第３１番十輪院巡拝記

以前に備後西国で訪問したことがあるから簡単だろうと思ったが、なかなか、そんな簡単なもんじゃなかった。
地場の大企業の北川鉄工所の近所だというのは覚えているんですよ、その北川鉄工所はどこにあるんだろう。
ぼんやりと福山へ向かって車を走らせていると、あった、十輪院と案内看板がある。ここの交差点を入ればええのだ。
交差点の名前が薬師院前、交差点の角にマツダオートザム府中があるから、それを目印にすればええよ。
路地をどんどん入って、北川鉄工所がある。ここで角を曲がって、十輪院の駐車場があるはずだ。
今日はカラーコーンで囲まれている。止めてええのやら、悪いのやら、どこかで止められるところを探さなきゃね。
ここからは路地を歩いて入って行くのだよ。山の斜面に墓地が見えるが、十輪院の墓地なんだよ。
山裾まで歩くはずだよね、記憶は正しかった。石段を登って、石灯籠の間を抜けて境内に進んでいくのだよ。
たぶん庫裏だろうね、新築か改築の工事中で、境内の庭には建築資材や大工さんの車がいっぱいだよ。
正面には、遍照閣と扁額があるが、これが本堂なんだろうね。その隣りが観音堂だろう。
崖を穿って、穴の中に３３体の観音像があるのだそうな。その入口がここにある。
気味が悪いから遠慮しとこうね。
鐘楼の鐘に注目、備州芦品郡広谷村珀明山十輪院(一部省略)昭和二十三年極月中院
これで、この寺は昭和二十三年以前から○○寺とは名乗っていない、と証拠になるよね。

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