2008年6月18日
しぇるぱ単独
山域:鳥取県南部町

平地の強者つわもの、手間要害山

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

早過ぎた駐車場所から手間要害山をさっきまで大山町の退休寺に行っていたんですよ。寺のあとは山に登ることにしているんだが、この周辺には魅力的な山が見当たらないなぁ。
前の札所、境港、米子に行ったとき、忘れ物をしたので、登るのを止めた山がある。そこへ登ろうか。
米子の方向へ引き返します。高速山陰道の無料区間が名和まで延びている、そこから高速道路に乗って米子まで引き返す。
カーナビは手近の範囲しか表示していないから、ドライブマップでおおよその方向を把握する。あっちの県道からこっちの県道へ、渡って渡って進んで行く。
南部町ったって、見当が付かないでしょう。合併の前は会見町という名前でした。
それでもわからない?そう、わたしも知らなかった。島根県境に近くて、米子、安来へ通勤してる町だと覚えてちょうだい。
赤猪岩神社日野川を渡ったあたりから、西のあたりに
うずくまった山が見える。あれがこれから登る山、手間要害山
もちろん東を振り返ると大山や孝霊山があるが、それとは比較にならないよ。それでも、平地から背を伸ばしていればこそ周辺に睨みを効かせている山なんだよね。
山の麓に着きました。
登山口はどこだろう。麓の集落が天万、ははぁ、
手間てま天万てまに文字変化したのだな。
天万交番があって、ローマ字の読みを見ると、てんまん、こう読むのだそうな。素直じゃないね。年月の間にさらに捻った変化が加わったんだね。
集落の密集を抜けて、手間要害山を南に見る位置に来た。
分岐の棒杭このあたりから入るのだろう。県道の道際に広い空き地がある。ここを駐車場に利用させていただこうね。
赤猪岩神社の案内板のある道を進み、地図のため池とはこっちのことだろう、と赤猪岩神社の前まで歩いて行く。
赤猪岩神社あかいいわじんじゃとはなぁんだ、南部町の観光サイトが一番簡潔だから、故事来歴はそっちで調べてね。ここでも大国主命神話が残っているのだよ。
赤猪岩神社の前で、軽トラが追い越して、わたしの前に止まった。
どこへ行ってんですか。要害山?ここからは倒木が酷いんで入れませんがの。こっちの谷ではなく、正面の谷から入りんさい。堤の上に駐車場があるでの。
空き地に駐車しとられるんを横目で見とりましたいの。広島のナンバーじゃが。ありゃぁ、間違えた道に行きなさる、こりゃぁ教えてあげにゃぁいけん、思うてね。
溜め池の上の駐車場ありがとうございます。ついつい、溜め池に眼が行って、手近の溜め池に取り付いてしまいました。奥の溜め池、ここからは見えない溜め池ですか。
もとの駐車場所まで引き返して、車移動だね。谷の流れの本筋について行けばええ。
あ、ほんま、↑要害山→赤猪岩神社、ちゃんと案内標識がある。
養魚場だよ。たんぼを転作して、池に掘って養魚場にしてある。たんぼを何面も養魚場に変えてある。鳥の侵入を防ぐため厳重にネットが張ってある。
何の魚だろ、清流を好むアユやイワナではないね。水が濁っている、ドジョウとかスッポンとか、そんなものかもしれないね。
道の終点は池の上側、ここに駐車場がある。数多くの自動車を止めても余裕があるよ。
松林に沿う登山道こんなに広い駐車場を用意してある、しかも、地肌が禿げるほど頻繁に利用されている、手間要害山はかなり人気があるということだね。
ザックは残して置こう。カメラを斜めにたすきがけにして、GPSを肩にバンダナで結び付ける。通常はザックに結び付けているのだが、これで肩で受信できるように設営したぞ。
駐車場から引き返すんじゃけの、コンクリートの橋を渡るんじゃけの、と軽トラのおじさんは教えてくれていた。
駐車場から奥に踏み込む道が見える。このお話しを聞いていなかったら、そのままその道を進んでしまうところだったよ。
10メートルも引き返すと、コンクリートの橋がある。杭があって、文字は見えないが、赤い矢印は残っている。この道に違いない。
畑に杉の苗を植えてあるが、これは畑を植林に変えるものではないだろう。植木屋さんの庭園の苗木だろう。
城跡を示す平削地要害山(手間山)の案内看板がある。大国主命から説き起こしてあって、中世の頃から山城が築かれたとある。最後は、毛利が支配したのだそうな。
進む方向は、宝くじ桜植栽地と石柱がある階段へ進む
シダが繁った道だが、現役の道でひとの往来は頻繁なことが見て取れる。
松林が健康な道で、立ち枯れの松など見ることはないね。
おや、これが城跡の痕跡だね。平削地で、土木工事の手を加えた跡が見て取れる。廓・館がここにあったのだろうね。
そんな平削地が4面ほど連続している。
大山が見える大山が真正面に見える箇所がある。これはきっと、登山客のためのサービスだぜ。方向を選んで切り開きしてあるんだと思うよ。
さぁ、ここだ。ここが手間要害山の頂上。三角点は草の中に埋もれている
頂上に神社があったものと見える。鳥居が半欠けの状態で残っていて石灯籠の台石が残っている
頂上には、山城の館があったのだろうね。城跡に神社が勧請されるのもありうることだ。お宮が見捨てられるのも、有為転変、ありうることだよね。
頂上の切り開きからは孝霊山が正面に見える。大山は、角度が違うのでここからは見えない。
孝霊山から視線をこっちへ引き寄せてくる。直下の麓を見ると、登山口の池が見えている。駐車場の広場も見えている。あそこから登ったのだ。
手間要害山頂上午後から登り始めたので、大急ぎで降りて、帰らなきゃならない。
幸い、手ぶらだから飛ぶように降りることができる。
ガイドブックでは1時間とあったが、手ぶらの状態で、登り45分、下り25分かかった。弁当持ってのフル装備ならもっと時間がかかることだろうね。
車を県道の方向へ走らせていると、見覚えのある軽トラがこっちへ来ている。
ありがとうございましたぁ。登ってきましたぁ。お世話になりました。道を教えてもわなければ、とてもとても、登れないところでしたぁ。
心配で、気にかけて、ぼちぼち降りるころだと見回りに来てくれていたんだろうね。他県ナンバーだから余計気がかりだったんだろうね。
頂上切り開きから登山口をこれで、要害山はふたつ登ったぞ。これを機会に、要害山コレクションを始めようかな。
山賊や地方領主が砦塞を置いた山は、どれもこれも要害山と命名されたのじゃないかね。島根鳥取には要害山はなんぼでもあるんですよ。
脊梁山脈の高い山には要害山はどこにもない。山、高きが尊い、ちゅうわけでもないのだよ。利用価値の問題なんだね。
領地に近く、低地の山で、周囲を見張れて、すぐ出撃できる山を、別格として要害山と呼んだのだろうね。

参考 2005年4月26日 さすがの展望、安田要害山

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク