2002年6月8日
しぇるぱ単独
山域:長野県木曽

駅から直ぐ(?)の南木曽岳

 

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上の原登山口から南木曽岳を南木曽岳へ行くけど、今週も行くかい。
3週連続で高速のサービスエリアで寝るのはしんどいなぁ。あんたひとりで行ってらっしゃいよ。
なら、そうしよう、と、中央道は恵那峡SA、中津川のちょい手前、ここで寝ようか。
朝だ、出発。中津川から木曽街道を南木曽まで、ここで肝心なのはJR南木曽駅前の道を取ることなんですよ。
次には、等覚寺をめざすこと、寺の前まで行くと、登山口への誘導標識があるからそれに従うこと。
南木曽岳への取り付きここなんだろうな、登山口標識がある、畑の中に入って行くようだな。
南木曽岳ですか。ここよりも、この先の登山口のほうが解り易いですよ。
そうなんですか、どうもありがとう。
犬と散歩しているひとが教えてくれたよ。朝6時前だぜ、こんな時間にひとと会うのもラッキーなことだ。
なるほど、次の登山口、ここなら駐車場所には困らないな。見えるはずだが、朝もやに包まれて南木曽岳はまるで見えないぞ。
木曽の美林山に入るのに、民家の庭先を避けて、迂回して道がある、標識に従ってこっちから行こう。
すぐに山だね。
去年、南の蘭(あららぎ)キャンプ場から入って、一周したことがある。その時、南木曽駅からの道もあることを知ったんだ。
駅から直ぐのハイキング、このジャンルに入るじゃないか、駅から車で来たけど、そのへんは目をつむっといてね。
古い石標に、すぐ、と書いてあるでしょう。
「すぐ、はせ寺」 こんな道しるべがあるとするね、ここでのすぐは曲者なんだよ。すぐったって長谷寺ははるかに遠いじゃないか。
そうです、この意味は、ほんのちょっとの距離を示すんじゃなく、まっすぐという方向を示すんです。
江戸時代と今では、同じ言葉でも、用法が違うという一例だね。
ここでの「駅から直ぐのハイキング」、どっちの解釈に従うんだろうね、それは言わずと知れたこと(^_-)
急坂を登れば中部電力の送電線鉄塔、2列あるから上の鉄塔まで頑張って登ろう。
中部電力中国電力、どっちも略称は中電、北陸電力北海道電力、これも北電かな、かたっぽは陸電かもしれない。
同じ略称でも、地域が離れているから混同することはないさ。
東京電力東北電力、略称は東電だろうな、この場合、地域が隣接しているので、略称で言うと区別が出来ないぞ。
屈曲地点やっと着いた。ここからは鉄塔正面が切り開かれて、南木曽岳と対面できる。稜線があんなに上、高い位置にあるなぁ、久しぶりに顎を上げて山を眺めたぞ。
いざ、登ろうか。さすがに木曽の山、植林の林床は笹が短いね。さっきのまだ苗木の箇所では下生えと競り合っていたのにね。
これだけ成長すると、制空権は植林が確保するので下草も短い、おまけに、人工衛星の電波も制圧して、GPSに電波が届かず、GPSが悲鳴を上げているよ。あとで相当補正補修しないと使えないことだろうね。
いくら丈が短いといっても、道は笹に覆われている、こんな道では腰を下ろして休もうという気にはならないもんだ。
ブナの巨木やっと尾根道が直角に曲がる箇所に出た、ここから先はブナが優勢の植生なんだね。
巨大な樹相だね。ブナはたいがい曲がってるもんだが、ここには真っ直ぐな樹が多いね。
1本づつ伐採してヘリコプターで搬出しても採算が取れるんじゃないかな。銘木で売れるぞぅ。
ところがここは営林署管内、なかなかそんな訳にはいかないだろうさ。
さっきの曲がり角に、あと2.5キロとあったよな。距離に文句はないが、傾斜がきついね。
先週の、能郷白山では、生理を無視した、合理的経済的な道で音を上げたもんだが、ここではつづら折の道で助かるよ。
道が曲がり曲がっているから、傾斜が緩んで、なんとかついていけるというもんだ。
シャクナゲ見渡せる尾根上に出た、この先の尾根の集合を観察すると、この先の山を越えれば頂上部だと見当をつけよう。
ここまで来ると、道は伐採などの仕事道ではないね、笹の茎が踏み潰されても、まだ土は踏み固められてはいない、登山者しか通らない道だな。
山腹には大岩が点在している、それを迂回しながら右へ左へと道が振られて行くよ。
登ってみたが、偽のピークだった、まだ先にピークがある、ハァァ、溜め息。
シャクナゲが咲いている、白いシャクナゲ、ピンクのシャクナゲ。通して笹に埋もれる道だけど、これには心なごむなあ。
もうひとがんばり、岩の向うに何かが見える、避難小屋だぁ。
着いた、着いた、頂上部のハイライト部分だ。丘の上に絶好の休憩場所がある。岩の間が広場になっているんだ。
避難小屋前の丘の上とりあえずは、広場でコーヒーなどを沸かして飲もうか。
さっきから腹が差し込んでいる、水をガブ飲みしたので影響が出たのかしら。緊急事態、我慢できない。
前に来た時、避難小屋にトイレがあるのは確認している、駆け込もう、ほんまに避難小屋やね。
綺麗で臭わないトイレで良かったよ、これが反対なら、非難小屋、立派に避難小屋の役目が果たせたね。
ここ避難小屋のロケーションは、谷頭が笹に埋もれて、立ち枯れの杉が周囲を取り囲んでいる、そんな風景なんだね。
その真ん中で避難小屋が風景を引き締めているんだよ。平成6年に出来た、というからまだ新しいね。
最高地点を目指そうか。
避難小屋断然、道が良くなったね。南からたくさんのひとが登ってくる。草刈り機のエンジン音が聞こえる、こっちは手入れが行き届いているね。
どっちから来たのかい、駅から、上の原のコースだね、笹が凄いだろう、シャクナゲが咲いていただろ、5月の連休にはドウダンが綺麗に咲くんだよ。そう、地元の人間。大阪から来たのかい、頑張ってな。
色々教えてくれたな。ドウダンとはツツジのことだろうな。なんで名前がドウダンなんだろ、言語道断に美しい、なんちゃって。
ここが見晴らし岩、前回も見晴らしは無かったが、今回も、もやっていて展望は無い。
正面に御岳が見えるということなんだが、どんなに見えるんだろうな。
さぁ、元の道を帰るか。
見晴らし岩道を下りに取ると、なんとまぁ凄い傾斜だったんだね。よちよちとしか降りられないよ。すたすたなどは飛んでもない。
靴の踏み場所に気をつけなきゃね、笹の軸、木の枝などがコロ、ベアリングになってつるりと滑るよ。
やぁ、降りてきた。登り口には登山ポストがあったのか、朝には、気象用の百葉箱と思い込んでちらと見ただけだったよ。
南木曽岳は南の道に限るね。この駅から道はつらいばかりで、面白さでもはるかに劣るね。
ともかく、南木曽岳を南北両方から登ったということで、気が済んだよ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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