2004年5月7日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島備北

人影静かな多飯が辻山おおいがつじやま

 

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登山口先日ね、登山口まで行って、登らずにそのまま引き返した山があるんだよ。カメラを忘れので取りに戻ったの。その山の名前が多飯が辻山、前回の失敗を回復しに行こうと思うんだが、どうかね。
前回の失敗で、現地のロケーションは見当ついたよ。東城の街を北へ抜けて、東城温泉へ誘導する交通標識に従えばええよ。
東城温泉を過ぎて竹森へ向かう標識に従ってもええし、温泉の手前で竹森の標識があるから、それに従ってもええ、今日は、手前の道を取ることにするよ。
登山路は植林の中備後八幡の駅周辺からの道もあるが、お勧めしない、最初に来る場合は見当が付けにくい道ですよ。
国道は、はるか上空の橋の上を走っている、求める道は谷底にある。標識のない立体交差の道なので、説明し難いし、聞いても理解し難いと思うよ。
さて、山道を走るんだがね。へぇぇ、ほぉぉ、大きな養鶏場があるじゃないか。○○ポートリーと名前が付いている。ここの養鶏場には、入場禁止、の看板が出ているね。鳥インフルエンザの伝染が怖いんだ。
笹原を行く工場のような巨大設備が山あいを埋めているんだもの、発病して、出荷停止、操業停止になったら、その投資の回収どころか不渡り破産になるのは目に見えているよ、防御するのは当然のことだよね。
道は、竹森林道の記念碑の前を通る、そうかそうか、道はこれで間違いはないぞ。
山あいを縫って、道は集落を走り抜けて行く、この先、道はどんどん下がっていくんだが、これでええのか、の疑問は解決します。
民家の前に立て札がある、民家と立て札が道を挟んであるんですよ。立て札には多飯が辻山登山口と書いてある。ここだ。
水平道への曲がり角民家の鼻先に駐車するのは気がひけるな、それなら、さらに100メートル先に進むことだね。道が大きく膨らんで、多飯が辻山駐車場と小さな看板が出ている、ここなら、気兼ねなしに駐車できるというもんです。
谷向うの西の山は、アンテナのあるのが白滝山なんだろうな、その南の山が飯山なんだろうな、道のある山なのだろうか、努力して登って甲斐のある山なんだろうか。
ここから山に入るのね。道の脇にお地蔵さんがあるのね。ふぅん、牛供養のお地蔵さんなの。
道は広いのね、トラックもじゅうぶんに入れる道幅じゃないの。あれ、幅広の道もお終いね、ここからは山道なのね。
大仙さんの祠砂防ダムがある、さては、この幅広の道はダム工事の道路の名残りなんだろうな。
砂防ダムの上流で、渡渉するみたいよ。ちゃんとうまい具合に石が配列されている。雨の時はじゃぶじゃぶ水に入らなきゃ渡れないね。
また、渡るのか、今度は丸太が束で渡してあるのね。それ、よっ、よっ、よっ。
杉林の中に谷があるんだが、暴れ谷みたいだね。石がむきだしで噛み付きそうな様子だね。こりゃぁ、砂防ダムも必要だな。
よく手入れされた植林ねぇ、林床に日光が入って明るいよねぇ。間伐をちゃんとしているんだ。
多飯が辻山頂上水の流れから離れてからは同じような風景だなぁ、植林の中ばっかり。谷の山腹を登っているのだな、稜線に出たと思っても、やはり、もとの山腹に戻っていくね。
風景が変わったよ、笹の中を歩いていくのね。笹が倒れている、そうか、雪でペチャンコにされたまま雪融けが遅かったので、倒伏したままになっているのか。
真っ直ぐ真っ直ぐ登っていく、ここんとこ、ぐいぐい登って行くのね。
え、水平道に変わるの?頂上まで20分、ほんとだ、左に折れて、鉢巻きに巻きながら歩いていくのね。
東南の見晴らし何か屋根が見えるよ、屋根のトタンが光っている、ふぅん、大仙さんの祠なの。牛馬を供養するのか、そうなの。
横にまわると、拝殿、本殿とちゃんと様式を踏んでいるのが解るわね。横の祠は稲荷さんなのね。
さっき、拝殿を覗いていたが、どうだった?  真ん中に炉があって、壁際には、座板が張ってあって炉を取り巻いていたよ。
地蔵さんがある、文化元年と刻んであるよ、11代将軍徳川家斉の治世の頃で、暮らし向きに余裕が出始めた頃なんだね。
頂上まであと5分だとさ、ほんのちょっとだね。
方向板横手から階段が続くのね。なかなか長い階段で、途中に倒木が横たわっている、苔むしているもの、何十年も前から倒れたままなのね。
頂上の案内板が見えるよぉ、さぁ、頂上だ。1040.3メートル、広島県で1000メートルを越えると大威張りの山よね。
山頂から両方の稜線が切り開かれているみたいだぜ。行ってみようか、まずは、東南方向。
稜線に岩場が続いているのね、おぉ、伐採して展望を広げてあるよ。建物が見える、牛舎なんだろうか、養鶏場なんだろうか、大きなビニールハウスなんだろうか。
山の名前は見当がつかないよね。岡山県との県境の山だね。
引き返して、頂上の反対に行こうよ、北への方角がよく見える。ベンチがたくさん置いてあるよ。方向板が様々な方向を示している、鳥取、大阪、広島、大山、道後山、星居山、他にもいっぱい。
道後山保育園、幼稚園の児童が登ったとのプレートがいくつもあるよ。4歳5歳でよく登ったもんだね。それもあって、子供のためにベンチを整備してあるんだな。
北方向ちょっと西よりに道後山が見える、あの横顔はまさにそうだよ。真北に三角の山が見える、岡山鳥取広島県境の三国山と言いたいところだが、その手前の古頃山が三国山を遮っているんだろう。
ここからは岡山鳥取県境が見えるわけかぁ、比婆山が見えないということは、島根県までは見えない、ということなのね。
さて、帰りは、さっき来た道をそのまま帰ろうか。今日は誰にも会わなかったし、登山路はテープも色褪せていて、無名の山をよく示しているよね。その割には、道ははっきりしていて、まず間違うことはないだろう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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