2008年1月10日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:山口県岩国市

岩国の錦帯橋から城山へ

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

錦帯橋先ほどまで小瀬川のほとり、中国地蔵の第13番籌勝院ちゅうしょういんを参拝してきたんですよ。
ここは錦川、小瀬川とは背中合わせになっている、両方の川を隔てる山の名前が岩国山、そんな相互関係にあるのです。
わたし、錦帯橋は小学校の修学旅行がここだったような、それ以来、ずっと来たことがないのよね。
錦帯橋の下流の川原に駐車するのね。ここから見ると、川向こうの旅館に泊まったような記憶がある。あのへんだったのかしら。
駐車料金はいくら?え、乗用車は無料なんですか。バスが千円、観光バスだけ料金をもらうんだってさ。おやまぁ、すみませんねぇ。
わたしも錦帯橋は始めてだと思うよ。この近所に来た覚えがないもの。
おぉ、太鼓橋だ、太鼓橋だ。神社に太鼓橋があるのはよくみるが、5レンチャンで太鼓橋が続くのはここだけだものね。
展望台への登山口橋を渡って、下流へ向かうのだよ。川が曲がって淵になっているところ、稲荷神社があるだろ、近乃稲荷大明神の赤い幟が並んでいる。
道の曲がり角に、道に迫り出して杉の大木ががんばっているだろ。この杉の後ろから登山道が始まるのだよ。
そうよね、通行の邪魔になるのだから、普通なら伐採されてしまうところよね。
古木だし、稲荷の神木なのかもしれない、触らぬ神に崇りなし、この杉の樹は将来とも伐採されることはないよね。
山道にかかって最初から、いやぁ、傾斜は急だね。ガイドブックに急な斜面だと書いてはあったが、その通りだった。
林床には下生えがなく、落ち葉が積もっているばかり、カシなどの照葉樹で、巨木に混じって幼木がある。世代更新は順調に進んでいるみたいだよ。
稲荷の登り口から見て、岬のように突き出している高みがあったが、そこまで到着した。とりあえずの平面だ。
石仏ここから見ると、錦帯橋の駐車場川原が見下ろせる
川原の石をタイヤが踏んで通るのだ。帰りに川原の中を歩き回ってみたが、丸石は全部砂の中に踏み込まれていて、とても歩きやすかった。
この平らは束の間の休息、続いて再び、急な坂道が待ち構えている。
坂道がゆるんできた。石仏が道の傍に続いている。
いろんな格好の石仏の姿で、板碑の石仏もある、石を刳り抜いた姿もある、自然石そのままの姿もある、半球を繰り抜いて内側に彫りこんだ凝ったものもある。
石仏の列はこの先にもずっと続くのだろうと思っていたが、違っていた、ゆるやかな坂道の100メートル部分だけにあるのだった。
再び、容赦しない急な坂道が始まる。
展望台ふふん、たかが300メートルの山だと舐めていたが、とんでもないよ、さすがに防衛堅固な城の坂道だよ。なんぼジグザグの折り返しの道でもくたびれてしまう。
そうそう、ふふん、で思い出した。ふふん語というのがあるんだよ。
このふふんは、福田総理(二代目)の顔を浮かべて、ふふんと言ってね。さすがに総理の現在、ふふんと言い放つことはないが、あったんですよ、官房長官時代。ふふんを浴びて、カリカリ頭に来たひとが、新聞記者、政治家、何人もいたんだとさ。
シダの繁みを抜けて行く。シダの緑が一番鮮やかなのは冬だよね。他の草が枯れてしまうから、余計に緑が目立つのかしらね。
常緑樹がずっと続いている。カシなのか、シイなのか、ばらばらに点在しているからタブノキではないよね。
足の筋肉に乳酸をいっぱい湧かして、蓚酸・尿酸のトゲトゲで筋肉はチクチク痛んで、息も絶え絶えにやっと展望台まで到着しました。
展望台にはベンチがあって、見晴らしが効くようにと、邪魔な雑木を伐採してある、こういうサービスはありがたいなぁ。
城山、三角点錦川を川下に視線をたどると、米軍海兵隊の飛行場が見える。なるほどぉ、結構広い敷地なんだねぇ。
基地問題・飛行機騒音問題を争点に市長選挙が近くあるけど、どうなるのだろうね。
川上の方向を見ると、錦川の渓谷が見えるが、川下・川上の真ん中の、ちょうど錦帯橋が見えるあたりは植林が遮って見えないのですよ。
そこまで木を切って見せてくれとは言えないね。それはわがままというもんだ。
山の繁みのほうへ向かって行くと三角点がある。
道の傍、FM岩国のフェンスの傍に三角点はあります。近くにテレビの放送塔があるし、ここは電波銀座だね。
再び、展望台まで戻って、ここからは尾根道をたらたらと下りて行こう。
護館神の境内尾根道は広幅の道で、電波塔の保守管理にキャタピラ運搬車も通えるほどの道幅だよ。電線も道と並行している。
下りて行くと、鞍部に出る、この先は山のコブがあるのですよ。道は山腹を迂回するようになっている。
ガイドブックに挑戦的なことが書いてある。「巻道のほうが楽だが、ここではハイカーらしく荒れ加減の尾根直登路を選ぼう」
荒れ加減とは昔の話しなんだろう、それほど道は荒れてはいないよ。大勢が歩いて踏み跡が道になっている。電線も道の脇に並行している。
切り通しの頂上を過ぎて、道は下り道、電線は左に下りて行っている。ここは右の道を選ぶのだそうな。
ほほぅ、ここは巨石が累々と
うずくまっているね。
巨石の間を抜けると神社の境内に出た。御神体の背後から抜けて来たのだ。
舗装道路との出会い巨石信仰の神社なんだろうね。拝殿と鳥居を眺めると、扁額に護館神、どういう趣旨の神なんだろうね。
ええと、立て札の内容を要約すると、城内のここに天狗堂が建てられた、その後、館を護る神として祭られるようになった、こういうことのようだ。
幟が役行者神変大菩薩だったり、大鳥居の寄進団体がホの会だったり、殿様の保護から離れた今は、ここの護持団体は奇妙な方向に向かっているのかもしれない。
大鳥居の前からは、さっきの巻き道と合流して、ここからは自動車も通える立派な道になっております。
テレビの放送塔がある、携帯電話のアンテナがある、この取り付け建設・保守管理のために車道は必要なんだね。
舗装路に出て来た。この先には岩国城があるのだが、今日はパス、そのまま反転して下りの道へと下りて行く。
この舗装路がけっこう長いのだよ。アスファルトの上をたっぷり歩いたよ。
ここには遮断機谷に合わさるところで大きく反転する曲がりがあるが、ここから谷沿いに登る踏み跡のテープがあった。
ここは、あったと言うに留めておくよ、この先の道はどうなのかということは判らない、そこを進むならそれは自己判断・自己責任ということですね。
道の出口には遮断機があるよ。鉄道の踏切と同じだね。
進めば吉香公園、ここは麓の城館だったんじゃなかろうか。山の上に城がある場合、政庁は下に置かないと不便だものね。
ふたたび錦帯橋を渡って、振り向けば山の上の城が正面に、さぁ、もとの駐車場へ戻ろう。
駐車場へ戻る前に、錦帯橋の裏側が見たいじゃないか。へぇぇ、三角形の突っ張りで、これもトラス構造の一部なんだろうか。
空中で三角形が保持・ステイしてあるので驚いたな。これでちからの釣り合いが保てるのだろうか。
錦帯橋の構造どうなのかしら。これは江戸時代の伝統工法なんだろうか。ネットで調べてさらにびっくりした。
建設当初から工法は完成していて、現代でもその当時のままの工法を踏襲しているのだそうな。
アーチ橋だから、即ち円弧、そんな単純なものではなくて、カテナリー曲線(懸垂線=ロープや電線のたるみの曲線)で構成されているのだそうな。
既に、江戸時代にその曲線を発見して、それを実現する工法を開発していたのだそうな。
裏から見上げて、これは近代工法だ、江戸時代の工法を現代の工法でカバーしたのだ、とそう思ったのだが、間違いだった。
江戸時代の木組みと知って、すごい、天晴れ、と感嘆しております。

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク