2008年4月1日
しぇるぱ単独
山域:岡山県高梁市

高梁の成羽天神山を西から

 

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県道とふるさと農道の分岐中国道は新見インターを降りたんですがね、新見の市内のガソリンスタンドで異変が起きている。ガソリンが126円になっている。
こんな田舎でもう対応しているのか。素早い、驚きだね ψ(`Д´)ψ
わたしのガソリンタンクに入っているのは144円、旧値のガソリンなんですよ。しかも満タンで入っている。
満タンなのは理由がある。3月中に島根の津和野に行くつもりでした。
長距離で遠征する場合、地元で調達できる安値のガソリンを入れておかないと、遠征先のガソリンは、値段がなんぼになるか予測できないからね。
雨で予定がずれて、旧値のガソリンを消化できないまま4月に突入した、とまぁこういう読み違いのドジを踏んでしまったのですよ。
津和野へ行くのはこの次にしよう。今日は手軽なところで、岡山県の成羽天神山に登ることにしよう。
成羽天神山にはこれまで二回登っているんですよ。吹屋ふるさと村、ここの分岐から天神山が見えるのも知っている。
標識は天神山ほんとは天神山ではないよ。天神山の前山の鈴振岳、明星岳なんだが、総称して成羽天神山と言っているのだよ。
街道を南下して、天神山登山口の標識がある。ここは通過するのだよ。今日は違うコースで登りたい。
そのままずぅっと南下して、県道33号線を県道438号線へ道を移す。ここから北へ向かうのですよ。
凄い県道だなぁ。変速のシフトをLのレンジに入れたまま坂道を登って行く。
対向車を交わすので、横に退避して発進する、傾斜が急すぎてタイヤがキュルキュルと滑って鳴いたよ。
谷底から急な坂道を登り切れば、そこは備中高原なんだね。ほぼ平坦な丘陵地帯で、さっきの急な坂道が嘘のようだよ。
この先は、このまま県道を進んでええものだろうか。県道とふるさと農道との分岐、バス停の名前が北方口、ここはふるさと農道へ進むべきだろうね。
北方の集落を過ぎて、道は下り斜面になったぞ。はたしてこれでええのだろうか。
舗装路の終点下がり道をゆるゆると進むと、道端に天神山の標識が見えてきた、これでええのだ。
もうちょっと道を下がると駐車できる空き地があるそうな。ここのことだな。空き地にはトラックを何台止めてもええほどじゅうぶんに広い。
さっきの天神山の標識のところまで戻ってみよう。
道は細い舗装路で幹線から分岐して誘導している。この道の先に岩屋虚空蔵菩薩があるのだそうな。
小山をぐるっと周回したが、さっき駐車したところからこの道へ直接出る道があるじゃないか。知らないということはこんなもんだね。
民家があって、たくさんのビニールハウスがある。下への道はたんぼへ向かう道のようだ。民家の方向に向かうのが当たり前だろうね。
ビニールハウスで働いているひとに道を聞いたが、たくさんしゃべってくれるのだよ。熱心に教えてくれる。
聞き取りにくくて理解しにくい、途中からは受け流して聞くのをやめたのだが、最大重要ポイント、この道を進めば間違いない、ということ。
天満神社これだけ解れば、あとはどうでもよろしい。この先の分岐はその場その場でなんとかなるだろう。
さっそく分岐で悩むことになったぞ。変則三分岐、中央の道はブルが働いて建設中、ここは左の道を進めばええと決定する。
さっきのひとは、このへんのことを熱を入れて説明していたのだな。現場を見たら説明の意味がやっと合点できた。
たらたらと道は曲がりながら谷の奥へと誘導される。谷の中央で舗装はここまでなんだね。
岩屋虚空蔵菩薩100メートルと看板がある。道は虚空蔵菩薩から奥へ続いているのかもしれない。そっちへ行ってみよう。
谷あいに右と左に洞窟が向かい合っている。左の岩屋には祠がある。遠く眺めるだけにしておこう。
右の岩屋にはお堂がある。虚空蔵菩薩の幟があるからそれに違いない。
ここは行き止まりだね。進むべき道はこっちではない。引き返して、谷の中央の道を進むのだと納得しました。
鈴振岳の岩場入口の風景を眺めて、この先の道はさぞかし笹に埋もれイバラを掻き分け難儀する道だろうと覚悟したのですよ。
違った、ええ道だよ。コンクリートの擬木の階段もあって、快適に道は歩いていけます。
そりゃぁ、谷のアゴの狭隘部を通過する嫌なところもありますよ。でも、危険はない。基本は山仕事の道で、仕事の道には危険は排除してあるからね。
山腹の道から空が透けて見えるようになった。稜線で透けて見えるのは鳥居ではなかろうか。
山腹を抜け出すと天満神社、天満宮ではないよ。鳥居の扁額には天満神社と彫り込んである。現地の呼称に従おうね。
神殿は黒い焼け板が壁板に張ってある。
雨風で腐るのを防ぐ段取りだろうが、神社は白木がええなぁ、神道は清浄が基本だぞ、真っ黒い神殿なんぞパチモンにみえて値打ちが下がるぞ。
魔界の神殿のようで、異様な姿だぞ。
明星岳の最高地点さらに別の鳥居を潜って山に向かう。鳥居の扁額は神殿のほうを向いていないのですよ、これから進む山の方向に向いている。
鳥居は拝む方向を指し示しているのだ。神殿は仮のもの、御神体はこの先の岩にあるのだ、と理解したが、どんなもんだろう。
ここから岩場、滑って落ちないように鎖でガードしてくれている。雨風の日には頼りになるね。
岩のてっぺんに到着した。ここが鈴振崖、あるいは鈴振岳、ここから石を落とすと鈴のような音色がする、ということでそんな名前になった。
とんでもないよ、この岩の下には登山道があるのだよ、お願いだから実験してみようなどとその気にならないでちょうだいね。
谷を隔てて明星崖、あるいは明星岳、麓の川向こうに吹屋ふるさと村、昔の宿場街をそのままに、伝統的建物群保存地区、ちゃんと賑わいを取り戻しているのだよ。
振り向くと、スタート地点、だいたいあのへんから歩き始めたのだろうな、西から歩くのと東から歩くのとでは、スタートの高さがずいぶん違う。
さて、引き返して天満神社、山腹を斜めに道を降りて、東からの登山路と合流する。
天神山三角点明星崖、あるいは明星岳へ向かおうにも標識がないのですよ。そっちにはあんまり誘導したくないのかしらね。
探鳥路と案内があるが、その案内板の付け根に道があるのが見えるでしょ。
笹に埋もれてはいるが階段があってちゃんと昔ながらの道はあるのだ。
木の梢が邪魔になって、ビューポイントはここだとはなかなか言えないが、谷越しに見る鈴振岳、明星岳の岩場、ま、こんなもんだね。
歩くとなると、意地になって最高ポイントまで歩いて行く、ベンチがあるのに展望がない、ここが最高ポイントだと確認して引き返す、意地を通して満足したかい。
引き返して、東の登山路の辻、ここからこのまま進むと広場に出て行く。林道の最終地点が広場のように広がってしまっているんですよ。
舗装路をすこし進むと、林道の
法面のりめんに登山路が斜めにある。ここから天神山に進むのです。
アセビの林を抜けて山道は登ったり降りたり、たらたらと進んで行く。
振り向くと、尾根道の取り付き点笹に覆われた登りの道と切り開かれた水平道との分岐に出る、アベマキの大木が道をふたつに分けている
アベマキとは、デコボコの肌で、剥がせばコルクが採れそうな樹皮の樹だと覚えといてちょうだい。
アベマキを知ってるひとには簡単な分岐、知らないひとは頑張ってね。
笹の中を歩いて行く、ほんのちょっとの時間で天神山頂上に到着する。
天神山には三角点がある。ただそれだけ、展望があるわけでもなく、森の中の広場があるだけ。
アベマキの分岐まで戻ろうか。ここからは道の笹も刈り取ってあるし、実に歩き易い。尾根道を下っているのだよね。
ところどころ、小さな丁石が現れる。この尾根道は参拝の道なんだね。仏教で丁石はよく見るが神社で丁石は見たことがない。
江戸時代は神仏混交なんですよ。神であれ仏であれ、そこは問わない、あの当時は神も仏も同じようなものだったのだよ。
天神山の全貌この尾根道、どこへ出るのだろうと思っていたら、意外にも、駐車している広場に出て来た。
振り返ると、尾根からの出口にはなんの標識もテープもない。
最初、車を駐車したとき、見たけど気にも留めなかった。今は違うよ、ここが取り付き点と重要なデータとして燦然と輝いているよ。
さて、帰ろうか。
朝方、道が下りの傾斜になったと怪しんで、ゆるゆると走らせた峠に差し掛かった。
ここからは、今日のコースが一望できる。岩屋虚空蔵菩薩の谷、総称天神山の峰々、天神山からの丁石のある尾根道、一渡り歩いた今なら判る。
東からの道は同じ道を往復する、割と単純な道。こっちの西からの道は変化があって、西からの道のほうが面白いと思うよ。
ま、それはひと様々、ひとりひとりの感覚だから、個人の感想、へぇぇ、そうなの、と受け流してちょうだい。

参考 岡山県西部の成羽町天神山 2002年5月5日
    再訪、岡山県の成羽天神山 2005年9月29日

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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