2015年5月20日
しぇるぱ単独
山域:島根県雲南市

山の取り付きはどこ?雲南の城平山じょうひらやま

 

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赤川を自転車で踏査しています。赤川沿いにクッキリハッキリ自らの姿を誇示している山があります。それが城平山じょうひらやま、見るからに魅力的なのに、ネットに登場することも少ない山です。
これは登らなきゃならないな。
赤川の右岸、堤防と県道が共通している道を進み、道の膨らみに駐車する。大竹、光明寺、と案内標識のある交差点です。
万両金・万両の郷と看板がある。マンリョウ、別名、ヤブコウジだったり、カラタチバナだったり、その庭木の産地なんでしょうね。
城平山じょうひらやまが姿を見せてくる。歩くにつれて幕が開くように姿がはっきと見えてくる。
ここが光明寺橋、ここで橋を渡って集落の中を抜けて行くのだ。丁石の地蔵があって、何丁、何丁と示してあるが、三角形の石の地蔵がある。ここだけは別格で屋根を組んで祠に仕立ててある。
最後の民家を過ぎて、舗装路の道幅は変わらずに続いている。
観光バスのための駐車場があって、道はうんと広い道幅に変わっている。こんなに広い駐車場を用意するとは、出雲三十三番観音霊場、第七番でお参りが多いのでしょうね。
ここが光明寺門前、山門前の石柱には、大嶽山、光明寺、曹洞宗と彫り込んである。こういう形の門を龍門と呼ぶのだそうな。龍門とは、曹洞宗での呼び名なのか一般的なものか、どうなんでしょうね。
山門を潜って本堂の前まで行く。本堂前の石畳がそれぞれ真四角で、踏み込まれて擦り減っている。レンガの
せんなのだろうか。いやいや、野外だもの、真四角な石に違いないよ。
光明寺は真言宗の寺として生まれ、衰微して山伏寺となり、再び衰微して、曹洞宗の寺として再建したのだそうな。本堂の様式は禅宗様式だね。
鐘楼には鐘がある。朝鮮鐘と説明看板がある。14世紀に朝鮮から渡来し、寺から寺へと渡って、今、光明寺にあるのだそうな。
あんまり朝鮮渡来を声高に言わないほうがええよ。略奪品だ、返せ、戻せ、と騒ぎ立てるかもしれない。交易品も略奪品も区別せずに主張するからね。
地図からすると、登山道は光明寺の左から始まるとなっている。庫裏の左に入って行く。突き当りが大嶽山荘、宿坊のような作りだが、今は提供されてはいないような雰囲気だね。
庭先からは展望が広がる。加茂町の主要部分がよく見えている。高速道路松江道の向こうに
高麻たかさ山が見えている。高麻たかさ山は実際に登れば大した山ではないが、遠くから見ると、鋭く尖って見えて非常に特徴的な山なんですよ。「雲南の低山、高麻たかさ山、高麻たかさ城跡
どこにも取り付きがないな。ここからさきには進めない。光明寺の右側に行ってみよう。中国自然歩道があって、加茂岩倉遺跡から荒神谷遺跡へ向かう道の途中にいるのだそうな。
これは違うなぁ。この道でもない。峠のところで引き返すことにしよう
もう一度、光明寺の左側に行って、庫裏と大嶽山荘の間をじっと観察すると、墓地の後ろに道があるようだ。
この墓地は古い墓地で、寺を開いた真言宗の僧侶か、山伏寺の僧侶の墓なのか。卵塔婆の墓で様式がずいぶん古い。あるいは、城主葛西氏の墓かもしれない。
墓の背後に道がある。道は融けてしまって、リボンがあるので道と判る。リボン・テープが幅広く付けてある。一人一人銘々がマークしているので、えらく幅広の道のように見える。
林は極相林なんですよ。樹冠が日光を遮っているので若木が芽吹かない。草や灌木がないので実に楽に歩ける。幅広の道と言っても間違いではない。
えらく急傾斜の坂を登って行く。膝を曲げて胸に当てて、ストックで体を押し上げながら登って行く。
尾根と尾根の交差点とでも言うか、ここで左の尾根の方に道を変える。雲南市と出雲市の境界を歩いてきたわけで、このまま進めば境界の道を行き、ここで左に、出雲市の領域に入って行くんですよ。
城平山じょうひらやまは城跡の山で、稜線には深い堀切がある。この堀切の顎は切り立っていて、補助ロープがある。ここは補助ロープの救けがないと滑って登れない。
顎の上に三角点がある。三角点の先は伐採して切り開いてあるが、もうだいぶ伸びてきているので伐採は数年前のことだろうね。
切り開きから見通せるが、惜しい、梢が伸びてきているので見通しが悪い。斐伊川、赤川が合流するのに、並行している姿が見えているような、見え損ねているような。落葉の季節の冬に来るべきだね。
さて、戻ろう。
極相林の坂道は降りるのには真っ直ぐには降りられない。ジグザグに稲妻状に歩かないと危ない。
墓地を背後から眺めて降りて行く。舗装路まで降りてきた。
あとは、光明寺の門前を通って、参道の舗装路を歩いて戻る。そんなに長い距離ではないから、辛抱するんだよ。やぁ、駐車場所まで戻ってきた。
参考 
2015年_5月10日 斐伊川水系赤川その1(自転車篇)

 

赤川からの分岐 城平山 光明寺橋 地蔵
観光バスの駐車場 光明寺門前 光明寺本堂 大嶽山荘
中国自然歩道の案内 墓地からの道 尾根の交差点 城平山頂上

 

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