2005年12月18日
しぇるぱ単独
山域:岡山県和気町

岡山、和気町、外国山そとくにやま

 

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本公民館、消防車庫外国の山へ行きたいかぁ。 おぅ。 パスポートの要らない山だが行きたいかぁ。 おぅ。 えっ、なんやて、今何て言うた?
外国の山、
外国山そとくにやま、岡山県の和気町にあるんですよ。
あなた、最近、取り上げる山を受け狙いで選んでいるんじゃないかい、毛無山シリーズといい、この外国山もそうじゃないか。
そうですよ、聞いたこともない地味ぃな地方の山だもの、目立つことを一番に考えましたよ。そのどこがいけませんか。
前の晩が囲炉裏の忘年会でした。
一回の遠征で、忘年会も山も行きたいよね。一石二鳥とも、コストパフォーマンスとも言うね。
忘年会のあと、高速道路に乗って岡山県を目指す、途中でサービスエリアで車中泊とするね。
外国山登山口夜が明けて、外はうっすらと雪化粧だよ。雪が嫌いだから瀬戸内海沿岸の山にしたのに、こんなはずじゃなかったのにな。
山陽道の和気インターで降りる、このインターチェンジはお馴染みなんですよ。
和気富士和気アルプスに行った。この近所で熊山も登ったもんだよ。この界隈の山は、そんなに高くは無いが、ひと目を引くものがあるね。
和気の街と反対に、吉井川に沿って進む。吉井川は岡山市に注ぐとは言っても、西大寺、郊外だものね、児島湾に注ぐと言ったほうが正解かもしれないね。
その吉井川の和気橋を渡る、名前に気合が入っているでしょ。
この橋があるから和気の商店街は客が集まるのだよ、そのはずだったんだよ、シャッターがどこもここも閉まっている薄暗い商店街で深い同情を寄せたことがあるよ。
この橋から両岸の山を眺めると、似たような山が連なっているよねぇ。
最初の鉄塔から熊山地図で周辺の山の名前をたどってみると、妙見山、天神山、明神山、石仏山、龍神山、なんとも信仰深い名前が連なっているよねぇ。
道は熊山方向を眺めながら進んで行く、あまりそっちに近づき過ぎちゃいけない。
原、本、これが集落の名前なんですよ、目指す地区は本、集落名表示を当てにしながら進んで行ってね。
県道大通りの信号で、JAの資材倉庫がある、ここが右折するポイントなんですよ。
幅の広い里道を奥に進むと、消防のサイレンの赤い鉄塔がある、消防車庫があって、本公民館の建物がある、ここで邪魔にならないところに止めさせてもらおう。
ここから山を仰ぐとね、赤い送電線鉄塔がふたつ見える、これを目指して歩くのだと覚えておこうね。
最初の四つ角で左折するんだろうなぁ、犬と散歩のひとがいる、教えてもらおう。
和気アルプスすみませぇん、
外国山そとくにやまへの道は左でしょうか。あぁ、やっぱり。
もひとつ、すみません、消防車庫の広場に駐車しましたがよろしいでしょうか。どうもありがとうございます、お世話になります。
道の突き当たりは神社なんだそうな、この駐車場広場のさらに奥にあるんだろうな。
神社に用があるんじゃない、用があるのはこっち、広場の手前にちいさな標識があった、外国山登山口→とある。
電力会社の杭もある。電源開発、西日本送電管理所、本四連系線とある、ここでも電源開発だ、けっこうあちこちで見るよね。
送電線を維持管理する道が平行してある、このプラ階段がそうなんだね。
雪が降ったから、ススキや枝についた雪玉が顔の前に差し伸ばしてくる、ストックで払いながら進まなきゃね。
バイパスに梯子靴の裏に雪が貼り付くのが難儀だね。アイゼンの裏にくっ付いて鬱陶しいもんだが、普通の登山靴でも同じことが起きるのだね。
雪は止んで青空になったが、枝の雪が落ちて頭からかぶって白い粉をまぶしたみたいだね。
斜面をぐいぐい登って行く、汗だらけになる、そりゃそうだ、極地装備じゃないか、これほど着込むことはない、1枚脱ぎ、もう1枚脱ぐ、これで汗とのバランスが取れた。
尾根を横切る度に青い空がいっぱいに広がる、こんな空はええもんだね。鉄塔までもうちょっと頑張ろう。
最初の送電線鉄塔に出てきた。送電線の行方に熊山が見える。どこが熊山とピンポイントの指さしは不必要だよ、おおむねあのへん、それで充分だよ。
90度横に向くと、和気アルプスの横顔が見える、穂高だのバットレスだのと、いろいろ見立ててあって面白かった。
つんと尖ったところが神ノ上山で、ここで引き返して向こうの反対側へ降りて行く、そんなコースを歩いたもんだ。
外国山三角点岩の道を行くように道は誘導している、やっぱり稜線の岩を抱えながら登って行くのか。この先の岩も乗り越えて行くのだろうか。
やれやれ、安心、岩の下にバイパスがあった。アルミの梯子を踏んで張り出しを渡って行くのかい。こういう材料と工法は、いかにも送電線の監視道だねぇ。
白く化粧した木立のトンネルを通るのだ、いつもは、白いポリ紐が風景を壊すと嘆くところだが、雪とポリ紐が同化している、ええ風景だね。
ここが外国山三角点、山名板が一枚だけ、だれだれ参上、と登山名乗りがあるもんだが、ここにはそんなものは見当たらないね。
ここからは、和気アルプスが全貌が見渡せる、たっぷりと眺めておこうよ。
次の赤い鉄塔がこの先にある。谷底深く落ち込んで登るのかと心の準備をしていたが、そうじゃなかった、軽いたわみの道で次の鉄塔まで来た。
その先の下りはギャフンと言うほど降りて行くのだ。雪で滑るから、通常よりグレードがうんと上がったよ。
2番目の鉄塔踏ん張り損ねて滑って転んだのが2回、あわやというのが数回。ここが最低鞍部だね。
ええと、ガイドブックを見ると、ここで右に曲がるのだろうか。ポイントにしては、テープも標識も何も無いがなぁ。
行って見よう、行けば結果が見えてくるもんだよ。
道のような、道とは言えないような、ビミョウてやつだね。倒木がどさどさ折り重なっている、潜ってまたいでとにかく進もう。
手の付けようもない倒木の墓場だね、おまけに、地表が洗われてごろた石が露出している、大きな砂防ダムが塞いでいるぞ。
この先には道が無い。砂防ダム建設の作業道があるはずだが、やぶに阻まれてこれ以上進めない。引き返そう。
やっと元の最低鞍部まで戻って来たぞ。ここを行くべからず、これが明らかになったのだから、反面教師の効果があったと思おうよ。
谷底に下山する道があるはず登り斜面も大概じゃないよ、カシミールの断面図を見てもらいたいもんだ、Vの字に同じ傾斜の坂道のコピーがあると思ってちょうだい。
ここの峰の鉄塔は赤く塗装してないね、この先の鉄塔も塗ってない、里から見えない奥の鉄塔だからコストカットの無塗装にしたのかしら。
次の鉄塔との間に谷がある、はいはい、降りて行きますよ、傾斜がキツイと、もう泣き言は言いませんよ。
あれ、この斜面はジグザグに道を折り曲げてくれてある、こんな人情味あふれる道作りに出会うと、えぇえぇ、嬉しいもんですよ。
最低鞍部に送電線案内の杭が立っている、谷に下りる道などないぞ。こりゃ道を間違ったかな。
間違ってなかった、正解だった。谷に直接下りる道などあるわけないさ、砂防ダムで谷を塞いである、だから道など無いのさ。
砂防ダムが幾つも続く、その建設の作業道が谷と平行して続いております。
西山集落建設の作業時にはこの道の用途は値打ちがあったさ、今は草ぼうぼうで、冬の今なら通れるが、夏には無理、通れるだろうかね。
道は真っ直ぐなんだが、橋を渡るときだけクランクに曲がる、そのあたりは果樹園、荒れてますね、粗放栽培自家消費の果樹園だね。
人家が出てきたぞ、ここが西山集落なのか、ここからどう行けばええのかしら。真っ直ぐ行けば人家の密集地だが、そっちは違うんじゃないかい。
この四つ角交差点では、右に曲がって山沿いを行くのが正しいんじゃなかろうか。
軽トラが来たぞ、聞いてみよう。すみません、
芝下こうげに行くのはこの道でしょうか。あ、やっぱり、どうもありがとう。
地図には「こうげ」とフリガナがある、芝下と書いてそう読むのかい、ふぅん、従うけどさ、無理な読み方だと不満の意だけは示しておくね。
ぐるっと回って駐車場所まで帰ってきたぞ。今ならようく判る、鉄塔と鉄塔の間に三角点があるんだよねぇ、ふたつめの鉄塔からは山の向こう側に送電線が折れ曲がっている、道もそれに従っているんだよね。
地図をじっくりと眺めていると、
外国山そとくにやまの北に国山がある、これはセットなんだろうな、国山あっての外国山そとくにやまなんだろうね。
さぁ、帰ろう。瀬戸内海側はこんな青空だが、山陽道も中国道も雪で通行止めになっている。
幸い、通行止めの手前に我が家があるのだ、なんとか帰れるだろうが、雪道には苦労することだろうね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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