2007年7月24日
しぇるぱ単独
山域:島根県出雲市

出雲日御碕の高尾山

 

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日御碕灯台中国薬師を巡拝しています。
第36番の神宮寺にお参りしました。名前の通り、日御碕神社の神護寺・別当寺だった由緒があります。
日御碕まで来たら、灯台を眺めなきゃ。ただし、時間に余裕が無いので、灯台に登るのは諦めなきゃね。
日御碕の碕の字が変でしょ。崎の字じゃない。ここでは石偏なんですよ。IMEの変換もズバリと出るので驚いております。
灯台の駐車場、海から後ろ向きに体を変えて、山の姿を見る。
そうか、ここから見える山が高尾山なのか。尖がりのどの部分が山頂なのかは、行って見なけりゃわからないことだね。
日御碕駐車場から高尾山を日御碕から県道29号線を引き返して、途中で別の県道23号線に道が分岐している、そこから入って行くんだよ。
道はループして、螺旋を描いて登って行く。ここから直ぐのはずなんだが、様子がつかめずどんどん進んでしまった。
引き返して、最初の大きなカーブのあたりに取り付き点があるはずだ。ヤマケイの分県別のガイドブックでは防火水槽のところに止めるように、と書いてある。
防火水槽はまずいだろう。いざ、という時邪魔になるよね。民家の入口のスペースもうまくない。
カーブを引き返して道の膨らみがあったのでそこに止めた。
カーブの箇所にガードレールの切れ目がある。そこから道は始まっている。簡易水道の水槽がある。その後ろからも道に入ることもできる。
高尾山取り付き点入口には看板もテープもない。
この先、看板に出会うこともないし、テープ、これなんだがね、テープはたくさんあるが、これは国土調査という会社が測量のために結んだテープなんじゃなかろうか。
登山者が結んだテープのような気がしないのですよ。
大きなカーブは谷を抱えているのだな。その谷の奥に入って行くことになるのだね。
谷の奥からは斜面を登ることになる。ジグザグに切り替えた道で、何度も折り返しながら登って行く。
峠というか、切り通しに出たよ。切り通しには大きな注連縄が架かっている。勧請縄だな。結界の印なんだな。
峠を直進せず山腹を行く海からの邪悪なものを阻むのか、陸からの厄病を断ち切るのか、どっちに祭神があるのかしらね。
帰りに周囲を眺めていたら、切り通しの上側に構築物のようなものが見える。切り通しの向こうから登ってみた。
青竹で結界が張ってある。まだ竹の葉が青いので、ここ数日の祭りの跡のようだね。
登ってみたら、地蔵堂だった。大社の市街地で、地蔵盆のテントを見たが、ここでも地蔵盆を営んだのだろうかね。
建物の中には結願の紙が貼ってある。日御碕の神宮寺で見た地蔵の祠と同じ紙、南無地蔵願王菩薩、ここではこんな風習があるのだね。
切り通しを抜けて行ってはいけないのだそうな。切り通しの向こうから電話線・有線電話の電線がやって来ている。その電線は南側の山腹を伝わって続いている。
三瓶山が見える電線に並行する道は、けっこう広幅の道なんですよ。草に埋もれることもなく、ごく普通の道が水平に走っている。
最初に電話線が道から離れて下の林の中へ、続いて有線電話が木々の中へ埋もれて行く。
電柱に大社ご縁ネットと銘板があるのですよ。ケーブルTVだろうと検索で調べてみたら、有線放送だった。一時代昔の設備だった。
道は、下への道と上への道と二分する。ここは当然上への道だよね。
まだまだ広幅の道は続く。登ってはいるんだが、感じとしては、ほとんど水平な道で、山腹に沿って着実に高度を稼いでいる。
尾根をまたいで次の山腹に向かった。尾根を4回またぐことになるのだよ。
山腹から稜線へ尾根をまたぐ時は明るくなる。山腹を歩く時は繁みのトンネルで暗くなる。その繰り返しなんですよ。
風が樹を倒して視界が広がる箇所がある。そこからは三瓶山が海越しに見える。大江高山も見えるが、梢が邪魔で写真には撮れない。
道には、ときたま、風倒木が折り重なって、しゃがんだりまたいだりくぐったり、足跡を見ると、誰もが同じ動きをしているよね。
やっと稜線と合流した。振り返って稜線を見ると、稜線通しに歩いているひとも結構いるみたい。
ここで大休止で水を飲もう。
どっちの山腹にもタブノキがびっしり生えている。海岸沿いの山だもの、一番繁茂しやすい条件だよね。
帝国海軍砲台跡今までは南の山腹を登ってきたが、ここからは北側の山腹を進む。
稜線を行く道と、山腹を行く道に分かれた。どっちを進んでもいずれ合流すると思うよ。
登ると稜線に出た、コンクリートの残骸が転がっているよ。かなりの人数が生活していたように見えるね。
もう一回、上への道と下への道、ここも同様に上への道を選択、正解でした。
稜線の繁みのトンネルの向こうが明るくなって、出てみると、これは人工物だなぁ、盛り上げて築き上げているぞ
階段を登れば、コンクリートの土台、帝国海軍の砲台跡なんだそうな。
砲台跡から日御碕を視界が開けて、下には日御碕の灯台が見える。この灯台を死守するために砲台を築いたのだろうか。
違うだろ、日本海を有視界飛行で飛んできたら、目標にするのが日御碕、やってきたら撃ち落とす、これが目的だったんだろうね。
隣りにコンクリートの廃墟がある、弾薬庫なのか見張り台なのか、何の役目だったのだろうね。
その隣りが三角点、三角点の先にはもう道はない。先への踏み跡がないわけじゃないが、物好きだけが突入してみるのだろうね。
そうか、ずっと道が幅広で良かったのは、この砲台を維持管理するために弾薬資材・物資食料を運ぶための道だったからだ。
敗戦以来、60年が経過しているのにね、帝国海軍に替わって誰がこの道を踏み締めて来たんだろう。
高尾山三角点ネットで高尾山について書いてあるのは皆無だった。わたしのお話が始めてとなる。
でもね、道を見ると解るんだが、ネットとは無関係に登るひとが多いということなのだ。砲台にゆで卵の殻が落ちていた。
ゆで卵からはごくごく普通のひとが想像できる。おばちゃんなんだろうなぁ。
そんなひとにも最適の山です。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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