と書いたのもある、どの名前もこの山の名前なんだね。
急にさぁっと粉雪が舞ってきた、ここで雪なら帰り道が恐ろしいね、さっさと帰るとしようか。
駐車場からの展望舗装路まで降りてきたぞ。軽トラから見た時、駐車場からの展望が広がっていたね、ちょいと寄って見ようか。
ここが駐車場、これだけ広ければ100台以上置けるぜ。
眼下に小山があって、その後ろにサンセットビーチが見える。農協前でおじさん達が言っていた説明が今はよく判る。そういうことかい。
目を移すと、高根大橋、市街地が見えて耕三寺のあたりはあのへんなんだね。ここが一番の展望場所だな。
さぁ、帰ろう、山を降りよう。
海の向こうに三原の市街地が見えるだろ。続いて色鮮やかな造船ドックは幸陽ドック、そこからすぐに忠海で、黒滝山、白滝山、うぅん、海から見ると、どれがどの山やら、山の区別は判らないもんだね。
駐車場所まで戻ったぞ、我が家めざして帰って行こう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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