2006年9月29日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:鳥取県日南町

船通山せんつうざん、鳥取県からは短時間

 

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船通山、鳥取県側登山口毎度、毎度、広島県内ばっかりじゃなんだよね、たまには他県に遠征してみようか。島根県、鳥取県の県境の山に行ってみようよ。
地図を見てみ、意外に盲点なんだが、鳥取県は広島県と県境を接しているんだよ。その県境を越えて、鳥取県と島根県との県境に行こうと思うんだよ。
道は、庄原市の西城町から道後山を目指して行く、ほら、岩樋山から道後山への稜線が鳥取県との県境だったのを覚えているだろう。
今日は、道後山には行かないよ。県境の高原を走り抜けていく。
県境の峠を越えると、一挙に坂道は下って行く、この辺は日南町なんだよ。平成町村合併には無関係で、以前のまんまの名前でいるのだよ。
集落の名前が多里、道の駅風の建物があって、そこを過ぎると、国道から県道に鋭角に曲がる、県道15号線なんだよ。
どこまでもどんどん進んで行けばええみたいだね。いずれ、どこかで案内標識が出てくるだろ、このまま進んで行こうよ。
キャンプ場?あった、船通山遊歩道入口、天然記念物イチイの木、大きな看板が出てきたよ。
ここから林道に入って行けばええのね。工事中通行止めとなっているが、登山口までは車で行けるみたいよ。舗装路を歩くのは止めようよ。
なるほどなぁ、これは歩くとしんどい距離だな。船通山頂上展望広場というのが出てきたぞ。
頂上が展望できるとしても、どのあたりが頂上なのかしらね。ええと、駐車場はこの先、650メートルと書いてあるよ。もうちょっと走ろ。
登山口の駐車場だ、バスの駐車場と普通の駐車場と両方あるよ。バスが来るほどここは人気が高いの?
カタクリのシーズンには、頂上がひとで埋まるほど殺到するそうだよ。そのとき、バスが何台も押し寄せるんだろうね。
もちろん、島根県側からもやって来るさ。そっちからの方が少し距離が長い。3年前の11月にわたしも登ったことがある
天狗岩さぁ、登山口から入って行こうか。セメントの道なんだね。生コン車を持ってくると作業が簡単なんだよ。アスファルトにすると、ローラーを持って来たりで、機材が他に要るので面倒なんだな。
舗装路はここまでなのね。広場があって、トイレ、炊事場、ここはキャンプ場なのかしら。この先は山道だぞぉ。
道は直ぐに分岐しているのね、健脚コース40分、一般コース50分、当然、健脚コースよね。
丸太の階段になっているのね、そんなに急坂じゃないじゃないの。避難小屋があった、ずいぶん里道に近い避難小屋ね。
谷の沢を渡るようだよ。ここからが切り返し折り返しの道が続くみたいだぜ。
なるほど、沢に沿って登るのね、なんぼ道を曲げてもやっぱり急よね。さすが健脚コースよね。
下側にあるイチイ岩が道の上にのしかかっている、天狗岩というんだとさ、根元から仰ぎ見るのだが、折り返して、切り返して、岩の上まで道が付いているんだな。
岩の上からは、県道沿いの集落が見える、あそこから辿って来たのだ。ほんのちょっと踏み込んだのに、えらい山奥だ。
次の看板はなに、頂上20分、イチイの木15分、金名水、とある。足許に金名水があるんだな。
ポツポツと雫がしたたるほどの水量しかないのね、味はどう、なんか甘味、ほんの少しの味づけがある水ね。
ブナが目立ってきたね。クヌギとの混在林だったが、ここまで登ると、ブナのほうが優勢になってきている。
柵に囲まれた木がある、看板はないが、これはイチイだぞ。ほら、竹箒の先のように根元から幹が何本も出ている、これはイチイの特徴だよ。
イチイの看板があるはずなんだが、どうして無いんだろう。前に来た時は看板を見たはずなんだがな。
上側のイチイハイマツのように枝が斜面を覆っている、これはダイセンキャラボクなんだろうか。
脇には看板があって、これがイチイの木と説明にある。
そうだった、そうだった、中途で木が折れて、もはや成長できない姿を見たのを思い出した。
ふぅむ、そうなのか、上に成長できないから、枝を伸ばして横に広がろうとしているのか。
前に来たときには、横への成長を見落としていた。これが1000年の樹齢と言われても、違うんじゃないの、そんな風格は感じなかった。
今なら1000年の樹齢の値打ちがわかる、大きく絨毯を広げたような姿で、10畳敷きか20畳敷きか、広さの見当が付かないぞ。
丸太階段をとんとんとんと登って、芝生の山頂が広がっている。石の鳥居、石の祠、石塔、石塔にはアメノムラクモノツルギ出現の地とある。
ヤマタノオロチ伝説については、前回の船通山で語ったから、繰り返さない、そっちも読んでみてね。
船通山頂上頂上に樹がないから展望は周囲全部見渡せる、ただし、水蒸気が漂っているので、大山は見えない。
東に、通信塔がある山が見える、鬼林山かしら、大倉山だろうか。登ったことがないので断定できないのが残念。
南に目を移すと、道後山が見える。さらに目を移すと、比婆山、吾妻山が見える。猿政山は不等辺三角形の山稜が特徴的で、山列の終わりに大万木山。
大万木山の向こうの県境は大万木山がさえぎってもう見えない。西の山々は、出雲の山々で里山、わたしの知らない山。
西の麓に横田町の集落、今は合併して奥出雲町が見える。あそこの集落を通り抜けたのは覚えているよ。
島根県側からグループが登ってきた。こんにちわぁ。
おばちゃんたちは固まって弁当を食べてる、おじさんは離れて、一人で食べてる。馴染んでいないグループだなぁ。
船通山記念おじさんがおばちゃんたちを引き連れて来たものらしい。おじさん、仲間のおばちゃんたちに話しかけずに、こっちに向かって話しかけてくる。
一方的に自分のことばかり語りかけるぞ。岡山から来たんだとさ、おばちゃんたちは津山のひと、おじさんは真庭のひと。
今日は晴れてよかったぞね、誘ったけれど、天気が心配で気を揉んだんだそうな。また、同じことを繰り返し、天気が晴れてよかった、よかった。
9時に登山口に到着したんだとさ、ゆっくりゆっくり、登ったんだとさ、そうかい、思うだけで黙っていたが、普通より時間がかかり過ぎ。
何度もこの船通山には登ったんだとさ。次には、比婆山に登るつもりなんだとさ。今年の夏は、北アルプスの穂高に登ったんだとさ。
おじさん、息もつかずにしゃべり過ぎ、おばちゃんたちに煙たがられて、こっちに来たんじゃないのかい。
(目で合図するから話しを合わせるよ)なぁなぁ、汗でシャツが冷えてはいないかい、そろそろ腰をあげて降りるとするか。それじゃ、お先にぃ。
一般コースは尾根のコースどんな種類のグループなんだろうな、おじさん、浮いてしまって、空回りしてるようで気の毒だったね。
二番目のイチイの木のところで道が分岐している、健脚コースを戻らずに、一般コースを降りるとしような。
健脚コースは谷道だった、この一般コースは尾根道なんだね。
いくらか楽、なのかねぇ。こっちの道もなかなか階段の段差があるよねぇ。
にょっきりと岩が屹立している、これが烏帽子岩という名前の岩なんだな。
柴栗が落ちている。食べてみよう。生ではもひとつだなぁ。子供の頃はこれが美味くて、なんぼでも生で食べたのにね。
いわゆる懐かしい味ね、たしかにね、そうよね、ひとつ食べればじゅうぶんよね。
展望広場から船通山を尾根から次の尾根に渡って、今度は谷を渡るのね、ほぅ、道は登りに、登り直すこともあるのね。
広場が見えた、トイレと炊事場の屋根が見えた。ここで朝の道と合流するのね。
さて、もとの駐車場まで戻ったぞ。
展望広場まで車を走らせた、振り返って頂上を見ると、そうか、今ならわかる、奥のあの山が船通山なのか。
ここからイチイの木が見えると書いてある、双眼鏡を持っていたら見えるはずなのね。
さぁ、県境を越えて、戻って行こう。

参考 島根鳥取県境、船通山(2003年11月18日)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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