2011年3月12日
しぇるぱ単独
山域:広島県三原市

三原市・仏通寺から大峰山

 

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巨蟒橋を渡れば仏通寺大峰山へ行ってこよう。
大峰山というと、関西人は即座に断定する、吉野の大峰山やな。
大峰山とは、大きな峰の山なんですよ。大きな峰の山は吉野の大峰山に限っているわけじゃないよ。広島県には大峰山がふたつもあるのだよ。
なんぼ言っても、これは強がりです。対抗できるわけがない。吉野の大峰山は別格だね。宗教上でも歴史においても抜きん出ている。
メジャーではない、マイナーなほうの、大きな峰の山に登ろう。
前に東から登ったことがある。今度は西から登りたいもんだね。西から登るには仏通寺から登るのだよ。
第三駐車場モミジの季節に仏通寺に来たことがあります。びっくりしたなぁ。狭い道に自動車が殺到して、一方通行になっているのだよ。
身動きできない、行列して、前の車のすぐ後ろにくっついて、急な坂道をジリジリジリジリ刻んで行くのだよ。
あれには懲りた、なんぼモミジが良くてもあの交通事情じゃものすごいマイナスだ、ハイシーズンの仏通寺には二度と行くもんか、と心に決めたもんだよ。
今はオフシーズン、こんな時候のころが一番ええのだよ。仏通寺が目的じゃないもの、大峰山が目的だからね。
三原・本郷のほうから、即ち、南から仏通寺に向かうなら交通標識は整備されています。
北から、つまり、山の上から谷底へ下りて行くには、交通標識は曖昧なんですよ。クロネコヤマトのおにいちゃんを呼び止めて、教えてもらってやっと道が解った。
林道に出会う仏通寺川の谷まで下りて来た。ここから仏通寺へ向かうのだ。
第一駐車場は遠すぎるぞ。第二駐車場ならええだろう。
仏通寺に参拝するには、屋根付きの橋を渡る、
巨蟒橋きょもうきょう、大きなおろち・うわばみの橋という意味なのだそうな。大蛇の背中を渡って行くんだよ。
たくさんのひとが掃除している。檀家のひとたちか、町内会のひとたちか、ちゃんとしたサポート・奉仕があるのだねぇ。
仏通寺の門前を通り過ぎて、中国自然歩道の標識に従って右折する。第三駐車場があって、大峰山だけを目指すならここの駐車場に止めればええのだよ。
大きな砂防ダムがあって、階段を登ってダムの落差を乗り越える。砂防ダムのお尻は湿地帯で、木道があって、湿地に踏み込むことなく通り過ぎる。
赤い肌の杉林道に出会う。馬の背林道、馬瀬林道、あっちの地図、こっちの地図で、まちまちの表示だが、うまのせ林道と読ませることは同じなのだ。
まもなく林道と別れて歩道を行く。
このあたりの杉の幹が妙なことになっている。荒皮を剥かれて赤い木の肌になっている。
檜皮葺ひわだぶきのための樹皮剥ぎではないかって?剥いだ皮は根元に捨ててあるんですよ。檜皮葺ひわだぶきを目指すのじゃないね。
あちこちの植林を見ましたがね、こんな仕立て方は始めて見たよ。こうすることで材木の単価が上がるのかしら。
吉野熊野でも、京都北山でも、こんな杉の仕立て方は見たことがない。見たことはないが、新しい工夫なんだろうか。付加価値というものなんだろうか。
林道から離れて自然歩道へこの方式が流行するかどうか、これからは、各地の植林を見張って歩くことにしよう。
自然歩道はね、谷が屈曲すれば崖地を登って、迂回して谷に下りて、再び崖地を登って谷に下りている。
川向うに林道が見えるが、水平な道が敷設されている。意固地に杣道を歩くべしと拘っているのじゃないかい、帰りは楽な道の林道を歩こうよ。
林道と交差して、また交わって、ここで林道と歩道とは離れて行く。歩道のほうへ進んで行くのだよ。
谷を歩いて行くのだが、雨が降ると流れと道とが区別がなくなってしまうのだね。累々と転がった岩を踏みながら歩いて行く。
急傾斜から緩傾斜に変化したように感じられる、あとでGPSの軌跡を見たところでは、そんなにたいして変わっていない。感覚的には屈曲点なんだよ。
稜線のタワ再び、林道と交差する。そのまま林道を突っ切って歩道を進んで行く。
階段を登って、稜線のタワに出た。ここが五差路、林道と歩道とが交差しているところだ。
尾根道を登って行く。
登り切ったところが、八坂峠からの道との合流点、八坂峠からの道は前に歩いたことがある。
ここからほどなく大峰山の頂上で、はい、ここがそう。
別名、高羽山とも言うが、どこかの山麓では大峰山と言い、また、どこかの山麓では高羽山と言うのか、調べてみたいものだね。
八坂峠からの道八坂峠から登った場合、すでに八坂峠の標高が高いので、簡単に登れた印象が残っている。
仏通寺から登ったら、登り一方でたるみなく登ったので、登りの満足感があったよねぇ。
さぁて、降りましょうか。
八坂峠への分岐で別れ、龍王山はゴミ焼却場の右の山だろうと思ったが、地図で確認すると、左の山だった。ここからは隠れて見えないかもしれない。
林道まで下りて、歩道を進む。ふたたび林道と交差して、このまま歩道を進む。
急な傾斜の谷沿いの道は林道と出会って、今度は林道を歩こう。この先の歩道は崖地を登ったり降りたりの道だから、林道のほうが歩き易い。
大峰山頂上林道を閉ざす門があるが、歩くぶんには差し支えない、門をすり抜けて進んで行く。
林道と歩道の分岐まで戻って、ここからは朝と同じ道を歩くのだ。
仏通寺の門前まで戻った。
どこの掲示、看板にも、大本山仏通寺とある、山号寺号を大本山仏通寺と言うのかいなと思ったが、御許山仏通寺と称するのだそうな。
中国観音にこの寺も組み入れてある。前に訪問したのを思い出した。そこの記録では御許山仏通寺となっていた。
巨蟒橋きょもうきょうを渡れば山門、真っ直ぐに法堂はっとうに進んで行く。
仏通寺法堂床は磚(せん=れんが)で覆われ、いかにも、禅寺だなぁ、中国様式だなぁ、大本山の見識貫禄はじゅうぶんだなぁ。
駐車場まで戻ったぞ。谷の上流への道を進んで、急な坂道を登って帰って行こう。
参考 2009年3月11日 三原の大峰山、龍王山

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