中国観音霊場巡拝
第26番医王山一畑寺
平成17年4月22日巡拝
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さきほど鰐淵寺に参拝したが、出雲大社からの海沿いの道を行くべきではなかったのだ。平田市街地からの幅広な道がちゃんとあったのだ。
その正常な道を平田市街地に向かう、このあたり一帯が合併して、出雲市となったので、もう平田市とは呼べないね。あいまいに平田市街地と呼んで、ここは取り繕うことにするね。
一畑電鉄の沿線を走っているんだが、さっきから電車の姿が見えない。だいぶ間遠な間隔のダイヤなんだろうね。
大社電鉄を名乗りそうなもんだが、一畑電鉄を名乗ったのは歴史の由緒があるんだってね。創業が明治44年、一畑軽便鉄道として、一畑寺の麓に立地したんだもの、よくまぁ、この地から始めて松江市内の名門企業にまで成長したもんだよ。
宍道湖の水は濁っている、ずっと突風が吹き荒れていて、風波が底の泥を巻き上げて濁っているんだろうな。
あ、ここで国道を離れて半島山脈のほうへ向かわなくてはいけない。
横目で見て通ると、一畑電鉄の一畑口駅が不思議な格好をしている。一畑口駅が引っ込んでいる、スイッチバックになっていて、本来直線の線路を、ぐいと奥の方へ引き寄せて曲げている。
電鉄の看板なんだからこんな姿もあるだろうが、東の始点から西の終点まで向かうには、電車は頭からホームに入ってお尻から出て行かなければならない。変だよね。
一畑電鉄は置き去りにしてお話を進めますね。
のどかな谷あいを進んで行く、交通標識があって一畑薬師へ行くには左折するべきなんだね。
そうそう、交通標識はどれも一畑薬師となっております、一畑観音ではないと心得ておいてちょうだいね。
道路は尾根に沿って進んで行く、ずいぶんな急カーブの箇所もあるが、じゅうぶん幅広な道だから何の心配もありませんね。
尾根上の平らに大きな駐車場がある、車を降りてからどっちへ進めばええか悩むが、ま、こっちだろう、それが正解でした。
尾根の掘り割りに橋が架かっている、みやげ物屋が先に見えるからあっちだろう、ええ勘している、そのまま進んで行こう。
本来の道は、はるか下から石段を登ってやってくるものらしい、横の尾根から石段をショートカットして楽な道を来てしまったのだね。
水平な道を進めば、石段の道と交差する、そこに本坊がある。
本坊はなんだろ、どうやら儀式をもっぱら行うお堂で、そういう秘儀秘伝の結界はどこの教団にもあることだよね。
上に、本堂がある。正面が薬師本堂、横ちょに観音堂、ここでは薬師がスターなんですよ。
古寺廃寺に一畑薬師の石碑石像があちこちにあります。
鎌倉寺山の廃寺跡でも、上田明神山でも、備後西国の岩屋寺でも、他に、あちこちの寺で一畑薬師の姿を見ることがけっこうあります。
ここでは、一畑薬師教団を結成していて、布教に努めています。その成果をあちこちで見たというわけですね。
臨済宗妙心寺派ということだが、禅寺という雰囲気は薄いよねぇ。もともとは天台宗で臨済宗に改宗したという経過もあるせいか、禅の雰囲気より密教の香りのほうが色濃く臭っているねぇ。
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