2014年11月27日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県庄原市

道後山林道、迷いながら、(道後山4)

 

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三日前に、自転車で奥日野広域農道を走りました。奥日野広域農道は広島県の県境まで続いています。県境からは、また、広島県の広域農道が続きます。ただ、広島県側には名前が無いのだよね。高規格だが無名の道なんですよ。
地図を眺めているうち、その道が枝分かれして、道後山に続いているのを見つけた。これは行かなきゃならない。
東城の小奴可から入って行く。猫山の背後に回って、成羽川の谷に入って行く。成羽川が持丸川、道後川と分岐するところで、持丸川に沿って進む。
川沿いにポツポツと人家が続いて、この谷で始めて大きな分岐にさしかかる。本線には冬季通行止めと立札があって、その道は県境に続く道です。
左に分岐して、その道を進むのだ。おじさんがいるので、この道はどこまで車で入れますか、と聞いてみる。
舗装はついそこまでよぉ。いんにゃ、入れる。ずぅっと入れる。ここから歩くぅ?車で入れるところまで入りゃええのに。
誘導してくれるのか、林道をどんどん入って行く。それなら、ついて行こう。どんどん先行して姿が見えなくなった。
砂防ダムの工事現場を過ぎて、道が荒れてきた。これは無理だよ、腹を擦る。砂防ダムの広場に車を停めていると、奥からおじさんが戻ってきた。
あんたら、道を間違えとる。この道は行き止まりよぉ。100メートル下に橋があったろうが。橋を渡るんよ。橋を渡りゃぁあとは一本道よ。
去って行ったが、おじさん、土木業者なんだろうね。現場の点検で巡っているのか、次の落札現場の見極めなのか、運のええ人に出会ったもんだ。知らないまま工事現場の奥へ入ってしまうところだった。
引き返して橋を渡る。立札案内もないし、山仲間のマーク合図なども見当たらない。道幅の狭い方へ進むのだ。これは間違えるのは無理もないよねぇ。
どんどん登って行くが、やはり腹を擦る。道は荒れているのではないが、それでも石が突き出していたり、流路の溝があったり、どこか道幅の広いところで車を停めよう。
ここから歩こう。
道は重機で踏み締めてあったり、道の凸凹を削って均してあったり、手入れが施されてあって、こんな健康な林道は他では見たことがない。
道路を作っています、の看板があって、基幹作業道二斗五升線、ずいぶんな名前だねぇ、発注者が、独立行政法人森林総合研究所森林農地整備センター、調べてみると、緑資源機構で、かの悪名高い緑資源機構が名を変えて存続しているようです。
官製談合の悪癖のせいで、散々叩かれて、潰しては名前を変えて起き上がり、潰しては名前を変えて起き上がって、今の名前でやっているようです。ゾンビのような生き残りだよねぇ。
今建設中の林道を進んでいるんだが、おいおい、この道ではないぜ、こっちへ進むと道後山と離れて行く方向になる。引き返そうよ。
新しい林道の大曲りのところに古い林道の分岐がある。分岐する道はここしかないから安心して古い道を進めばよろしい。
道は広がって、ほとんど広場と言ってもええほどの広がりとなる。
広場の片隅に道標がある。道後山まで1.9KM、この道標には覚えがあるのだよ。
鳥取県から道後山を登る」でここに来たのだ。これから先は覚えのある道で、どれだけ歩けば山頂かは解っている。
比婆道後帝釈国定公園に指定されていて、遊歩道の整備には環境省の予算が付いている。去年歩いた時も、今も、登山道は草刈がしてあるし、枝が垂れているのも切り払ってある。
アズマヤがある。「道後山、持丸山へはどう行こう?」ではここまで来たことがある。あれが道後山の三角点と最高点、向こうに見えているのが岩樋山、三角点から見下ろすと、アズマヤは容易に探し出せる。
ここが多里大山への分岐、前に来た時(2003年)にはヤブが繁って入れなかったが、今はヤブが踏み分けられて簡単に行けるようになっている。
鳥取県のひとは多里大山と呼ぶのだよ。広島県の人は持丸山と呼んでいる。標識は多里大山の標識しかない。2005年には持丸山の標識はあったのだよ。消滅してしまった。
今の標識の状態では、多里大山が優勢になるのは当然だろうね。不服だったら、持丸山の道標を立てればええのだ。そうすれば持丸山の認識が盛り返すだろうね。
道後山の山裾をぐるっと巡って、頂上直下の分岐に至る。頂上まで0.2KM、このまま直進すると、大池を経由して岩樋山と道後山の鞍部に至る道なんだよ。
ここが頂上、三角点、この先に、道後山最高点があって岩樋山、視線を動かすと多里大山、反転すると、猫山から白滝山飯山、手前に大池が見えている。
ひょっこり誰かがススキの影から現れてきた。
どこから登りんさった。小奴可の持丸から?そりゃどこにあるんね。地図を持っとるんで教えてつかぁさい。
ザックから取り出した地図は、一枚ものの中国五県地図、うへぇ、こんな地図と照合しながら登っているのかい。幸いにも、持丸という地名がその地図にも書いてあって理解してもらえた。地図には恐れ入ったな。
道後山最高点まで行ってもええなと考えていたんですよ。最高点まで行くと、おじさんと一緒に歩くことになる。
ひとの話しを聞くより、自分の話しをしたいばっかりのひとなんだよ。まだまだ話し足りない様子だったが、おじさんの山自慢を聞いてあげるのも程ほどにしたい。それじゃぁね。
ここで打ち切ろう。このままここから引き返そう。
アズマヤまで引き返す。国定公園の管理道を歩いて行く。下り道でこの傾斜ということは、登りの道はけっこうな傾斜があったんだね。登りより下りの方が坂道の傾斜の程度がよく判る。
ここで国定公園の管理道から林道へ入って行く。
林道走りを好むオートバイ乗り連中は道後山林道と呼んでいる。鳥取県日南町の県道11号線の林道分岐には道後山林道と立札がある。広島県側には林道の名前の標示はないのだよ。
鳥取県から広島県へと一連の林道だから、道後山林道と呼んでもええだろうね。
その旧林道を歩いて、新しい林道と合流する。建設中の道は二斗五升線と呼ぶとしようか。持丸までの道は旧林道の続きで道後山林道と呼んでもええかしら。このへん曖昧です。
駐車場所まで帰って来た。道がええから新林道と旧林道の分岐あたりまでなら車で行けたかもしれない。
歩くのが目的なんだから、車でどんどん奥の奥まで入って行くのは趣旨から外れているかもしれないね。そこは自分の価値観で判断してちょうだい。
あるいは、遠方なので自宅から取り付き点までのアプローチ時間を短縮したい要素もあるかもしれない。
橋を渡って、持丸の民家の傍を通って、高規格林道の入口まで戻って、あとは自宅目指して帰るだけだよね。

 

参考 
2003年11月_7日 一面の草原、道後山
2005年_9月_9日 道後山、持丸山へはどう行こう?
2013年_9月14日 鳥取県から道後山を登る

 

小奴可持丸からの林道 新しい林道を建設中 ここまで行って間違いに気が付く 森林道から旧林道へ
広い空間のところ ここから山道へ アズマヤ 多里大山への分岐
残り200メートル 道後山三角点 旧林道へ合流 旧林道から新林道へ

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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