2013年10月28日
しぇるぱ単独
山域:島根県奥出雲町

玉峰山、雄滝、雌滝2

 

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ここから山道先日、船通山の山麓を自転車でぐるっと一周しました
その時、玉峰山の山麓も通りました。そうだった、そうだった、玉峰山に登ってから何年も年数が経過している。いっぺん登らなきゃならないな。
さっそく出かけよう。高速の三次東インターから乗って、高野インターで降りる。
次の雲南吉田インターで降りてもええよ。しかし、県道を次々と辿りながらジグザグに進まなきゃならん。解り易いのは高野インターからが一番です。
国道432号線で県境を越える。後は一直線、国道432号線に沿って進めばええ。
亀嵩かめたけ駅前を通り、亀嵩かめたけ郵便局、亀嵩かめたけ小学校、亀嵩かめたけ幼稚園、いっぱい亀嵩かめたけが出てきます。
松本清張の「砂の器」で
亀嵩かめたけの地名は世に広まりました。
雄滝その亀嵩の大字を進むと、玉峰山登山口、亀嵩温泉玉峰山荘、大きな看板標識が出ている。ここから入って行くのだよ。
最後の民家を過ぎると、道は落ち葉に覆われ、この道でええのかいな、と不安になるが、これでええのです。
間もなく駐車場に到着、ここに駐車すればええ
どうも前回はここの駐車場ではなく、一番奥に駐車したみたい。今日は一周して戻るのだ。下の駐車場に車を置いておくのが賢いのだよ。
建物があるが、玉峰山森林公園の事務所なのではあるまいか。閉鎖している。事業は失敗したみたい。厚生年金還元融資とプレートがあるが、融資は返済されたのだろうか。
舗装道路はこの先までで、ここから先は山道となる。
雄滝に向かう。これが雄滝、読み方は[おんだき]と読むのだろうね。ついでに言うと、雄岳を[おんだけ]と読むのだ。日本人だもの、古来も現在も読みの感覚は同じだと思うよ。
中腹の分岐雄滝は細い滝で、女性的と言ってもええよなぁ。雄滝と言うならもっと幅広の豪快な滝を雄滝と呼んでほしいよね。
まぁ、待て、待て。最後に雌滝を見るからね。雌滝を見たら、ここの滝は雄滝と呼ぶしかない理由がわかってくるからね。
元の道に帰って登山路を登ろう。
表面が平らな岩がある。下バクチ岩と名前がある。もう少し登ると上バクチ岩がある。
表面が平らだからバクチの座を広げるのにぴったりだと思ったんだろうね。
下の岩は表面が傾いている。サイコロが転げ落ちてしまうがな。上の岩は高すぎて登れない。登れなきゃどうしょうもないじゃないか。
たとえなんぼ使えなくても、見立てというのがあるのだよ。いかにもバクチするのに向いているじゃないか、そういうことなんだよ。見立て、お見立ては日本の得意なんだよ。
玉峰山頂上茶碗のひびに、茶釜のゆがみに、景色を見つけているのですよ。景色というと広大な風景を思うでしょ、微細な茶碗のひびに景色を見るとは、そこが見立てなのだよ。
この先で谷から離れる。ここから尾根道を行く。
道が分岐している。尾根を行けば玉峰山の頂上へ、山腹の道を行けば雌滝へ、当然、ここは頂上を目指す。
小窓岩、岩の隙間を小窓と見立ててあるのだが、かなりの肥満でも隙間を通過できる。大窓と言ってもええが、ここは小窓と控え目なのが可愛いのだよ。
屏風岩が見えているのだが、松の木に邪魔されて全貌が見えない。遠く麓から見た方がくっきりと見えるのだがね。
山腹の尾根道を登り切って、頂上の稜線を行くようになった。
風岩がある。岩の間から風が吹き抜けている。風の流れを岩が堰き止めて道へ風を送っているのだね。風の流れを見つけたヤツ、風岩と名前を付けたヤツ、偉いぞ。
鉄の梯子一見、頂上のように見えるがただのコブにすぎない。そのコブを越えてさらに先へと進む。
さっきのコブと似た風景だが、実は、ここが頂上なのだよ。
三角点があって、もっと高い位置に玉峰山の山標は立っている。
脊梁山脈が見えているのだが、いまいち、どこがどこと山座同定できない。島根県の奥深くから見る風景にあまり馴染みがないものでね。
さて、下りようか。
風岩を過ぎ、小窓岩を過ぎ、先ほどの分岐まで帰ってくる。この分岐で雌滝の方向へ進むのだ。
先ほどの道とは違って、かなり草繁る道だよ。昔から踏まれて道になっている。笹が倒れてきて道を隠してしまうのだよ。ストックで掻き分けて、ちょいちょい確認しなきゃならない。
桟道しわのある岩がある。しま岩と名付けてある。なんで引っ掻いたようなしわなのだろうね。しま岩の見立ては外れてはいないが、平凡だね。
ものすごくオーバーハングの庇の岩がある。かざし岩と命名してある。手をかざした姿に見立てたんだろうね。
谷の源頭に出て、そのまま谷の上の方へ進む。ここで反転、山腹を折り返す。
尾根を越え、さらに谷の源頭を越えて、おぅ、鉄の梯子がある。
鉄の梯子に沿う岩は窓岩と命名してある。巨大な岩と巨大な岩の間に空間がある。それを窓と見立てたのだ。さっきの小窓岩は小窓で正しいのだ。ここと比べるとうんと小さい。
三本松があって、枯れた松が一本残っている。この松が風化して倒れると、三本松の言われは消滅してしまうよねぇ。
見下ろすと、桟道が続いている。桟道を渡るのは怖いものだよ。いつ橋が折れて谷底へ落ちるかわからないもの。
雌滝ここの桟道は木の橋の下に鉄橋で支えてある。これがあるから安心して渡れるのだよ。
たぶん、ここが横歩きの道のうちで一番高いところじゃないかな。尾根を突き抜けて、この先は水の流れる谷があると見たよ。
桟道というか木橋というか、谷の流れを渡って行く。
山腹を歩くのだが、谷向こうに糸滝が見えている。細い滝で、うん、これは糸滝の見立てで納得、納得。
山頂からの道と合流した。山頂で雌滝に向かう道の道標を見ていたのだ。その道がここで合流するのか。
ここで分岐、直進すると玉峰山荘、その道へ行ってはいけない、明後日の方向へ行ってしまう。ここは左折して雌滝に向かう。
谷底に降りてくる。木橋があるのだが、土砂に埋もれて砂防ダム状態になっている。激流時にはここは渡れないね。
巨大な鉄梯子谷に沿って降りて、雌滝に向かう分岐、あれだけ雌滝、雌滝と声高いから、ちょっと寄ってみようか。
へ、小声でへっ、びっくりしたなぁ。雌滝の由縁が判ったぞ。これは雌滝と見立てるのは当然だ。見立てどころかズバリそのものじゃないか。
ここに雌滝があるなら、どこかに雄滝がなきゃならない。
さっき見た雄滝は、パワーは欠けるけれど、それでも雄として取り扱わなきゃならんだろうな。ま、これも苦し紛れの見立てなんだよね。
雌滝の下流には、何段にも折れ曲がった鉄製の梯子が架かっている。
現地で組み立てたのだろうか。重量物を持ち上げ組み立てるのはそんなに安くは請け負えないぞ。
鉄梯子と一緒にあるのが、子滝、孫滝、滝が小さく見えるなぁ。鉄梯子のパワーに蹂躙されてささやかに流れている。
舗装道路に出た舗装道路に出たぞ。ここから坂道の上の方に歩いて行く。そんなに歩かない。100mも歩かない、数十メートル程度で駐車場までたどりつく。
弁当は車内で食べる。滝の道ではゆっくり休める余地がなかったのだよ。
三本松まではベンチがあった。他にもあった。三本松を過ぎるとベンチなどなかった。先を急がせる雰囲気で、緊迫する道だったなぁ。
さぁ、ゆっくり食事にしよう。
参考 2004年_9月14日 出雲、亀嵩かめだけ、玉峰山

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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