2009年12月25日
しぇるぱ単独
山域:広島県福山市

福山・大谷山、北の道から

 

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バスの終点、天満今年の10月に福山市北部の芦田町界隈を動き回っていました。
瀬戸内観音の第33番福性院を探して、狭い道からその先へと動き回っていたのです。
このへんは大谷山の北麓だなぁ、これは登れるんじゃなかろうか、とメッコを付けてアプローチを探した経過があります。
大谷山には南から登ったことがあります。
ずっと舗装路で、なんの面白みもなく、ウェブで探して読んでみると、面白くないと、ひどく評判の悪い山なんだね。
わたしの採点でも悪いよ。ページの結びにこう書いている。
「この道をもう一度歩く気があるかって、ありません、一度でじゅうぶん、どうせ歩くなら、時間と費用は他の山に向けます」
ただね、頂上直下で見かけた下山路新市山岳会という道標が気になるのだよ。
その道を行かないのに、大谷山の評価を決めてしまうのもどうかねぇ、行ってみよう。
実は、おととい、来たのですよ。
天気予報に反して、雨が降るは降るは、どうにもならないのでアプローチの道を探るだけにしたのですよ。
大谷池福性院から動き始めたので、その狭い道から始める。県道なのに、判りにくいったらありゃしない。この道は使いにくいね。
結果から言いましょう、府中の扇橋、県道48号線を南下して福山市域に入り、立体交差のところで下の道に下りる。
県道396号線を東に向かって、信号のある交差点、下有地、ここを左折、山に向かって進めばええのだよ。
県道158号線を進んでいるのだが、これが県道とは信じがたい道で、集落を貫きながら坂道のてっぺんまで登って行く。
坂道の上は広場になっていて、バスの終点、方向を変える回転の場所になっているのだよ。
バス停の名前は天満、バスの行く先は新市駅前となっている。
集落の名前が天神で、バス停が天満、天神も天満も意味するものは同じことだよね。
地図でみると、バス停の北、竹やぶの中に天神社がある、となっている。ここからは見えない。
バス停の広場の片隅に駐車して歩き出す。
歩き出して消防団の車庫がある。バス停に止めて気が咎めるならここの空き地に止めればええ。
大谷山分岐この先は工事中で通行止めなんですよ。路肩が崩れて修理している。
幅広の道は集落への道、狭い道が県道で、目の前には池の堤がそびえている。
この池の名前は大谷池というのだそうな。ということは、大谷山という名前、北から眺めた名前が南でも通用するようになったのかしら。
池のほとりに一軒家があって、これが最終民家、この先にはもう電線はない。
池の尻で道が分かれて、県道はまっすぐ、左折して林道、林道の名前が大谷線、ほらぁ、大谷山の由来はここから来ているのだよ。
棒杭の標識に大谷山登山口、新市山岳会設置の道標が設置してある。
林道の入口にはバリケードが置いてある。あれはバリケード?ハードル?バリケードでええみたい。
谷沿いに林道があって、コンクリートや山肌を観察するとかなり昔からあった林道のようだよ。
ところが、重機で表面の凸凹を削って埋めたのか路面は平らで、アスファルトで簡易舗装されている。
林道は世間になんぼでもあるが、手入れして補修して再生したのは、あんまり見たことがない。
惜しいなぁ、アスファルトの厚みが薄いのですよ。浮いてひびが入っているのが残念だね。
峯を越える切り通し霜柱のせいなんだよ。アスファルトの下の土の水分が凍って霜柱になる。突き上げてアスファルトを割ってしまう。
霜柱や氷結を避けるにはどうすればええか、分厚いアスファルトにすればええのだよ。
そんな予算はない。しょうがないね、夏の暑さでアスファルトが融けて、再び結び合うのを待つしかないね。
手入れしたのは入口から1キロ程度まで、この先には予算がつかなかったんだ、雨水の溝が穿たれている。
始めて看板があって、ここは大谷山国有林、今では営林署とは言わないのだ、森林管理署と言うのだよ。
署だよ、所ではないよ。
官の名前は警察署、税務署、労働基準監督署、森林管理署。ただね、刑務所、これに限っては、刑務署とは言わないのだよ。
谷の頭の乗っ越しを越えた。峰の切り通しを通って、今度は下りの斜面に変わったのだ。
よく訪問するページに、山歩きと山野草のページというのがある。そこの大谷山、大谷山一周の記述があります。
この場合は山道から林道へ進んだのだから、書いてあることを逆に読まなきゃならないのだ。
空き地から入る広場がポイントなんだそうな、林道の最高地点から道の脇に広場のような箇所が3箇所ある。
最初のは入ってみたが、奥はヤブが濃いなぁ、道があるとは思えない。
次の広場は行けそうな感じがする。林道に引き返して奥を透かして見ると通信塔が見えている。
もうちょっと先に三つ目の広場がある。踏み跡があるような無いような、ちょっと心もとないね。
二番目の広場から入ってみよう。
谷の水が集まって湿地帯になっている。自然に左岸から斜面に取り付いたが、それがたまたま成功した。
右岸から山肌を登ると、ちょっと混乱するところだった。
ヤブの薄いところを選んで、上へ上へと登って行く。道があった。
前後を透かして見ると、赤い紐が下がっている。この道を進めばええのだろうな。
昔からの仕事道で、枝葉も突き出していないし、結構歩き易い道だよ。
稜線に出て、梢の切れ目がある、松の木には新市山岳会のプレートがある。間違いない、この道でええのだ。
大谷山頂上目の前には墓所が見える。たった一軒の墓所なのだ、中西家と名前がある。
ここからは車の通う道になり、道の脇には四国八十八箇所の石像レプリカが並んでいる。
舗装路と合流するが、こっちの道はチェーンで封鎖してある。
舗装路は山の上へ続いている。
道の脇に、民家のように見えるが寺の寺務所なんだよ、秘流道場真言宗円空山聖宝寺、普通の寺ではないようだね。
突き当たりはフェンスに囲まれていて、建物はあるが、通信塔は撤去されている。下手に塔が出来たので役目を譲ったんだろうね。
フェンス沿いに奥へと歩いてみたが、三角点は見つからなかった。ま、ええか、食事にしよう。
自動車がやってきて、三角点と書いた標柱を持ってフェンス沿いに歩き出した。
あった、あった、と声がする。ばっさばっさと草刈りの音がする。
飯も食ったし、どんな作業をしているか見てみよう。
周囲の草を刈って三角点の標石を露出している。ドリルで標石に穴を開けている。接着剤で何かを埋め込んでいる。
大谷山三角点何をやっているんですかぁ。
三角点にICチップを埋め込んでいるんです。
ほぉぉ、以前、東広島の虚空蔵山でね、三角点の写真を撮って回っているひとを見たことがあります。三角点が欠けていないか、紛失していないか、確認するのが仕事だと言っていたなぁ。
あぁ、それはうちの社員です。そういうことを専門に請け負っています。
なるほどなぁ、三角点が草に埋もれていても、ICチップですぐに探し出せる、そんな改良が標石には加えられているのだねぇ。
今後は、三角点を見たら、加工済みの三角点か、まだの三角点か、点検してみる楽しみが出来たなぁ。
さぁ、山を降りるか。
レプリカの石像のところから下に降りてみよう。谷の底に寺の屋根瓦が見えている。
本堂がある。真言宗金剛院派宗教法人円空山聖宝寺と看板がかかっている。
ここは、普通は無人なんだ。法要とか式典とか、イベントの時だけ扉を開けるのだろうね。
普段は頂上の寺務所で一切を仕切っているのだろうね。
聖宝寺本堂もとの道へ戻ろう。墓地の裏から山道を降りて行こう。
道は昔道でよく踏まれている。古いジュース缶やビール缶が道ばたにある。アルミが錆びてぶくぶくになっているから相当昔のものなのだ。
尾根に従ってそのまま歩いて行く。
道は左の谷へ降りて行く。明らかにそっちへ進んではいけない。右の尾根道をキープして進まなきゃならない。
そこのポイントは赤く塗られた標石、木にテープ赤紐がいっぱい結んであるから、それと気が付くでしょう。
3分か4分進んだところで、右側の木立が開けているような感じがするところに出る。
ここには赤紐もテープもなんにもないよ、気配を感じて、ここだろう、と右のくさむらに入って行くのだよ。
ススキと小さな松が生えている、空き地、広場、泥捨て場、どう表現すればええんだろ、空閑地に出て来る。
空閑地は林道に繋がっている。
北の集落、天満バス停から登ってきたのなら、目印がある。
山道からの出口空閑地の片隅に、創立15周年記念植林事業福山東ロータリークラブ、大きな標石がある、それが目印です。
あとは林道を下ればええ。
大谷池に出て、池の反対側を歩けばどんなもんだろう。ちゃんと道があって、こっちはこっちで別の風景でええものだよ。
堤の上を歩いて県道に戻る。あとはそのまま県道をバス停へと歩いて帰る。
北からの道は、大部分が林道歩きだが、南の舗装路よりは味がある。
たとえ迷ったにしても、林道からそんなに離れた山腹ではない、引き返せばすぐに林道に戻れるから、道なき道に踏み込んでみるのも面白いと思うよ。
参考 ずっと舗装路の大谷山 (2006年10月29日)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




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