2007年1月4日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県府中市

備後の岳山、前山を経て一周2

 

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ここが登山口今年最初の山だよ。希望がある、なんにも言わずに一緒に行こうよ。きみに見せてやりたいのだよ、府中市の岳山なんだよ。
暮れに岳山に行ったんだがね、GPSを忘れて軌跡ログを取り損ねたんだよ。きちんとログを取りたいというのも、もちろんある。
単に、それだけじゃないよ。ええ山なんだよ、里の近くにこんなにええ山があるのだよ。行けば、ほんま、ほんま、と嬉しくなると思うよ。
上下の街を抜けて、国道から離れて、府中へ向かう県道へコースを変える。峠が、旧府中市と旧上下町の境界なんだよ。
バス停斗升とます、ここから谷への道に入って行くんだよ。
ここから谷の奥を見ると、麓から急角度でそびえている山が見えるだろ、あれが前山、あの頂上から真っ逆さまに降りるんだよ。そこがええのだよ。期待しておいてちょうだい。
トラロープの急斜面鳥居の横から道は神社の正面に続く。
あれ、ここには来たことがあるよ、この風景には見覚えがある。
そりゃそうさ、’03年3月にここから一緒に登ったことがあるもの。その時は、頂上の三角点までを往復したのだよ。
集落の中を抜けると、走りやすい林道に道が変わる、ちょっと道幅が広くなったような気がするだろ。
で、ここが登山口、ここに車を止めて、一周して帰ってくるんだよ。車が止まっている、先客がいるんだ。
覚えてる、覚えてる。ここの風景は覚えてる。そこの伐採地で林道は終わりだったはずよねぇ。
はさん箱岩登山口には、工事中の看板がかかっている。あれから林道が延びて、この先で登山道とクロスするようになるのだよ。
伐採地と平行してしばらく歩く、すぐに伐採地と離れて、谷沿いの道を進むのだよ。倒木がなんぼでも出てくるだろ、この腐れ具合からすると、倒れてから10年は経過しているね。
あ、ほんま、林道を延長する工事中なのね。工事中ののり面を踏んじゃいけないよね。避けて、谷沿いに迂回して進もうか。
登山道は、谷の芯をちょっと外して、通常ならここへ道があるだろう、と思える箇所に見つかるだろ。登山道は破壊されてはいるが、なんとか見つかって道に取り付けるもんだよ。
谷の流れと平行して進むのね。どんどん高度を稼いで行くのよね。
ぬすっと岩ちょっと緩やかになっただろ。さっきまでが谷の急斜面、ここからは谷の緩斜面を進むんだね。
ここまでが谷底の道、ここからは尾根への直登道だよ。な、急になっただろ、トラロープが設置されている。ここを越えて、もう一箇所トラロープがあるのだよ。
尾根に出た、尾根には岩があるよ。裏に回るとウェルカムメッセージ、Love builds the warmest nests 意訳すると、こうかな、愛があるから暖かい家庭ができるのだ。ほぉぉ、名言ね、誰が設置したのかしら。
「1999.11.6 北小学校 6年 33名」 北小学校の頭は木札で隠されているけど、府中北小学校ということかしら。33人なら児童はたくさんいる小学校よねぇ。
ここでは反転するように進んで行くんだよ。真っ直ぐそのまま足に任せて進んで行ってはいけない。
岳山三角点ほら、これがはさん箱岩(六部岩)、はさん箱・六部の講釈は前回の岳山3の内容を読んでちょうだいね。どうだい、この岩を覚えているかい。
思い出した、思い出した。こんな岩があったのを思い出した。
あ、誰か来た。先に自動車を置いていたひとだな。子供連れだ。 往復ですか。わたしら、前山から一周します。
子供がおるけぇね、あそこの下りは子供にはちょっと無理じゃ。素直に往復だけするんよね。
尾根のたわみを渡って登っていく、ここでぬすっと岩のほうへ行くよ。 え、降りて行くの、降りた覚えはないんだけどな。
これがぬすっと岩、岩の隙間があって、ここならぬすっとも寝泊りできそうだろう。 そうよね、ここには前に来たことがあるわね。
展望台岩場の隙間道もとの尾根に登りなおして、ここから頂上まではわずかな距離なんだよ。ほら、ここが岳山三角点。
北北西の方向に尖峰が見えるが、あれは何なんだろう。帰って、カシミールで検証してみると、翁山じゃなかろうか。上下の街の南にある山なんだがね。
方向と盛り上がった山容からして有力候補だ。登山対象の山かって?いいえ、車が頂上まで登る山です。わたしも車で登ったことがあります。
成人式には、車で山頂は混雑するのだそうな、行くのなら、その日は外したほうがええよ。
三角点から尾根道を進んでいこう。平らな道で、頂上がどこなのか判然としない山だよね。
直ぐに、三叉路、前山の方向に看板が示しているからそっちへ行こう。ここからは、きみには始めての道になるのだね。
前山での断崖岩場があって展望台と看板がある。ほんまに展望が効くね、ここから海が見えるよ。あれは福山の松永湾なんだろうな。
尾根の先に尖っているのが前山なのね。遠くに見えるね、あ、そう、そんなに時間はかからないの。
この岩の隙間を通るのだよ。正規のコースはこうなっているのだよ。肥満のひとは、しょうがない、岩の先をたどってバイパスするしかないさ。
登ってるような、下ってるような、感じのつかめない尾根道ね。最後、ぐっと尾根を登って、ここが前山なのね。
この岩、どう降りるの、あ、横に迂回する道があるのね。
なるほどぉ、猛烈な下り道と言っていたのはこのことなのね。どんどん下っていくのね。
下り道の岩場岩場に出た、テープのマークは岩場を突き抜けるように、と言うことなのね。
次の岩場でちょっと足を止めてみ、あれはどうやら、福山の松永湾、笠岡湾、海が見えるよ。東よりに見えるのは蛇円山、あれは蛇円山だと思うんだがね。
山の麓の集落は?え、
斗升とますバス停があそこなの。すると、神社があそこ、集落を突き抜けて、この山の麓にやってきたのか。
もひとつ次の岩場、ここの岩場は平らだから展望には絶好だよ。
ほっほぉ、集落が広く見渡せて、登山口に止めた車まで見えるじゃないの。バス停から見上げた山の中腹に、今、いるのかぁ。
ここから先は、岩場を離れて林の中を進むことになるよ。正確には、転がり落ちるように道をたどって行くことになるよ。
下の岩場の展望岩尾根をたどっているんだろうが、ジグザグに上手に道を付けてあるのね。山仕事のひとの付けた道よね。登山者はもっと直線の道にしてしまうよね。
濡れた岩を降りなきゃならない、先頭を変わろう、こんな風な足取りで降りてくるとええよ。そうそう。
やれやれ、どうにか降りたよね、この谷の流れを渡ると、あとはほぼ水平な道になるっちゅうの? ほんとだ。古い仕事道だ。
山腹を渡って、渡って、次の谷になったら、その流れに沿って進むのね。流れを渡るようになった。あ、ここは登山口のほんの近くだ。
もとの登山口まで出てきたね。
このコースはね、比婆山よりも道後山よりも、備後の山で一番好きだね。短いけれど、コースは波乱万丈で、満足度は極めて高いよ。
うん、面白かった。ここは何度でも来て見たい山よね。里が眼の前に見えるのに、猛烈にワイルドなコースなのね、平安と野性が隣り合わせなのよね。

参考
備後の岳山、巨石、怪石 2003年3月23日
備後の岳山、西からは人気薄 2004年2月20日
備後の岳山、前山を経て一周 2006年12月19日

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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