2008年6月12日
お山歩くらぶメンバー(ととろさん、研さん、みーとさん、鴨さん、ほーちゃん、ぴっちさん、ぴっち2さん、モグトレさん、貴公子さん、しぇるぱ)
山域:広島県廿日市市

小川谷から吉和冠山(冠山コレクション)

 

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小川林道、終点今日はMLメーリングリストお山歩くらぶのお出かけです。
集合場所は、中国道吉和インターを出て、インターの施設内の駐車場、わたしが一番早くて、ちょっとうたた寝しながら待つとしようか。
次々、続々と集合して、それでは出発しましょうか。
吉和地区唯一のコンビニで、名前がヤマザキデイリーフーズ、大阪からのメンバーが昼食を調達して、国道186号線を西に向かう。
ここから眺める吉和冠山は姿がええよ。頂上の烏帽子が折れ曲がっているように見えて、冠山の王者だね。
しばらくは中国道と並行に走って、右折して国道488号線に乗り換える。この道は世にも恐ろしい道なんだそうな。まんず、お勧めしない、ということだそうな。
集落が終わるあたりで道幅が狭くなる。ここからが危険な国道、思い切り警告してある。ここで、5台で来た車を3台に乗り換えて、2台はここに置いたまま出発する。
小川谷を何度も渡渉する道端の空きスペースに駐車している車があるが、それは釣りの車ということだった。
橋を渡って林道に入る。小川谷林道。この林道は鍵を掛けて封鎖してあります。事前に役場で鍵を入手してあります。許可を受けてあるから、開けて入ればええ。入ったら、再び鍵を掛ける。
最初、聞いていた話では、無舗装で
わだちが深くて、時にはデフを打つ、ということだったが、そうでもないよ、わだちは重機で埋めてあって、整備の行き届いた林道です。
ただね、慣れない道なので、アクセルを踏み込むわけにはいかない。トルクを効かせるには変速レンジを最低のLにして、とろとろとろとろ進んで行くことになります。
林道の終点にマイクロバスがいる。ほんの今、登山客を降ろして引き返すところだ。
まだ終点で出会ってよかったよ。途中で出会ったら、どちらかが延々とバックしなきゃならないところだった。途中に交わすスペースなどほとんどないものね。
サルメンエビネの撮影終点の袋になったスペースでも、車を交わすにはけっこうテクニックが要りますよ。砂利の敷地からはみ出したら悲劇だし、帰りに備えて車の向きを変えておかなきゃならないし。
熊に注意、の看板が恐ろしいが、これだけの人数だ。がやがやと騒々しいから、熊も避けてくれるだろうさ。
今日、案内してくれるととろさんは、この入り口で熊を見たことがあるという。わたしはまだ熊に出会ったことはないなぁ。たぶん、これは幸せなことだろうね。
登山道の最初はどこでも、草が茂ってこの先えらいことになるぞ、と覚悟するもんだが、入り口を過ぎると普通の道に変わるもんです。
ここでも同じ、草を掻き分け、その先にはごく普通の登山道が続いています。
普通の登山道ったって、谷沿いの道で、何度も渡渉を繰り返して登って行く道だよ。普通のグレードを少し高めに考えといてね。
小川谷の源頭は広い谷谷の流れの向こうに、今日のオフ会のメダマのひとつ、サルメンエビネがあります。
研さんの声で寄ってみるが、いやぁ、ちっちゃな花だ。サルの顔によく似た花だそうだが、小さすぎて似てるかどうか判定できない。
ここにコケイラン
なになに、ケイランとは鶏の卵のことなの。言葉遊びで混ぜ返してみるが、へぇぇ、直立した花なのだ。しかもちっちゃい。
トケンランがどうとかこうとかと話しが聞こえる。コケイランと区別がどうだとか、見定めがどうだとか、レベルが違うよ、高級だなぁ。
このメンバー、誰もが植物に詳しいなぁ。足元の2、3ミリの花を愛でながら歩いているのだよ。
いつのまにか谷の流れは消えて涸れ沢になってきた。
ここで昼食広い水平な平原を歩いているのですよ。谷の源流は狭い傾斜が急なのが普通だが、ここでは、広いゆるやかな鞍部になっているのでまるで感じが違う。
道は草の中をくねくねと曲がって歩くのだが、涸れた砂の川筋が横に見える。
あっちを歩いたほうが歩き易そうに見えるが、いいえ、雨が降ったら歩けないよ。ここは草の中に踏み跡を固めて道を維持しようね。
草原の先で、昼食にしているグループがいる。さっきのマイクロバスで運ばれたグループなんだろうね。
ここは、われわれもここで昼食にしよう。
先行するグループも去ったし、食事も終わったので出発しようか。
古びた棒杭が立っているが、太田川源流の碑と書いてあるのだそうな。古すぎて読めないぞ。
通常の登山道に出会う源流とは一番遠距離のポイントを指すのだろうか、一番高度が高いポイントを指すのだろうか。遠距離で最高地点なら文句なしだろうね。
三原へ流れる沼田川だが、東広島市の福富町、金明山に沼田川源流ポイントというのがある。
金明山の反対側は太田川の流域だから、分水嶺なのは間違いない。しかしだよ、同じ町内の鷹ノ巣山がもっとふさわしいと言ったら反論できるだろうか。
要するに、言ぅたもん勝ち、めいめいそれぞれが源流宣言しても差し支えないということなのかな。
このあたりから木の背丈が低くなる。枝や梢が頭の位置で交差するようになる。
鴨さんがほーちゃんを背負子で背負っているのだが、枝を避けるには膝を曲げてスクワット運動を繰り返さなきゃならなくなる。これはつらいよ。
白い花がいっぱい、ガクアジサイでしょうかね。ウツギの仲間でしょうかね。正解の声があって、ヤブデマリです。
オオヤマレンゲ歩く辞書が何人もいるんだもの。脳内辞書だけじゃなく、貴公子さんは吉和の植物ハンドブックを手に歩いている。
稜線に出て、メインストリートに出会った。松の木峠から吉和冠山への道なんだそうな。
とんとんと登って、道の脇に小枝を交差させて、入れないよ宣言をしてあるんだが、研さん、どんどん入って行く。
ここが、今日のオフ会のハイライト、オオヤマレンゲです。
ほんまじゃ、白い花が咲いていて、まだ咲いてない蕾もたくさんある。近畿の大峰山で見たことがあるよなぁ。
ハスノハナに似ているから、その名前になったということだが、なるほど、蕾の姿はよく似ている。
四方八方から取り囲んでレンズを突き出す。ちょっとした興奮状態になってしまったよ。
吉和冠山集合写真ここからはぐっと道はぐっとせり上がってくる。
杉林を通り過ぎて、まだ若木の中を通り抜ければ、ここが山頂だぁ。
冠山、これが正しい名前なのだが、数多く冠山を登っていると、吉和冠山と名前を変えておかないと区別ができない。
安芸冠山と呼ぶひともいて、これは意味が壮大だね。吉和の地域の名前では足りないぞ。安芸に冠たる冠山だと宣言しているんだね。
頂上が見晴らしポイントではないのだそうな。山頂から東に進むと崖の鼻に出る。
ほら、左右非対称の稜線で、ガクンと落ち込んでいる稜線が麓から見えていたでしょ。展望場の先端は崖の端なんですよ。
ここで落ちたら痛いじゃすまないよ。ここで物を落としたら拾うのは諦めなきゃしょうがないね。
展望の場所から見渡す山々は、全然わからない。指差して、あれは何、こっちは何々、と教えてもらうのだが、耳に残らないなぁ。
帰り道、サラサドウダンが咲いていると声がする。那岐山で見られなかったでしょ、ここで会えた、と貴公子さん。
なになに、ゴンゴドウダン、ドウダドウダン、言葉遊びで混ぜ返してみる。
谷に戻って帰り道を進む。あんがい急な道だったんだねぇ、登るときは、そうも思わなかったのに。ほんまよね、みんなの意見が一致した。
さて、駐車場に帰ってきたぞ
冠山コレクション・リスト
    2000年_7月29日 冠山(福井県池田町、岐阜県揖斐川町)
    2003年_9月30日 中野冠山(広島県北広島町)
    2003年11月12日 可部冠山(広島市安佐北区)
    2004年_4月_1日 布野冠山(広島県三次市)
    2005年11月30日 石見冠山(島根県邑南町)
    2006年_1月30日 可部冠山2(広島県北広島町)
    2006年_7月28日 布野冠山2(広島県三次市)
    2006年_8月_5日 湯来冠山(広島市佐伯区)
    2006年_8月16日 久地冠山(広島市安佐北区)
    2007年_3月12日 冠岳(広島県廿日市市、大竹市)
    2007年_7月19日 田ノ原冠山(島根県邑南町)
    2008年_8月_3日 吉和冠山、正面(広島県廿日市市)
    2008年_9月28日 吉和冠山、正面2(広島県廿日市市)
    2008年10月16日 都賀冠山(島根県美郷町)
    2012年_4月17日 石見冠山2(島根県邑南町)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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