2003年1月12日
しぇるぱ単独
山域:奈良東部高原

巻向山で山中彷徨

 

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前々から巻向山は気になっているんですよ。
巻向山と小学校ざっと20年前、ここには行ったことがあります。その時は、頂上はどんづまりで、これ以上先へ行く道はないな、という印象を持っていました。
地図を見ていると、道があるじゃないか、その道はどうなのか、あるはずの道を20年ぶりに訪ねて見ようかね。初瀬山から竜王山にはたどったことがある、巻向山から初瀬山の近くまで行くとしようか。
近鉄大和朝倉駅、ここからコースは始まるんだね。細い道で小川を渡って、この小川、大和川=初瀬川というんだとさ、とても有名な川とも思えないよね。
広い国道と平行して、旧街道があるんですよ、せわしない国道より、こっちのほうがゆったり歩けるから、ここを歩こうね。
奥不動寺朝倉台の住宅地から大きな橋が突き出してくる、小学校も見える、この小学校の脇から入って行ったと覚えているぞ。
狭い路地奥に学校が見える、この路地を曲がろうか、ようし、どんぴしゃり、旧街道から学校への道はここだけなんだね。
朝倉小学校の横から山に入って行く、墓場がある、墓場を過ぎるとセメント道は細い地道に変わってくるね。
こんちわぁ、このへんには鉄砲打ちは出ますかぁ。
いないようやね。どこまで行くの?巻向山ですか。へぇぇ、20年ぶりなんですか、えらい変わりましたやろ。そうそう、あんたの言う通り、20年前はこのへんは田んぼでした。笹薮に変わってますやろ、みんな年寄りになって、こんな山の上まで面倒見られんものねぇ。ここの笹を刈って畑に戻そうとしとるんですよ。
お手間取らせてすみません、どうぞ笹刈りに精出してください。

白山ほんとだね、確かにこのへんは田んぼだったぞ、軽トラが入らないところなんで耕作放棄もしょうがないよな。
枝道はいろいろあるが、枝道全部に奥不動寺の標識が出ている。これほど案内があると、間違いようがないね。
昔は立ち木も幼かったな、どぅんと音羽山山塊が見晴らせたよな、今は樹が成長して何にも見えないよ。こんな状態じゃ休憩したい気にもなれないよ、峠まで一気に登ることにしよう。
ここが峠、尾根を左にたどると三輪山なんだがね、神域だから入っちゃいけないと禁制の札がある、これは守ろうな。
峠を越えると、すぐに奥不動寺、以前は、庫裏の横から寺に入れたんだがね。今は門前まで道を下りなきゃならないんだね。
白山記念石段を登って本堂の前に行ってみようか。大勢の読経が聞こえてくる、邪魔しちゃ悪いね、退散しよう。
寺の門前、林道と白山の分岐、白山に寄ってみようよ。
白山はミニどんづる峰といった雰囲気なんですよ。狭いこの範囲だけ地面が露出しているんだね。真砂土が削られて岩の芯が取り残されたんだね。
尾根の高みからは三輪山が見えたもんだが、今はちょこっとだけしか見えないぞ。
白山からこのまま尾根を行こう。昔は林道を行ったんだよ、すぐに林道は途切れたんだがね。
道があるような、無いような、標識もテープもまるで見当たらないな。尾根を忠実にたどろう。
巻向山三角点尾根の縦の道が横の道に変わったぞ、右か左か、右だろうな。
さっきの尾根もこっちの尾根も倒木がいっぱいやな。迂回したり、膝をついたり、これには手を焼くよね。
ありゃ、林道に出た。奥不動寺からの林道が延長されたのかしら。
奥不動寺のほうへちょっと歩くと、崖の法面を登るように矢印がある、巻向山はこっちなんだ。
巻向山の頂上、展望がないのは前と同じだね、埋もれていた草が踏まれて広場になっているよ。
山名標識が幾つか架かっている、団体を名乗って山名標識が架かってるのを嫌うひとがいるけれど、わたしは好きだよ、人気とヒストリーが解るもの。
引き返して林道、どうしたもんだろう、林道を行くべきか、さっきの白山の合流点まで戻るべきか、林道は下っているな、怪しいね、もとの位置まで帰ろう。
県道から再び突入ここがさっきの合流点、ここから先は踏み跡が薄いね。冬だから通れるが、夏の頃ならとても通れる道じゃないね。
また巻向山の標識が出てきた、たぶん、ここが巻向山の最高地点ということなんだろうな。
これからは下りだね、標識も何もないからここからは自分の見当しかないね、ええと、だいたいこんな方向だろう。
あれ、ひょっこり林道の終点に出てきたぞ、この林道の行く末はどこなんだろうね、林道に頼らずに山道を行こうか。
水が湧いてきて谷の源流になってきた。待った待った、この谷は急激に落ち込んでいるぞ。このまま行くと西、この谷を行っては間違いだ。
斜面を登って尾根を越えよう、ここからは北に下るしか選択肢はないね、間違っているけど突破するしか方法が無い。竜王山が正面に見えてきたぞ。
下への道の分岐なんとか東へ回るように努力して、努力して、これ以上は無理、ここはもう谷へ下りるしかしょうがないね。
なんとか北の県道の手前まで出てきたぞ。車がひんぱんに通っている。都祁と桜井を結ぶ道なんですよ。
谷が深くて、県道はコンクリ擁壁のはるかに上だよ。どうやって谷を渡ろうか。
あそこで崖のコンクリ擁壁が崩れている、イバラの中を泳いで到着、ここなら濡れずに谷川を渡れる。
やれやれ、やっと県道まで這い上がった。県道を歩きながら谷を見下ろすと、さっきのところが唯一渡れるところだったんだ、ピンポイントで渡渉点に出てくるとはずいぶんラッキーだったんだな。
県道が大きくカーブしている、折り返して舗装路を行くの?いややな。
発見、曲がり角から山道があるじゃないか。
初瀬山ここからもう一回山に入ろう。笹の藪だな、えい、うるさい、この道はもう無理、山腹に取り付こう。
植林の林床だから出来たことなんだね、植林でなきゃ藪でどうにもならなかった。急な斜面を無理矢理に這い上がった。一時は諦めようかと思ったよ。
稜線に出てすぐに横道、やれやれ、なんとかなりそう、水を飲んで息を整えようぜ。一体、ここはどこなんだろうね。
腰を上げて歩こうかい、すぐにテープが見つかった。下へ誘導しているな。地図で確認、この下に白河集落への林道があるのだろう。
当たり、山道は林道と合流したよ。この林道は巻向山奥不動寺の林道と繋がっているんじゃないかな。
そうだとしたら、べらぼうなロスをしたことになる。最初の見当が大はずれ、読みにくい山やなぁ。
巻向山あとは林道をとっととっとと下りるだけ、白河集落で初瀬山と巻向山を見比べながら下りたもんだよ。
ずっと林道舗装路で足の裏が痛くなった、長谷寺駅までの階段がこたえたぞ。
電車に乗って、巻向山を眺めてみる、単純な山なんだがなぁ、今度行くときは林道を利用しなきゃとても無理だね。北の後背部が、谷川で深く絶ち割られていることをよぅく覚えといてね、うかつに進むと、県道へ登れなくなるのを覚悟しといてね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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