2013年4月14日
しぇるぱ単独
山域:広島県尾道市

生口島、瀬戸田、牡蠣山に登る

 

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平山郁夫美術館前先月、生口島を自転車で一周しました。
その時感じたのが、牡蠣山は尖っているなぁ、登り甲斐がありそうだな、これは登らなきゃならないぞ。
さっそく今日登ることにしました。三原・須波発、フェリーの10時の便に間に合わせなきゃならない。9時の便に乗るには出発があわただしい、10時の便でええさ。
前回、遅れてしまって11時の便に乗るしかなかった。長いこと待ち続けたので、もうそんな無駄な時間つぶしはしないと反省の結果です。
島の手前はるかでは、牡蠣山はあれだと見当を付ける。船が島に近づくにつれ、え、あの山だろうか、こっちの山だろうか、判らなくなるんですよ。
フェリーが生口島に接岸、船を降りて、ここから自転車を走らせるのだよ。
海岸沿いの県道を走ってもええが、山に近い道を進む方が自動車が少ないから、こっちのほうがええだろう。
この交差点を裏道へ相当進んだあたりで信号の交差点がある。御寺分れという名前です。
ここで南を見ると、山と山の間が異様に低いのですよ。島がふたつに割れている。東の牡蠣山山塊と西の観音山山塊に完全にふたつのグループになっている。
ははぁ、とここで納得。遠くから生口島を眺めると、牡蠣山は間違いようもない。近づくと、観音山山塊だけがクローズアップするので、牡蠣山山塊を見失ってしまうのだ。
何人ものひとに尋ねながら道を進んで行く。似たような山がにょきにょきあるので、どれが牡蠣山なのか見当が付かなくなるんですよ。
牡蠣山を聞くより名荷神社を聞く方が反応が早い。牡蠣山は知らなくても名荷神社を知らないひとはないみたいだ。
名荷郵便局から200メートルも進んだところが道が分岐している。ENEOSのガソリンスタンドの手前のところですよ。ここを右折する。
大通りから裏通りへ入った感じなんですよ。ここからは道幅の一番太い道を進んで行けばええ。舗装路がタイヤでピカピカに磨かれた道を行けばええ。
ここを左折ちょっと怪しい分岐、ピカピカの舗装は右折しているが、そっちであるはずがない。ここは直進だろうな。
直進しながら、農作業の人に聞いてみると、この道は自動車での参詣道なんだそうな。自転車なら正面の参詣道を行ったほうがええ、さっきの交差点まで引き返すべきなんだそうな。
交差点に帰って、ははぁ、この道を行くのか。一番ありそうもない道を進んで行くわけなんだね。
なるほど、神社の正面、駐車場も完備してある。
普通なら
茗荷みょうがですよね。ここの地名は名荷みょうが、草冠がないのだよ。地名も名荷みょうが、神社も名荷みょうが神社、大きな神社なのだよ。
石段の参道を進んで、鳥居を潜り、二番目の鳥居には天満神社と扁額が架かっている、社殿の前に進む。
名荷神社社殿の左に道がある。併設された生石神社の前を通って山に入って行く。
すぐに果樹園を区切る金網に沿った道になる。
金網は扉になって開けて果樹園に入って行く。また扉があって、果樹園を抜けて出て行く。扉の留め金は厳重なんですよ。
かんぬきもあって留め金がふたつも付いている。
この先で、山腹の道と山に登る道に分かれている。石碑があって、登山道記念碑が設置してある。平成五年に登山道整備を行ったのだね。
頂上まで1000米と石碑がある。なんだ、たった1000米か、いえいえ、この1000米、ただものじゃないよ、物凄い抵抗を示しました。
しまなみ海道で因島とを結ぶ生口橋なんだが、ここから橋脚の頭が見えている。
登山口登山道に橋頭の標高と同じ位置を示している。生口島側、124.3M、因島側、126.75M、へぇぇ、始めて知ったよ、それぞれの高さが違うとはね。
焼け焦げの樹が乱立している。2004年に激しい山火事がありました。その時の焼け焦げと新緑とを比較すると、だいぶ回復したのが見て取れるでしょ。
頂上まであと500米、石碑がある、今までは支尾根の稜線、ここからは牡蠣山本峰、ただごとじゃない傾斜が始まるのだよ。
トラロープがあって、ちょっと手助けをお願いしよう。すがって引き寄せて、踏み締めて踏み締めて、どんどん登って行く。
頂上まであと200米、石碑がある。ただただ頑張って登るしかないよねぇ。
頂上に近い尾根を歩いているのだが、このあたりは森が深いのですよ。山火事に逢っていない。
南の山腹は完全に燃え尽きた。北の山腹はまだら状態に燃えてしまった。頂上付近が燃え残ったのは偶然なのだろうかねぇ。火は上に登って行くものなのにねぇ。
山火事の痕跡山頂は平らになっていて、三角点が森に囲まれている。
ここが三角点、この先を下がったところが切り開いてあって、展望が開けている。
祠があって、アズマヤがある。鳥居の扁額には白高龍王とあって、白雲天王と白高龍王を祀ってあるのだ
南の海を見ているのだが、生口島と因島だけが広島県で、見渡す限り、因島にすぐ近い小島、岩礁も含めて全部愛媛県に属しているんですよ。
伊予海賊は強かったんだねぇ。隣の島が大三島、ここは愛媛県、大山祇神社があるように、海賊・水軍の尊崇の対象は大三島にあるんだものねぇ。
因島水軍が強いとは言うけれど、これだけ拠点拠点を押さえられているのだよ。圧倒的に戦力で押されていたのが目に見えるようだよ。
因島に渡る生口橋が見えている。生口橋から視線を伸ばしていくと、向島の方向なんですよ。
牡蠣山三角点麓が見えている。登り口の名荷神社はどこにあるか
寺の背後の墓地がまず見えている。墓地から視線を横に動かして駐車場の広場、さらに視線を横に滑らせて、木々の梢に接する山裾に名荷神社の本殿が見えている。
それでも判らなければ、送電線鉄塔の近くにある、こう言えばどこにあるか見えてくるでしょ。
さて、降りよう。
登りできつかったら、下りでもやっぱりきついのですよ。一歩一歩が歩幅が深い。トラロープのお助けにすがってしまうが、あるものは使わなきゃね。
登山口の記念碑のところまで降りて来て、果樹園の扉を二ヶ所開け閉めして、あった、あった、ここにあったのかい。見つけたぞ。
いえね、フェリーの切符を往復買っていたんですよ。復路の切符が見当たらない、どこかで落としたのかと探しながら降りていたんですよ。片道450円。
展望台復路の切符とせとうちサイクルーズPASS、このPASSがあると自転車の料金もタダになるんですよ。自転車運賃120円。いやぁ、良かったなぁ。
ここでポケットからバンダナを出したのだ。その時、切符が一緒に飛び出してしまったのだ。誰も通らなかったので他人に拾われることがなかったのだ。
この先で神社に降りる曲がり角、なんの案内もテープもない。無愛想、いいえ、自分で道を探すんだねと突き放しているところがええんですよ。
神社を抜けて、自転車まで戻って、同じ道を引き返して帰ろう。
ケーンケンとキジの鳴き声がする。果樹園の中をキジが動いているのが見える。あちらこちらでキジの姿を見た。民家と果樹園の間をキジが駆けているのだよ。
ピッタリと行きと同じコースをたどりながら引き返した。沢のフェリー乗り場まで戻ってきた。
フェリーから見る風景は、往路で見た風景と全然違うよ。
耕三寺(東)交差点往路ではどの山が牡蠣山なのか判然としなかった。復路ではあの山が牡蠣山、あっちの山が観音山とキッパリ同定が出来るようになっている。大違いだよ。
須波のフェリー埠頭に到着、さぁ、家まで帰るぞ。
参考 2006年01月05日 尾道、瀬戸田の観音山
    2008年12月10日 尾道、瀬戸田の観音山2
    2013年03月05日 生口島、ぐるっと一周(自転車篇)

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。

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