2008年6月24日
しぇるぱ単独
山域:鳥取県倉吉市

倉吉・関金の要害山、地元の名前は八幡山はちまんさん

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

小鴨川から要害山を道の駅犬挟いぬばさりで、要害山の名前を聞いてみたんですよ。首を傾げている、地元のひとも知らない山だ。
電話番号を教えてもらって、倉吉市役所関金支所に電話してみました。
教えてもらえませんか、地元の要害山ですが、たいてい、安田要害山とか手間要害山とか、地元の名前があるもんなんですよ。ここでは、なに要害山と呼んでいますか。
いやぁ、たいていのひとは
八幡山はちまんさんと呼んでおります。地図での名前はそうですがね、要害山と呼ぶひとはあんまりおらんと思いますよ。
へぇぇ、そんなもんかい。予備知識として仕入れたのはええが、盛り上がるどころか、盛り下がるデータだね。
まずは、中国地蔵の28番、地蔵院、参拝したあと、山に向かおうか。
ネットで探しても、この山のデータは少ないのですよ。登った記録が1篇、ブログの片隅に1篇、あまり登山対象としては考えられない山なんだろうね。
今西バス停での絵地図地図で見ると、山腹に林道が走っている、これは広域基幹林道山守矢送線、地元ではこんな名前では呼ばず、スーパー林道と呼んでおります。
そのスーパー林道の取り付きがわからない。まぁ、わからなくても差支えが無いのだがね。
もともと、スーパー林道を使うのは第二候補だったんですよ。第一候補はこっち、要害山の北の集落から道があるだろうと、考えていたんですよ。
要害山の北に小鴨川が流れている。その川に沿って県道45号線が走っている。今、そのあたりにおります。
小鴨川を渡る橋の名前が今西橋、おぅ、目指す集落はこのへんじゃないか。
地区の観光看板があって、関金町山守地区案内図とある。
地図に山守の名前は出てこないが、じっと眺めていると、山守小学校とある。小学校の校区一帯の地図ということなのか。
崎山集落の分岐求める要害山・八幡神社の姿名前がイラスト地図に書いてあるぞ。ここから行けそうだ。
ここからは、地図と道の姿を一致させるのに右往左往したよ。やっと、ここが求める崎山、誰かを探して聞き込みをしよう。
うろうろ探し回って、村人発見、すみませんが、教えてください。
ここは崎山集落ですよね。要害山、あぁ、地元では
八幡山はちまんさんという名前なんでしたね、ここから道があるでしょうか。
歩いて登りんさる、車ならスーパー林道で行きやぁ簡単なのに、どうしても歩いて登りんさるん。車はどこへ止めて、防火用水のところ、はぁはぁ。
防火用水の角からずっと登って行けばええ道があるいね。どこから、広島からおいなったん。そりゃぁそりゃぁ。
防火用水のところまで戻ると、おじさん、軽トラで追いかけてきた。
植林の中の道道の別れまで連れて行ってあげよう。ありがとう、ありがとう、いえね、歩きたいんですよ、歩くために来たんですよ。ほうかいな、気をつけての。
防火用水の前に駐車はできないね。すこし外して道の膨らみのところに置いておこう。
防火用水・地蔵堂の三叉路を登りの方向に歩いて行く。
民家が尽きると、墓地があって、あじさい・葵が咲き誇っている。
谷に入って、最初はちゃんとしたたんぼだが、休耕田となり、杉の植林へと姿を変えていく
とっとり環境の森緊急整備事業の立て札がある。ふんふん、平成19年に鳥取県の農林局が補助金を出したのだな。
立て札の反対側を見ると、平成39年度末まで皆伐および転用することができない、へぇぇ、向こう20年けっこう縛りがきついじゃないか。
スーパー林道と合流ばらまき行政と非難を免れるために、山主が身勝手をしないように釘を刺してあるのだ。こうあって然るべきだね。
谷沿いの道、植林の中の道はずっとコンクリートの道なんですよ。
生コンを流して平らにすればええだけだから、アスファルト舗装より単価が安いのだろうなぁ。
あれ、この先はアスファルト舗装になっている。ははぁ、スーパー林道と合流したのだ。
スーパー林道を100メートルも歩いたかな、八幡神社への階段が現れた。ここからは、ほんま、階段ばっかりなんだよ。
木の鳥居が据えてある。スーパー林道を同意する見返りとして、参道の整備を要求したんだろうね。
途中で、スズメバチが警戒して飛んでいる。一匹だから、まぁ、大丈夫だろ。二匹、三匹いたら、ここで引き返すところだがね。
山頂への分岐カシミールの軌跡には、折れ曲がった道が表現されていないが、ほんとは、右に左に、折れて曲がって何度も繰り返した道なんですよ。
森の中の階段を過ぎ、山腹をほぼ水平に歩く道になった。
峠に出てきた。右と左に山は分かれているのだが、道は左の方向へ、矢印には展望台と書いてある
ふたたび階段の道で、おいおい、階段の果てにはとんでもない大階段が出現した。
手すりの付いた階段で、傾斜を一挙に登ってしまう大階段だよ。スーパー林道の工事条件としてせびった代物なんだろうね。
登りきれば、そこは山頂で平地になっている。冠木門があって、そういえば、神社で冠木門があるのは他では見たことがないぞ。
休憩舎があって、神社の祠がある。
要害山の峠祠の屋根が重くて、基礎部分はぐらぐらになっているんですよ。筋交い・突っ張り・ワイヤロープ、あらゆるものを総動員して倒壊を防いでいる
看板があって、伝説によれば、麓の
早幾山さきやま城の砦跡だと云われている、のだそうな。
要害山の麓の集落名が崎山ということでもあり、この要害山を、
早幾山さきやま要害山と呼んでもええし、もっと範囲を拡大して関金要害山と呼んでもええだろう。
ただし、地元にとっては要害山と訊かれてもピンとこないし、あれは
八幡山はちまんさんだがそれがどうした、そんな反応だろうね。
麓の民百姓にとっては、山上の砦塞などは迷惑な存在だろうし、領主が負けて退けば、跡地に社・祠を築くのは、ごくごく当たり前の風景なんだろうね。
三角点はどこかと探したが平地には見当たらない。
祠の裏の崖地斜面に三角点らしきものがある。何故こんな物陰に設置したのか、それは疑問だが、他に候補がないもの、これと決めてしまおう。
山頂直下の大階段展望台とは名前ばかりで、梢に邪魔されてほとんど見えはしないよ。蒜山の方向がこっちと矢印があるが、杉の幹が密集していて何にも見えない。
大階段を下りなくても、昔ながらの道も健在なんだよ。頂上すぐ下の顎を迂回しながら巡って行く道がある。今でもよく使われている健在な道だよ。
大階段の下で合流して、そのまま道を降りて行こう。
スズメバチがいたあたりは要注意、ジャカゴに石を詰めて作った人工地盤、この内部に蜂の巣があるものと見える。出たり入ったりしているもの。
スーパー林道に降りて、谷の道も降りて、駐車した場所まで戻ってきた。
早幾山さきやま城の跡を眺めてみるに、鎮守の森と似たようなもんだ。城址の中にまで入ってみる気にはならないね。
城ほどの堅固なものではなく、小領主の館程度のものだったのじゃなかろうか。
頂上の八幡神社ここが本拠とするなら、要害山の頂上の砦はそんなに大きなものではないだろう。下流からの侵入の見張りが目的だろうね。
ともかくも、これで要害山がみっつ、要害山をコレクションしてみると、なかなか面白いね。

参考 2005年4月26日 さすがの展望、安田要害山
    2008年6月18日 平地の強者、手間要害山

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク