福山神辺、備後国分寺から堂々谷を

09年7月13日

福山市神辺、備後国分寺から堂々川の谷を登る
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
瀬戸内観音を巡拝しております。次の目標は寒水寺、ここは前に備後西国で参拝したことがある。
その時は車で登ったが、今度は自転車で登ることにしよう。
車をアクト神辺というショッピングモールの駐車場に置いて、あのね、帰りに買い物するから勘弁してね。
目指すのは目の前の天井川なんですよ。
土砂が堆積して、川底がえらく高い位置にある。大雨の度に土手を越えて氾濫したことだろうな。
その高い土手から降りて、国分寺のほうへ寄って行く。街道との交差点に南大門があったのですよ。
昔の国分寺はもっと手前にあったのだが、今の国分寺は奥へ奥へと下がった位置にある。氾濫を避けて、山裾へ移動したのだろうね。
南無大師遍照金剛と幟が立っている。創建当時の備後国分寺の時代にはまだ弘法大師は生まれてもいなかった。
昔の国分寺と今の国分寺は別物と考えなきゃね。教義も変わるし、官の寺から民の寺へと変化しなけりゃ成り立たないものね。
参道を引き返して街道に戻る。この街道は古代の山陽道なんだそうな。
街道は川を横切るのだが、橋は高い位置にあって、自転車は急傾斜を駆け上らなきゃならない。
橋を渡るとまた急激な下り坂なのだが、川は渡らない、川の土手に沿って上流へと進んで行く。
この川の名前は堂々川というのですよ。
正々堂々を連想する、あるいは第一生命のコマーシャルを連想する。たぶん、名前の意味合いは、どうどうと流れる洪水の流れから由来するのではなかろうか。
砂溜りの工事を施してあって、一番溜りから六番溜りまで連続している。
歴史遺産と認定してある。そうなんです、この砂溜りの工事は、元文3年(1738年)から始まって、明治16年(1883年)に完成した、と石碑にある。
砂溜り工事とは砂防ダムなんですよ。砂の流出を食い止めて、天井川の川底が上がるのを食い止める工事なんですね。
もちろん、現代での工事を施して、砂防ダムの擁壁を立ててあるが、その中で、3番砂溜り、一部に天保3年(1832年)の工事が組み込まれていて、歴史遺産として意味深いものがあるのだよ。
ここで道をわかれて寒水寺へ、自転車を一挙に漕いで登れば登れるのだが、木陰に差し掛かるとと汗を拭きたくなる。一回休憩したのは白状しておくね。
ここは庭園の寺なんですよ。寺の庭園は庫裏の裏にあってなかなか見せてもらえないものだが、ここのは本堂の前だから見放題だね。
さて、堂々川の街道まで戻って、ふたたび上流へ自転車を漕いで行く。
池が現れた。淀ヶ池。完成は昭和22年とあったと思うよ。戦中戦後の時期にがんばって工事したんだろうね。
淀ヶ池から奥に福山ゴルフ場が見えている。そっちへ行くのではないのだよ。
手前に四季の森グランドゴルフ場と案内がある。もうひとつ、八丈岩と看板がある。目指すのはその八丈岩なんだよ。
御領生活環境保全林(四季の森)の駐車場に入る。
グランドゴルフを終えた年寄りがどっと奥から出てきた。ほかに車を止めているひとは、池で魚釣りするひとたちだね。
八丈岩の矢印看板に従って歩いて行こう。
池から離れて、池の周辺の皿の縁を歩いて、これは低い尾根を歩いて、ということなんだがね。
さすが生活環境保全林、木の階段は整備されていて、草に触れることもなく、のんびりと歩いて行けるよ。
尾根道は反対側の斜面に下りて、舗装路が間を突っ切っていて、次の低山に踏み込んで行く。もちろん整備万端の道。
入口に、鬼の看板が歓迎してくれる。
青鬼がごん、赤鬼がはち、伝説、昔話の鬼たちで、今も、地元のイベントでのキャラクターで活躍しているのだそうな。
登って稜線に出ると巨石がごろごろあって、小八丈と名付けられている岩もある。
三角点と看板があるのだが、笹に埋もれてどこに三角点があるのかわからない。△234.2。
小八丈から下のほうに目をやると、もっと大きい巨石の群れがある。あそこが八丈岩か。
あら、ザンネン、カメラの電池が切れてしまった。
八丈岩の寸前で写真がないことになりました。
いろいろと見立てて岩に名前を付けてある。
八丈岩には鉄の梯子が埋め込まれていて、岩の上に登れるようになっている。
ここからは神辺の市街地が見える。福山中央はここからは無理だね。
カメラの電池もないことだし、さっさと帰ろうかい。
参考 第12番 唐尾山国分寺、中国薬師
    第22番 明尾山寒水寺、瀬戸内観音
    第31番 明尾山寒水寺、備後西国
備後国分寺南大門跡、ここから参道が始まる 山門の国分寺の扁額
国分寺、本堂 堂々川の砂溜り、5番だったかな、6番だったかな
寒水寺本堂 淀ヶ池、対岸を進む
福山ゴルフ場への道と分かれて右側へ 八丈岩への入口
小八丈 三角点
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