2007年9月27日
しぇるぱ単独
山域:広島市佐伯区

広島、湯来の阿弥陀山

 

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八幡神社阿弥陀山に行きたいと予告してからずいぶんになるな、数ヶ月、いや、半年以上になるかな。
なんで阿弥陀山に行きたいか。そんなに理由はないのですよ。
その近くで東郷山に登ったことがある。その時、谷の反対側にも山がそびえているな、いずれいつかは登ろうな、その程度のものなんです。
中国道は加計バス停、ETC専用出口から出て、太田川を下流に進んで湯来町へ
湯来町内に入ると、まだ水害の痕跡は残っているんですよ。
湯来町の真ん中を流れる宮内川が、平成17年(2005年)の台風14号のせいで、氾濫して、道路はあちこちで崩壊しました。
復旧工事はもう少し、一箇所が交互通行になっているが、あと数日、一週間十日も過ぎれば完全に復旧するんじゃないかね。
湯の山温泉への道を通り過ぎ、湯来温泉の入口手前で曲がって、横の谷をさかのぼる。伏谷川と言う名前の谷です。
狭い谷道を抜ければ、高原状になって、名前が伏谷だか伏郷だか、そんな名前、開けた場所なんだぞ、と伏郷を名乗る気持ちはよくわかります。
街道沿いに神社がある。神社の駐車場があるから、ここに駐車すればええな。
神社に対面すると、名前が八幡神社というのかい。背後に阿弥陀山がそびえている。
黒谷林道との分岐点 なにごとのおわしますかはしらねども かたじけなさになみだこぼるる
鎮守の森はどこへ行ったんだろうね。拝殿・本殿の背後はすっぽんぽんで見通しのええこと、ここまで裸だと、かたじけなさの欠けらもないぞ。
東郷山に登ったとき、この阿弥陀山もふりかえって見たはずなんだが、まるで記憶していない、えらく急な傾斜の山じゃないか。
山が迫り出している。のしかかっている。波頭が寄せて来るように、山頂の重心を手前に押し出しているように見えるよ。
八幡神社の後ろから歩いて行こう。このへんの家並は農家ばっかりなんだね。
すみませんが、阿弥陀山への登山口はどのへんでしょうか。
ここからだいぶ歩くようになりますよ。ずっと向こうじゃけぇね。口じゃぁ伝えにくいのぉ、歩きょうりゃ案内の看板があるけぇね。
どうもありがとぉ、看板をアテに歩いていきます。
分譲住宅地に入ってきたよ。ネットでは別荘分譲地とあったがな、別荘にも見えるし、住み着いているようにも見えるし。
ここに入ればええかな、と誘惑する道が何本かあるが、何の案内もないからどんどん進むべきなんだろうな。
分譲地は完全に通り過ぎたような気配だよ。三叉路で、この先は黒谷林道と看板が出ている。
この荒地が登山口これは行き過ぎたな。反転して、上へ進む道へ転進しよう。
草刈り機の音がする。別荘の手入れを任されている庭師なのかな。道を聞いてみよう。
阿弥陀山へ行く道かいね。わしもよう知らんのぉ。この先の林道に看板があったような気がするがのぉ。
引き返そう、さっきの黒谷林道へ。お、道路工事のひとがいる、聞いてみよう。
阿弥陀山?あんた、こっちへ来過ぎとるよ。引き返しての上の道を登ってのぉ、最初の道を入っちゃいけんよ、次の道に案内があるけぇの。
おぉ、眼の前に見えるのは中電の巡視路よ、いけん、いけん、止めときんさい、道を間違えるもとじゃけぇ。
どうもありがとぉ、当たり前の道を登ることにします。
この最初の道の奥で別荘の草刈りをしているひとがいたのだ。この道に入らずにこのまま進んで行けばええのだな。
別荘というか物置というか、看板には瞑想の森と大きく書いてある。谷の出口で道は大きく曲がるのだね。
覗いて見るが、乱雑にコンクリ片が転がっているだけ、ここに入口はないだろう。
しばらく歩くと、阿弥陀山と小さな標識があった。矢印は来た方向を示している。はてね、ここまでに登山口表示など無かったがな。
山腹の中に標識話し声が聞こえる。近寄って道を聞いてみよう。
阿弥陀山はこの先の谷の出口から登るんですよ。谷の水が暴れてね、水害で道も何もわやくちゃに破壊してしもうたんですよ。コンクリや岩がゴロゴロして通りにくいが、そこから入るんですよ。
ははぁ、谷の出口、道の曲がり角ですね。あそこのことか、わかりました、ありがとうございましたぁ。
ここが谷の出口、なるほどなぁ、この奥にまだまだ別荘敷地への道があるのだ。谷の暴れ水で道は掘り返され破壊されつくしている。
道の奥を透かして見ると、標識があるじゃないか。さっきもっと念入りに見ておくべきだったな。
石垣に沿って案内の矢印がある。遊歩道入口と書いてある。木の枝にも阿弥陀ヶ峰と看板が引っかかっている。
イバラだらけの道だね。開発すると荒地にはすぐにイバラが生えてくるもんだね。入口にあるだけで、奥に進むとイバラは姿を消したよ。
ここにも遊歩道入口と標識があるが、阿弥陀山70分とマジックで書き添えてある。ふむふむ、そんな見当なのか。
水源のタンクが置いてある。谷の水をタンクに貯める仕掛けなのだろうが、バルブの錆などを見ると、使えるものとは思えないよね。
谷の奥には杉林、さっきからブユがまとわりついて、うるさいのなんの。
林道工事が近づいている一般的に辞書に出ているのはブユなんだが、わたしの周囲ではブトという。
唇を動かさない声のブユよりも、ツバが飛ぶほど唇を開く声のブトのほうが、実態に合っていると思うが、どうだろうね。
尾根に取り付いて登って行きます。傾斜は急だよ。倒木が塞いでいる。頭を下げて、通してくださいとお辞儀しながら通らなきゃならない。
このあたりから、ブトと入れ替わって蚊が増えてきた。
ぴしゃぴしゃとなんぼ叩いて潰してもやってくる。ヤブカだよなぁ、日本脳炎にかからなきゃええが。
こっちの尾根から山腹を渡って行くように道が変わる。このまま尾根を喘ぎながら登るより、傾斜を緩めた道に変えてくれるのは大賛成だよ。
山腹の中央で標識に出会う。ここで反転して、ふたたび元の尾根へ戻る道作りになっているのだね。
元の尾根へ戻ったが、道で滑っている跡がずっと続いている。靴の跡は見当たらないね。滑り幅が狭いから蹄の跡なんじゃなかろうか。シカかイノシシか。
哺乳類偶蹄目の動物がブレーキをかけながら集団で降りていったのだ。ヒト科にはなおさらキツイ傾斜だよねぇ。
ブルドーザの音が聞こえる。尾根には立ち木にペンキでマークしてある。横の山腹は伐採して明るい空間が丸出しになっている。
ははぁ、林道を延長しているのだ。一ヶ月もすると、この尾根は工事で削られていまうと思うよ。
展望台から通信塔を登山道にどんな配慮をしてくれるか、大きな崖地が誕生するから、迂回する道が付けられることだと思うよ。
尾根を登って行くと、ブルが大きな爪を振り回しているのが透けて見える。削られた岩の青肌も見えている。
府中の岳山で林道工事に遭遇したが、2006年12月2007年1月、ブル1台での工事なのに、半月のうちに林道工事はどんどん進んで行くもんだよ。
下の標識で70分と書き添えてあったのを思い出した。ここで70分だよ。頂上までまだまだ先は長いなぁ。
道ばたに大きな岩があって、このあたりから傾斜が緩んでくる
麓から見ても、梯子をかけたような傾斜を登る、頂上部は平らになっている、下からの見かけそのままだね。
その頂上部なんだが、歩くほどに笹の背丈が伸びていくんですよ。最初は膝まで程度だったのに、肩で押し分けて歩くようになったぞ。
古いコンクリの建物がある。その傍に三角点がある。草に埋もれて掻き分けなきゃ見えないが、大切にしましょう三角点、の白い杭と並んで三角点はあった
コンクリの建物に登ってみるか。阿弥陀山の頂上はここではないのだ。この先にもっと高みがあって、そこに通信塔が置いてある。
道を見ると、肩までの笹を掻き分けて進まなきゃならん。これ以上進むのは、もうどうでもええような気がしてきた。
この建物は展望台なんだろうが、周囲の樹木が成長して、あまり展望が効かなくなっている。
阿弥陀山展望台天気予報では明日は雨だと言っている。その前触れなのか、周囲の山は水蒸気に包まれて輪郭がはっきりしない。
降りよう。このまま道を引き返そう。
シカかイノシシか、やつらが滑った斜面ではわたしもやっぱり滑った。手を突いて、手が泥だらけになったよ。
さて、登山口まで降りてきた。
別荘地の中心へ歩いて行こう。適当に道を曲がって下の道へと歩いて行こう。
ここは朝歩いた道、直進せずに別荘地の真ん中に取り付くべきだったな。大きな石垣を曲がるのだ、それ位しかポイントとしては伝えられない。
そうそう、とうふ亭のとうふ、この看板を見たら、ここで曲がらず次の道を曲がればよろしい。
この阿弥陀山は、登山口からは道は単純、登山口を探すのに難儀します。もしも行く気になったなら、麓で苦労するでしょうね。
普通なら、地図の足跡で間違えた箇所は削除して表現するのですが、今回は間違えたまま、こう行けば間違うよ、とありのままに表現しています。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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