2000年12月16日
しぇるぱ単独
山域:和歌山

国城山から学文路へと

 

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紀伊清水の駅からうねうねと折れながら頂上へ連想ゲームだね、先日は、長谷寺裏山に続いて長谷寺南の山、今度も、学文峰(がくぶんぽう)から連想して、学文路(かむろ)の近所の山に行きたくなったな。
あるじゃないか、国城山
くにぎやま、そこに行くことにしよう。
今日は電車にしよう、紀伊清水、学文路のあたりは駐車する場所がないものね。
着いたぞ、紀伊清水駅、駅から街道に出て、西の踏切を山に向かえばええのだな。
三平神社国城神社の案内看板がある、これに従えば間違いなかろう。
こんな層状の石は珍しい踏切を越えると急な坂だね。紀州製竿組合研究用釣池、などという看板があるぞ、へぇぇ、このへんは釣竿の産地なのかい。
舗装路は登る登る、山の稜線は全部柿の果樹園に開発されているな、柿は高価だよね、甘味単位あたりで評価すると、ずいぶんと割高だと思うよ。
果樹園で枝の剪定をやっている、夏に徒長した小枝を切っているんだ、切った出来上がりを見ると、分岐した枝には小枝が一本、そうなのか、こういう手間がかかるので柿は高くなるのもしょうがないのだね。
伐採された国城山と国城神社ほほぅ、ここの石垣は面白い、石は全部薄片の組み合わせじゃないか。ここの岩石には特徴があるのかな。
そうでした、コースの終わり学文路で露頭を見かけたが、岩はみんな層状になっている、この露頭がこの地域の岩石特性を代表しているんだね。
舗装路はここで峠になっている、民家が二軒、案内に従って右折だね、まだまだ舗装は続くぞ、電柱に電線が連なっている、稜線を歩いているのだが、それでも生活領域なんだ。
頂上が見えた、神社が見える。
なんと、鎮守の森は全部切り倒されているじゃないか、神社が丸見えだよ。ガイドブックによると、台風で樹が倒れて切り倒した、と書いてある。
国城神社、鎮守の森がないと間抜けだねぇそうなのか、風害じゃしょうがないね、氏子の身勝手なら顰蹙ものだが、これなら止むを得ないことだね。
丸裸の境内だから、どこまでも見えるなぁ。
紀ノ川沿いに金剛山、南葛城山、和泉葛城山、五条からの谷越しに峰が見える、大峰じゃないかな、槍ケ岳の子槍のような尖峰が見える、その南に台形の山、大峰山の権威を呼んで来なきゃいかんな。
これだけ裸になった山頂だ、上まで行ってみようか。
国城山の頂上は伐採のため、キャタピラ車が入ったので、道が縞模様に何本も重なっている、道と道の間には枝のなだれが捨ててあって越えるのがたいへん。
境内から金剛山を頂上は伐採跡地、荒れ果てていてあまり長居したいとこじゃないね、降りよう。
ここにはタラの木がたくさんある、春のシーズンには狙い目の場所ですよ。
さぁて、学文路に向かうとするか。
神社を鳥居まで降りて行こう、三平稲荷への道と鳥居の間に道がある、この道をたどるものらしい。
道をたどると、分岐、どっちだろ、左の植林沿いらしい、こちらを選ぶと、道は稜線を突っ切って山腹を巻いていく道に変わる。
ここからは、どの分岐も表現しようがないなぁ、テープもない、見当をつけて下る方向を選ぶしかないね。
境内から紀ノ川、和泉葛城山を道はけっこう踏まれている、山作業の人なのか山遊びの人なのか、遠慮なくペットボトルやジュース缶が捨ててある、生活感覚の人の仕業なんだろね、だから前者。
ゴミがあると、かえって安心するよ、この道で間違いないと太鼓判を押されているようなもんだね。
ここの分岐は考え物だな、道は水平道と登り道に別れているよ、踏み跡は登りのほうがはっきりしている。地図を見ると、水平に行きたいね、水平道にしよう。
今までの南西を目指す道から、90度曲がってしまったよ。紀ノ川目指して降りていくことになる。
道は合っているのやら違っているのやら、自然とこの道をたどることになるな。
伐採された国城山頂上谷向こうに見える山が国城山なんだろな。
どうやら里に出たよ。
下に見えるのが、池がふたつ、その隣りに送電線、解ったぞ、地図上でわたしはここにいるのだ。
地蔵さんがあった、これがガイドブックの地蔵の辻なのかしら。そうだったら、ガイドブックの案内通りに歩いてきたことになる。
実はそうでした、帰ってからカシミールにGPSの軌跡を落としてみると、ばっちりその通りに歩いていました。際立ったポイントが無いので、ガイドブックに書きようがなかったんじゃないのかな。
学文路大師里道を学文路大師へ、もともと学文路大師は学文路駅の近くにあったものだそうな、建て替えてもっと上へと引っ越したものらしい。受験祈願で流行って当てたんだろね。
ほほぅ、あれが学文路大師なのか、道からだいぶ離れているね、止めた、パス、駅を目指そう。
刈萱堂というのがあるぞ、高野山で刈萱堂を見たことがある、ここのほうがその本家なのか、行ってみよう。
小さなお堂だね、刈萱伝説についてわたしはなにも知らんのですよ。刈萱道心、石童丸、千里ノ前、玉屋主人、なんのことだろ。
看板によると、高野聖の説教節、浄瑠璃でひろく広まった、とある、わたしも知らないということは、伝承も途絶えつつあるなぁ。
刈萱堂学文路駅に出たよ、あれ、ここは駅裏だ、改札は表の街道沿いに行かなきゃならんのか。

最後にGPSのお話につきあってね。
繁みが濃かったり、谷底を通ると、衛星の電波を受信し難いのですよ。途切れがあまり続くので、アンテナを買いました。
結果は有効、投資の効果はありました。
視界良好の場所ではたくさんの衛星捕捉、悪条件でも3〜5個の衛星を捕捉、今までとは大違い、アンテナの威力を実感しました(^-^)/

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 カシミール展望図をつけました。


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