西国巡礼
第18番 紫雲山 頂法寺 (しうんざん ちょうぼうじ)
平成13年6月30日巡拝
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六波羅堂から六角堂へ向かうかね。京阪五条駅から賀茂川を渡って西へどんどん行くと地下鉄五条、烏丸御池の駅で降りるかね。
南へ引き返すと、たちまち六角堂へ到着します。
ここが池坊会館かね。信仰の寺というより、生け花のほうがはるかに有名だね。
始祖が小野妹子とは知らなかったなぁ、室町時代に池坊専慶が生け花の流儀を確立したというのはわたしも知っているよ。創業当時を題材にした小説を読んだことがある。創業の苦しみがテーマだったかな。
金勝アルプスで、池坊出入りの花材業者に出会ったことがある、曲がった木や埋もれ樹などの花以外の花材の調達に走り回っていると言っていたな。
寺の周囲は、ぐるりと池坊会館、池坊短大が取り巻いて、盛大なもんだなぁ。
経営の重点はどこにあるんだろう、それは言わずと知れたこと、それでも、原点はここにあるんだね。
なるほど、六角堂、ぐるりと周囲を回ってみると、興福寺の南円堂を思い出すな、あそこは、まわりは開放的だが、ここはずいぶん違うもんだね。
地面を見ていると、へそ石というのを見つけたよ。
平安京創都のおり、ここの本堂がちょうど道の真ん中にある、困っていたら、ある晩、お堂が北へ引っ越していた、という伝説がある。
そのシルシということだが、その昔から都市計画と地上げはあったものなんだね。
その石が京都の中心ということだが、信じる信じないは別にして、こんな小さな石から伝説が誕生したのは庶民感覚だなぁ。
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