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大洞山 1998年4月26日
しぇるぱとよめさん
山域:三重県伊賀
大洞山へ行こうと思うよ。
おおぼらやま!名前がステキ、行くよ、行くよ。
榛原から入るのね。ここが御杖村、ちょっと車とめて! え、あの山? 雲がかかってるじゃないの?
雨上がりの霧か。りっぱな山ねぇ。
さぁ、歩き始めましょう、「東海自然歩道三重県環境庁」石畳の道でなかなかたいしたものじゃないの。
お、アスファルトの林道、ねぇねぇ、あんた、前に来た時、こんな道はあった?そうか、当時は地道だったのか。
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三多気からの分岐点、ここから山にはいるのね。ひゃぁ、石段の急傾斜、まっすぐまっすぐ、帯みたいに続いているよ。
休憩? あとであとで、あんた、すぐにあごをだすね。この石段、どこまであるんだろ。
わぁ、ついたぁ! ここが雌岳?
山頂に石標板があるよ、雄岳、尼ケ岳、倶留尊岳、高見山、局ケ岳。
あれが高見山? 初めてみた、りっぱねぇ。
局ケ岳てずいぶん尖ってるねぇ、へぇ、伊勢槍ヶ岳ていうの?なるほどなるほど。
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え、雄岳にもいくの? これでおしまいと思ってのんびりしていた。じゃ行きましょうか。
やれやれ、峠をおりてまた登り返すのか。なんだ、あんがい、たいしたことないね、たちまち雄岳についてしまった。
ねぇ、あんた、ここは値打ちが落ちるねぇ、杉林と草で見晴らしが悪い。大洞山は雌岳にとどめをさすね。
引き返しましょうか。
え、雌岳から東へ下りて、麓の東海自然歩道をいくの? ま、いいけど。来たあの石段を下っていくのもたいへんだしね。
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やっぱりこの道も石段が急なのねぇ。
やぁ、林道にでた。どう行くの?
え、昔はこんな林道はなかったって? ま、このアスファルトの林道を南に行けばどうせ出発点に到着するしね。
ありゃ、林道がとぎれたぜ。
道は下と上にしかないぞ。なんか変だ、この林道に入ってから標識が全然ない。わたしが以前通ったコースと印象がまるでちがうぞ。
しょうがない、下へいってみようか。どうもおかしい、このまま行くと谷沿いにとんでもない方向に出てしまう。
よし、引き返そう。林道終点から上へ登ろう。
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な、ほら、石段の道が続いている、このまま行けば自然歩道へ出るはずだ。あれ、石段がなくなった。
そうやな、君の意見に賛成、このまま登って途中で横へ巻こう。
さて、いくぞ。間伐の杉が積み重なってどこ通っていこうか、大変だ、すべるなよ、おちるなよ、ほら、この杖に捕まって。
あ、石段。この道を登ったんじゃないの? ほらほら、標識。「頂上まで0.3キロ」この標識覚えてる。
やれやれ、一時はどうなるかと思ったよ。みんなに、「このへんは注意」と教えてあげて。
そうだな。林道が開通したせいでコースの勘違いをしやすくなったな。
東海自然歩道をいくなら、麓の道をそのまま尼ケ岳に行ってしまうか、大洞山の雌岳雄岳を縦走して麓の道は使わないか、どっちかだね。
幾何の解に補助線を引くとよく解るという例があるが、今日の補助線は混乱を巻き起こしたな。
きょうは大洞山を何度も登らせて気の毒したね。
どうもあの林道は合点がいきません。なんでこうなったんだろ?不思議は解明せねば。
3日後、尼ケ岳からの林道をたどってみました。
スカイランド大洞の標識を発見、たどっていくと、施設がありました。
その施設のなかを東海自然歩道は通っています。自然歩道はここにあったのか。
林道はさらに奥へと続きます。いくべし。
おいおい、この標識は見たことあるぞ。雌岳から下りて林道に当たった時あった標識じゃないか。
←東海自然歩道0.2キロ、美杉の森→。
左とは思わなかったなぁ、この道が東海自然歩道と思い込んでしまったものなぁ。当然のように右をとってしまった。
わたしが昔通った時、こんな施設はありませんでした。昔の印象に頼りすぎ、敗因はここにありました。
カシミール展望図をつけました。
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