2009年8月2日
しぇるぱ単独
山域:広島県尾道市

因島の奥山、別名観音山

 

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観音寺の背後に観音山瀬戸内観音を巡拝しているんですよ。
因島の第26番対潮院 第27番観音寺、観音寺の背後に山がそびえている。
山の名前が奥山、観音寺にちなんでのことか、別の名前が観音山とも呼ばれている。
島の中央を突き抜けるトンネルがあって、大山トンネルと名前がある。その界隈から登るのだろうね。
ネットで記録を探しても、コースが判然としないのですよ。駐車場に困ったとか、コースの取り付き点を探すのに難儀したとか、そんなのが多くて、山に入るまでに苦労しそうな山だね。
あおかげ苑分岐トンネルの両方の出口近辺を眺めたが、地図に点線の道があっても、この道はとてもじゃないが通れそうな道ではないよ。
うろうろしていて、トンネルの北の出口の近くに老健施設であおかげ苑というのがある。このあたりから入れそうな気がする。
一本目、あおかげ苑の手前で道をわかれて、この道はダムの堰堤で塞がれていた、通れない。
二本目、あおかげ苑の入口で林道天狗山線というのがある、この道を入ってみよう。なんぼ奥へ入っても取り付き点の合図が出てこない、この道ではなさそうだ。
この奥が大山峠あおかげ苑の前を通り抜けて、とにかくどこまでも行ってみよう。
道の先は峠のような風景で、これだろう、この道を進めばちゃんとしたコースになるのだろう。
畑の傍に駐車場がある。市民農園とも思えないし、個人の畑の駐車場にしては広すぎるし、なんのための駐車場か意味不明だが、使わせてもらおう。
最後の池のところに地蔵さんの幟が立っている。舗装路はここまで、ここから先は地道になる。
草に覆われているだろう、掻き分け掻き分け進まなきゃならないだろう、そう覚悟していたが、ええ道じゃないか。
道標があって、「大山峠まで200m、奥山まで2000m」へぇぇ、あんがい近いんだ。
歩き易い道ほどなく大山峠、絵看板があって、この道は瀬戸内海国立公園歩道、環境省の指導の入った立派な道だよ。
奥山のほうへ歩き始めると、砕石を盛り上げて木の階段が並んでいる、歩き易い道だよ。
なんでネットにはこの道についての記述がないのだろうね。
休憩ベンチが誘惑するが、ベンチが日なたにあるんだもの、そんなかんかん照りのところでは休憩できないよ。
橋というべきか、桟道というべきか、谷の突き上げで足元が危ないところを手当てしてある。
ここまですると過保護な感じは否めないぞ、びっくりしたなぁ、手厚い設備を渡らせていただきます。
大山峠今までは南側の山腹を歩いていた、ここで稜線を越えて、北側の山腹を歩くことになるのだ。
峰の上には展望台があるが、そこまで登るのが面倒なのでパスして進んで行こう。
道はどこまでも歩いても立派で、稜線にこんな道があるとは予想もしていなかった。
ここにこんなにええ道があるよ、と告知するのは、教育委員会の仕事かい、観光課の仕事かい。道を補修するハード面は当然のことだが、ネットで広報するソフト面のことも業務内容に加えておいてほしいものだね。
切り開きの場所に出た。見晴らしが効くように伐採してある。こういう配慮はうれしいねぇ。作業者の汗もそうだが、山林主の好意があるからこんなことも出来るんだよねぇ。
瀬戸内海国立公園歩道山の地価はなんで決まる?山そのものに値段はないのですよ。山からの産物で値打ちが決まる。山からの産物とは材木です。
その材木を、伐採してもええよ、と許した山主の度量に感謝だね。
そのままとんとんと歩けば、石仏が並んでいる。
最初の印象では、墓地だろうかと疑いが起きた。違うな、こんなに山の頂上に墓地があるとは考えられんな。
四国八十八箇所かなにかのレプリカなんだろうな。
頂上が切り開きになっていて、そこへ出てきた
環境省仕様桟道三角点があって、さらに石仏群があって、近づいてみると、那智山を中心に西国三十三箇所を模した石仏だった。
四国八十八箇所が手近にあるのに、西国三十三箇所とは珍しいよね。
四国の文化圏に近畿の文化が楔を打ち込んだ、船便は容易に行き来しているから、関西の信仰が移入されたんだろうね。
山の名前は奥山だが、南の山麓に観音寺がある、その観音寺にちなんでのことか、西国観音巡礼が元になっているのか、奥山の別の名前は観音山というのだよ。
石仏群アズマヤがあって、日陰で食事ができる、こういうのはありがたいよね。
アズマヤからの眺望は、足元は因島の島内だが、沖に見える島々は愛媛県の島々なんだね。
このあたりの海域は旧国の区分が難しいところで、因島は御調郡だから備後の国、生口島は豊田郡だから安芸の国、愛媛県の島は全部伊予の国。
この狭い海峡を隔てて、伊予・備後・安芸の国境が確立したのはいつの時期だったのでしょうね。
さぁて、引き返すかな。
とんとんとんと山を降りて行く。
奥山頂上奥山と青影山はセットで登るのが通常なんだが、暑くて、もうこれでじゅうぶん、これ以上続けて山を登るのは勘弁してほしい。
登りのときは背後なので見えなかったが、下りでは正面だから青影山が見える
ただし、木々の梢に邪魔されて、はっきりと全貌が見えるわけではないよ。
大山峠に到着、なんぼ搾り出しても、青影山に向かう気は全然湧いてこない。
駐車場所まで引き返そう。帰ってきたぞ。いやぁ、夏の低山での山登りはつらいものがあるね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




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