2004年4月6日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島備北

よめさんのリハビリに、吾妻山

 

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宿舎裏から山頂を6週間前に右足の小指を骨折したんだよねぇ。骨折というのは、格別薬なんぞはないしさ、ただもう、日にち薬でくっ付くのを待つしかないのだよねぇ。
どうだろう、ぼちぼちリハビリで山を歩いてみては、簡単に登れてそこそこ満足できる山というと、吾妻山なんかどうだろう。
ええわね、行ってみようか。
たったかたったか走ってるうち、ひょいと気がついた、しもぅた、道は西城町へ、これでは比婆山のほうへ向かっている、吾妻山は比和町のほうへ向かわなきゃならない。引き返そう。
小坊主から山頂を先日も、残雪の比婆山に行ったので、ついつい何の気なしにそっちへ向かってしまった。
比和の町を通り過ぎて、ほら、谷の奥に大きな山が見えるだろう、あれが吾妻山、道は山腹に切れ込んで大きく上まで登っているだろう。山の肩まで登っているから、ほんのすぐで頂上に登れるんだよ。
そうね、あそこまで車で登れるのか、距離が短いから、リハビリにはもってこいね。
道はずいぶん狭くなるのね、どんどん登っていくなぁ。
吾妻山頂上道が水平になって終点も近いよ、ここがキャンプ場と国民宿舎の分岐の交差点、国民宿舎のほうへ行くね。
へぇぇ、ホテルみたいなものね、背広ネクタイのひとたちが数人いるが、公務員風よねぇ、視察に来たのかしらね。
ここは正面玄関はあっても裏玄関はないのだよ、ガラスの向こうへ行くには、また、正面玄関へ戻るしかないのだよ。
建物の横からまわって、ほぉぉ、草原なのね、草原に池があって、頂上がすぐそこに見えるのね。
池があるのは砂鉄採取のかんな流しのためなんだとさ。たたら製鉄のために伐採して木炭を取った、裸の山になったよね。江戸時代の頃からは、その裸の山に牛の放牧をして、牛が草を食べるのですっかり草原になったんだそうだよ。
比婆山立烏帽子山池の段そういう歴史があるの、ふぅん、草原のあちこちに土の塊りが盛り上がっているのは何なの?
なんだろね、もぐらの仕業なんだろうか、延々とトンネルが続いているものね。
あの盛り上がっている草原の小山へ行こう、小坊主というんだとさ。
ほんまに、こんもりと盛り上がった丘なのね。
草原も尽きて、潅木の中へ入って行くよ。ここからは木の階段の道になるよ。
もうちょっとでベンチの休憩場所だよ、このへんからは木も短くなって、まともに風を受けるね。
大膳原こんな木を風衝木と言うんだよ、強風が常に吹くと木が育たない、結果はそうなんだが、何でそうなるんだろうね。
西を振り向くと、台形の残雪の山が見えるだろう、猿政山、なかなか登りにくい山なんだよ。県境の山がその後ろにずらっと続いているね。
さて、登りの続きを行こうか。ほう、北側斜面には残雪があるよ。
下の国民宿舎をずっと見ながら歩いて行くのね、もうすぐ頂上みたいね、ほら、出たぁ、吾妻山の頂上だぁ。
南尾根の残雪真向かいに、頂上に針葉樹で覆われた山が比婆山なんだよ、左に烏帽子山、右に立烏帽子山、さらにその右に池の段が見えるだろ。
吾妻山の南尾根の向こうにみえるのが福田の頭、福田集落の上流にそびえるから福田の頭なんだとさ。
大山は? 今日は無理か、黄砂の影響で、遠くの山は朦朧と霞んでいるものね。
前に吾妻山に来た時は、これからどう行ったの? 目の下の大膳原を通って烏帽子山までを往復したの? そう。
吾妻山と烏帽子山の吊り尾根が大膳原なんだよ、そこも放牧で草原になっている。
横巻き道と交差今日はリハビリ山行だものね、無理なことは止めとこう、このまま南尾根をたどろうよ。
南斜面なのに残雪がべったりと残っている、雪の多い山域なのね、すごいとこだと納得したよ。
登る時より下るほうが足に負荷がかかるけど、どうだね、痛むかい、そうか、特別なことはないか。
大膳原からの鉢巻きのコースと合流したよ、このあたりなら風も吹かないから、ここで食事にしようか。
このあたりが南の原という原っぱなんだが、上から見ると、原は見える、ここに来ると原の姿は見えないね。
横巻き道のブナ林食事がすんだら横巻きの道を進もうか、ブナの林の中の道なんだね。今は葉が落ちているから国民宿舎が透けて見える。葉の繁る頃は緑のトンネルの中を行く道なんだよ。
キャンプ場まで戻ったわね。設備の行き届き過ぎた感じがするわね。今まで泊まったのはもっと雑なキャンプ場だったわね。
舗装路をたどって、池が出てくるだろ、この池の堤を渡って行くよ。
おやぁ、鯉、足音を聞きつけて集まってくる、ごめんねぇ、餌をなんにも持っていないのよ。
国民宿舎池を越えると、国民宿舎の裏手なんだよ。一周して戻って来たよ。
帰りは、来た道の比和からじゃなく、西城からの道を帰ろうか。
山から見えたドルフィンバレースキー場の方向へ車を向ける、そこから比婆山の熊野神社指して山越えするよ。
狭い道だね、対向車が来ないことをお祈りするよ。
峠を乗り切って熊野神社の方向へ、なるほど、こんな具合なのかい、比婆山吾妻山の交通アプローチがよく解ったよ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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