中国四十九薬師霊場巡拝

第10番 月照山日光寺

岡山県笠岡市 平成18年10月4日巡拝

 

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日光寺本堂 日光寺庫裏 日光寺山門 境内から海を
久昌寺から日光寺へ向かうには、今度は高速道路を使わなきゃなるまいて。
児島半島を横断しよう。中国観音の由加山蓮台寺の近くを抜けて行こう。山頂越え峠越えで、時間が短縮できるというものだ。
水島インターから笠岡インター、降りたら市街地を抜けて海岸へと進んで行く。
このへんの地理はまかせておいて。それはね、笠岡の御嶽山へ登ったことがあるからなんですよ。
土地鑑があるということは強いね。御嶽山へ向かう道へ紛れ込むことはない、神島へ向かう道はこっちだと自信を持って進むことができる。
橋を渡って神島へ渡る、島とはいうものの、今はもう、笠岡湾は干拓されて、福山のJFEスチール、旧社名は日本鋼管の工場と繋がっているんですよ。
御嶽山を眺めながら島の南側に向かう。
笠岡の市街地から見た御嶽山は山容が端正とは言えない、ところが、海から見た御嶽山は三角形できりっとしていて実に端正、御嶽山という名で仰ぐ理由も納得できます。
日光寺の住所は神島外浦、陸に向かうより海に面しているのだと、住所から読み取れる。
このへんが外浦の集落だな、日光寺の看板があった、ここから入って行くのだ。
へんろ道という石標が島のあちこちにあるんですよ、神島のあちこちに四国八十八ヶ所の札所が点在しているんです、それを訪ねるへんろ道なんです。
日光寺へのへんろ道と錯覚してしまった、間違えて、山の中深く誘導されてしまった、ユゥターンする道の膨らみがないので行けるとこまで行かねば引き返してこられない。
犬と散歩しているひとに聞くと、海辺の道から曲がって、駐車場がある、そこから山の上に歩くのだそうな。
駐車場があった、なるほどなぁ、反転する道があって小さな石標が日光寺と指示してあるなぁ。
歩けば判るけど、車で駆け抜けると、なかなか眼に入らない小ささだぞ。
道の上は墓場だよ。斜面を刻んで墓場に整地してある。
樹が鬱蒼と繁って、その下にでこぼこに並んで墓石がある。墓場は明るくあって欲しいよなぁ、物陰日陰の墓場は陰々滅々として気味が悪いぞ。
山の頂上が寺だった。下から見る景色が民家のかたちだから、これが寺とは思えない。
境内に入ればちゃんと本堂、庫裏、山門、鐘楼があって、寺の体裁をなしている。本来、表から入るべきなのだ、どだい、裏から訪ねさせるから体裁を壊すのだ。
本堂には瑠璃殿と扁額がかかっている、ちいさい本堂でも気宇は壮大なのだ。
山門の前から海が広がる、港が見える。こういうかたちもええよなぁ。
住職が植木の枝を伐採していた。絵を描きにくるひとが多いのだそうな。そうだねぇ、絵になる風景だよねぇ。

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