2013年9月14日
しぇるぱ単独
山域:鳥取県日南町

鳥取県から道後山を登る

 

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林道道後山線入口先日の8月19日に自転車で道後山の山麓を一周したことがあります。
その時、鳥取県側からの道後山への登山路を案内していました。へぇ、ここから登れるのかい。メモしとこう。いずれ登るからね。
そのいずれの日が今日なんだよ。
広島県から
鍵掛かっかけ峠を越えて鳥取県に入る。多里で右折して南へ向かう。
坂道を登る途中で、稲積山への登山入口の案内を見たが、稲積山はヤブ漕ぎ覚悟、ということのようで、登山候補のリストアップには漏れております。
峠を登り切ったところに分岐がある。自然ふれあいハイキングコース道後山コース、という白い柱が立ててある。
これから入るのは林道・道後山線で、ここから先へは一般車両は入ってはいけない。車は入口に置いておくことにするね。
世間でよく見るのは、朽ち果てた林道で、用途を果たして再開の希望もない林道が多いが、ここのは違うよ
県境ちゃんとパトロールの車が入っていて、土砂崩れなどの保全をやっている。草刈りまではしてないが、タイヤで踏むことでちゃんと対処できている。
おおむね日陰だから草は問題ないのですよ。梢が切れて、陽当たり良好のところでは草が繁っていて掻き分けて通らなきゃならんね。
最近は、このように草を掻き分けたり、ヤブ漕ぎしたり、などに怯えるんですよ。ダニがいるんじゃなかろうか、マダニがいるんじゃなかろうか。
怯えるのが正解なんだが、きみね、半袖のシャツで来たね、長袖のシャツで来ていれば、怯えの程度がぐっと低くなるのにね。心得ておくように。
林道は実に水平なんですよ。尾根を切り割り、谷を埋め、土砂を盛り集めて、トラックのエンジンに負荷がかからないよう直線にしてあります。
なんぼ国土地理院の地形図でもそこは描写できていない。カシミールの断面図ではアップダウンがあるように表現されているでしょ。いいえ、真っ直ぐです。
しょうがないさ、航空写真からの測量図だもの、足で現地を踏んだわけじゃない、明治以来の測量遺産から大きく逸脱して図面化できないよねぇ。
湧水があって、そこでオタマジャクシが足音に驚いてたくさん暴れている。
遊歩道オタマジャクシは春先だけじゃなかったのかい。今は季節外れの9月なんだが、繁殖の時期なのかい。
わたしが知らなかっただけで、普通に時期を問わず繁殖するもんなんだろうか、それとも、あまり例のない異常現象なんだろうか。
単調な林道歩きも尾根を断ち割った切り通しのところに差し掛かった。このあたりが鳥取県と広島県の県境なのだ。
林道・道後山線の終点の柱が立ててある。ポールが立ててあって、裏を見ると日南町とある。ここまでという宣言なんだろうな。
切り通しの先は道路が一面に広がっている。道路なんだが、これほど広げる必要があるのかね。材木の土場に使うにしても、いったい何ぼ材木を集めるんだろ。
この道は持丸小奴可方面と案内標が指している。持丸という集落名を覚えておいてね。後で、脚光を浴びるからね。
道後山へはこっち。道路から離れて山の中に道があるんですよ。林道ほども幅がある。遊歩道という位置づけらしい。
よく刈り込んであって、通り易い。笹の葉はカラカラに乾いているが、切り落とした枝の切り口はまだ生乾きだ。作業したのはここ2、3週間のことだと思うよ。
アズマヤと道後山刈られた笹の葉は短い。一年生えの笹を刈ったものだと思うよ。たぶん、毎年刈り込みの作業を重ねているのだと思う。
林道歩きはバラス砕石を踏んで歩くので歩き難かったが、ここ遊歩道では土の道だもの、極めて歩き易い。
アズマヤが現れた。「道後山、持丸山へはどう行こう?」でここまで来たことがある。
道後山が見えている、岩樋山も見えている。見えてはいるが、霧がかかってもやってしまっている。朝霧にしてはなかなか晴れないよね。
アズマヤからちょっと進むと分岐がある。アルミのプレートに多里大山と書いてある。書いてあると言うか、カリカリと傷つけてケガキしてある。
前に来た時は、この先のヤブに恐れをなして入り口からちょっとで止めて引き返したのだよ。
ダイジョウブ、行ける、とアルミプレートが後押ししてくれている。掻き分けて進んでみよう。
足許に道がある。笹で覆われているが、足探りしていくと進む方向は判ってくる。
多里大山分岐ヤブが濃いのは最初だけ、それも腰の高さなので大したことはない。進むにつれ笹の背丈は低くなってくる。
こぶを越えて下って登る。ここからは風衝の影響で、植物は背丈が伸びられなくなる。邪魔するものはなくなってくる。
てっぺんまで登ったぞ。
山標が立ててあって、多里大山、[たりだいせん]と読むのか、[たりおおやま]と読むのか、どっちなんでしょうね。地域性を考えると、だいせんと読むべきなのかな。
山標を立てたのは日南町登山愛好会、郷土の誉れ、顕彰しなきゃ、ということなんでしょうね。
大きな岩があって、岩の上に石が積み重なっている。自然のものならなかなかのものだなぁ。
帰ってからネットを見ると、積み重なっているのは石仏なんだそうな。
そうは感じなかったな。自然物だと思っていた。人工物の感じがなかったのですよ。石仏だとしても彫刻が摩耗しているのか、石を石仏と見立てたのか。
多里大山風衝の原っぱで背丈の高い木がない。周囲は存分に見渡せるはずなんだが、霧に包まれていてどうにもならない。
道後山は見えます。岩樋山も見えます。それ以外は視野が狭まって何も見えない。見えている先はガスしか見えないのだよ。
引き返して、元の道に合流する。
道後山の麓を迂回して、右から左にたどって行って、左の山腹に分岐がある。
山腹を直進すれば大池から下山する道、右折すれば、ほんの一息で道後山の頂上なんですよ。
頂上には人がいっぱい、久しぶりだなぁ、山を歩いてこんなに大勢の登山者がいるのに出会うのは、いつ以来のことだろうか。
ここが道後山の頂上、うーん、三角点、最高地点はこの先にあるんだよ。ここは頂上であっても、三角点というポイントなんだよね。
三角点と頂上がずれているのはなんぼでもあることです。
道後山三角点たいがい、三角点があって最高地点が他にある、これが普通のことです。
東広島・白鳥山、低い山頂、高い三角点」ここは逆なので、へぇぇと驚いた例です。
この先の最高地点へ行こう。
行ったところで、ここが最高地点、という標識はないのだよ、おおむねここが最高地点だと自己満足して帰って行くのだよ。
地図の上ではこの最高地点と向かいに見える岩樋山が同じ1271Mということになっている。どう見ても岩樋山のほうが髙く感じるんだがなぁ。
振り返ると、道後山三角点、あっちと同じ高さに見えるし、どうかすると、あっちの方が高く感じる。体の感覚は当てにはならないものだね。
戻りながら、多里大山を眺める。今なら判る、あれが多里大山、麓のアズマヤも見えている。
道後山三角点を経て下山にかかる。
道後山最高地点すぐの道標に持丸山と案内がある。持丸山は広島県での名前なのだ。この下の集落が広島県庄原市東城町小奴可持丸、持丸からのどん詰まりの山なのだ。
ここは県境、鳥取県日南町多里からは道後山が見えず、見えている山を多里大山と呼ぶ、のかもしれないね。
で、どっちの山の名前が優勢か、山標を持ち上げた多里大山のほうが優勢だと思う。持丸山が巻き返すには、持丸山と書いた山標を持ち上げるしかないね。
遊歩道をとんとんと辿って、林道まで戻ってきた
ここからはひたすら林道歩き、バラス砕石が敷きこんであるんですよ。踏み込む足許に石があって、足首は変に曲がるし、石の角を踏むことは疲れるもんだねぇ。
座り込んで休憩する習慣はそんなにないのだが、今日ばかりは何度も座り込んで息を整えた。
駐車したところの手前で後ろから追い抜かれた。もう一台駐車していて、地元の鳥取ナンバーが駐車していた。
多里大山の全貌なるほどねぇ、鳥取のひとにはこのコースの方が馴染み深いのだろうね。
参考 2003年11月_7日 一面の草原、道後山
    2005年_9月_9日 道後山、持丸山へはどう行こう?
    2013年_8月19日 道後山山麓一周(広島県鳥取県)(自転車)

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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