出雲国神仏霊場

第3番 一畑寺いちばたじ

島根県出雲市小境町 平成22年12月5日訪問

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一畑寺、石段の入口 一畑寺、石段の途中 一畑寺、法堂 一畑寺、本堂
出雲神仏、どんどん進みますよ。
一畑寺なんですが、当地ではあまり一畑寺とは言わないなぁ、たいがいのひとが一畑薬師と言う。眼病に効く、ということで、薬師堂を開く場合は一畑薬師を勧請している、そういうのはかなりの数がありますよ。
いちいち一畑薬師と名乗ってはいないが、瓦に○に一の字があったら、それが一畑薬師の紋どころ、語らずとも判る場合があります。
今日は自転車で一畑薬師の参拝、遠く湖遊館・ゴビウスに駐車して、一畑薬師を目指すのだよ。
そんな遠くに駐車しなくてもよかったな。一畑電鉄の一畑口駅前、がらがらに空いていて、ここに駐車しても問題なかっただろうに。
自動車で参詣するひとは石灯篭の道を登って稜線を迂回するコースへ、自転車は、昔ながらの歩いたコースをたどるのだよ。
ここが正面、本来歩きの参拝者が登った石段がここから始まるのだよ。
もちろん自転車を漕いで登れるわけがない、担ぎます、押して歩きます。
石段の横手に溝の縁石がある、これが縦の線だから、そこにタイヤを載せればらくらくと押して上がれる。
石段の途中に民家があるんですよ。横合いから車道が来て、参道を横切っているが、ここの郵便・宅急便などは大変だね。同情するよ。
この石段を登る一畑薬師マラソンがあるのだそうな。
コースが登りだから、そりゃぁ息も絶え絶えだろうねぇ。寺の駐車場から出発して、車道を下って石段を登って戻るハードなマラソンなんだそうな。
狛犬が出迎えて、とりあえず石段はおしまい、本坊書院と法堂がある。臨済宗の禅寺だから参禅の道場・法堂は重要なんですよ。
仁王門を潜って石段を登る。石段の上には本堂があって、薬師の本堂なんですよ。観音堂もある。
中国観音で、第26番札所で来たことがあります。
不思議なのは、中国薬師で参加していないこと、薬師の寺なのに何故なんだろうね。
禅寺特有の静寂なんてのはここにはありません。祈祷の依頼がひっきりなしでお経がスピーカーに乗って朗々と境内に流れている。
仁王門の下の法堂・参禅堂と、仁王門の上の薬師信仰・観音信仰とは、ずいぶんかけ離れているじゃないか。
臨済宗とはいうものの、宗教法人一畑薬師教団として独立しております。宗旨の流儀も違うのは当たり前なんでしょうね。
さすがに石段を自転車で降りるわけにはいかない。自動車が通る車道を降りて、駐車場所の湖遊館・ゴビウスまで帰りました。

参考 中国観音霊場 第26番 平成17年4月22日巡拝
今日の行動は自転車と共通です。「一畑薬師、正面の石段を自転車で
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