2006年10月31日
しぇるぱ単独
山域:広島県尾道市

尾道三山、千光寺山、西国寺山、浄土寺山

 

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尾道駅前中国薬師を巡拝中です。次は、尾道の西国寺、ここはキーポイントで、備後西国中国観音の札所でもあるんです。
尾道では、千光寺、西国寺、浄土寺、このみっつがセットで、尾道三山と言っております。もちろん、○○山××寺、寺がみっつ、と言うことです。
寺の境内で引き返したんじゃ面白くない。寺の裏山まで行きましょうよ。そこまで行けば、尾道三山、意味の違うセットが完成します。
ネットであちこち当ったんだが、25000図では心もとないのだそうな。観光マップが一番ええというお話だ。
駅前波止場の駐車場に車を止めて、尾道駅で観光マップをもらってこよう。
尾道駅から東へ進む、まず千光寺が最初なんだが、今までは千光寺真下の千光寺道、千光寺新道を歩いていた、今日は別の道から進みたいね。
尾道駅から最初の踏切を渡る、坂道を登って、土堂小学校、へぇぇ、山の中腹の平地を小学校に提供しているのだ。中腹の平地というと、明治の頃でも値打ちが高かったことだろうにね。子供の教育のためならと、太っ腹なところを示したんだね。
千光寺山最高地点観光マップは土堂小学校から東へ横道にお寺巡りのコースを引いてある、平凡だもの、そっちには行きたくない。小学校から真上への道を進みたい。
登るほどにお城が近づいてくる、どうやら隣接のビューホテルの施設らしい。
この坂道に住むには余程の覚悟が必要だよ。毎朝、毎晩、この坂道を歩いて通わなきゃならないのだ、階段の段差をセメントで塗り潰してバイクが通れるようにしてある、生活の知恵だね。
クロネコのおにいちゃんがバイクで通る、麓から延々と転がして来たんだろうな、運送業でもバイク運送業なんだよ、別に手当てをもらわないと引き合わないだろうね。
お城までたどり着いた。廃墟だよ。入口は封鎖して草に埋もれてしまっている。無理があったよ、どだい、商業都市尾道にお城などミスマッチの極みだったからね。
千光寺山の頂上部を歩いているのだな。この先に見えるのは、当然、寺だろうと思っていたが、市立美術館なんだそうな。
広場で菊の展覧会をやっている。パス、道を曲げてまで見に行くほどのものじゃないよ。
千光寺本堂ここが最高地点、展望台、ええと、三角点は? 地図で探すと、別の峰の上のようだ。引き返すのも面倒だ、わたしはね、どうしても踏まなきゃ気がすまないピークハンターとは違うよ。
反対側に向かって降りていく。あちこち、大岩に和歌や漢詩を彫りこんである、こういう姿は嫌いなんだな。
明治以前、江戸の頃のセンスならそんなことも許されたかも、今、平成の時代だよ、岩に彫りこんで遺すのはゴミを撒き散らすのと大差ないと思うよ、嫌いだ。
千光寺の境内に着いた。本堂の舞台から浄土寺山の姿が見える、地図に道は書いてないけど、道がありそうな感じがするよ。
千光寺道を降りるのだが、天寧寺から
うしとら神社の方へと道を取る。路地から路地の道で、こっちのほうが探検気分でしょ。
うしとら神社は真上をロープウェイが通っているんだが、ロープウェイとの中間にクスノキの大樹がある。
広島県でクスノキを見るのは珍しい、常緑の葉っぱを探すと、たいていカシノキなんですよ。クスノキは近畿だなぁ、5月の若芽が膨張して燃え上がるような勢いがなつかしい。
西国寺大通りに出て、次は御袖天満宮への道を探すのだが、あれぇ、どこだったかな。ちょっとウロウロしたのだが、GPSの間違えた軌跡は削除しておくね。
狭い路地で、年寄りが立ち話していたので遠慮して近寄らなかった。それが間違い。割り込んで擦り抜けねばならなかったのだ。
路地の奥に入ると道は広幅になるんですよ。入口が狭いから、神輿を大通りに担ぎ出すわけにもいかないぞ。
大林監督の尾道三部作の映画で名高いシーンがここであったということだが、その映画を見ていない。御袖八幡宮はパス。
路地は墓場の裏へと続いていく。路地が狭くて、消防車も入れないぞ。汲み取りの車も入れないちゅうことは、下水道は完備していることだろうね。
路地から広い道に出てきた。これが西国寺への参道なんですよ。
尾道に寺は多いけど、これほど広い参道が国道まで突き抜けているのは他にはないよ。番付が違う、格が違う。
本来、今日は中国薬師の巡拝に来たんですよ。
西国寺山の巨石しぇるぱさん、信仰が篤いのね。 そうではないんですよ。各地のロケーションを探るのに、双六道中をするのが一番だから札所巡りをしているの。
たいがいのお寺巡拝記は、仏像がどうの、創建したお坊さんがどうの、中興の祖がどうの、と講釈するもんだが、わたしのには全然書いてないでしょ。
興味のありようは風景にあって、寺が風景にどう納まっているかを見ているのだからね、信仰の記録とは別物です。
西国寺の様子は、中国薬師西国寺篇を見てもらうこととして、三重の塔から奥の道を進むことにするね。
塔の左に道がある、反転して進む方向を選択すればええよ。塔の奥への道は、すぐに行き止まりになるからね。
山道の両側に四国八十八ヶ所の石像のレプリカが置いてある。順序はばらばら、飛び飛びの順序で置いてあるよ。
尾根道に出て、当然、上への道を選択するよね。確かな道が山腹を横切って続いているんだがね。その道ではなく、上に進む道の方だよ。
大きな岩の上に出た。岩の上に登ってみたいが、滑り落ちると痛いからね。そこそこのところで千光寺山と浄土寺山を見渡してみる。
西国寺山頂上この先の道は、草に埋もれてはいるが、倒木を避けるバイパスの踏み跡があるもの、踏み跡が擦れ跡になる程度の登山者があるみたいだよ。
ここが山頂広場、西国寺山の頂上、祠が真ん中にある。地主神にしては粗末な祠だ、単に頂上を鎮守する祠なのだろうね。
この先に進む道の跡はない、戻ろうか。
あとで地図を眺めると、この先を進むと刑務所に出て行くことになる、これでは踏み跡がないのは当然のことだね。
先ほどの、三重の塔から来た道への分岐まで戻ってきた。その道へ戻らずに、尾根道をそのまま進んで行こうか。
四国八十八ヶ所の巡拝レプリカの道だもの、必ず、西国寺のどこかに戻ってこれるさ。
明るい尾根道で、ところどころ展望も開けてええ道じゃないか。反転して谷への道に変わったぞ。
抜けたところは西国寺の墓地、墓地を抜けると金堂への石段のところに出た。仁王門を潜って先への道をたどろうか。
浄土寺山展望台広い参道から再び路地の道、旅人で眺めるにはええけれど、住むとなったら別物だろうね。無住の廃屋があちこちに見えるよ。
尾道東高校、久保小学校の前を通って、図書館の前を進んで行く。
図書館の横に、健康の道、と浄土寺山を一周する散歩道のコース案内がある、よかった、ちゃんと道があるのだ。
浄土寺の手前で反転して登っていく。海徳寺の方向へ向かって登っていく。
石垣に沿って、上へ上へと登っていく。
最後の民家で、これ以上道がないように思えるが、民家の上に道が横切っているの見て取れる、このまま進めばええのだ。
車道はここの民家まで、ここからは歩く階段の道、水道の貯水タンクがあって、階段を延々と登っていく。
尾根道になったが、道は舗装されているぞ。この舗装路は頂上までずっと続きました、山道とも思えないね。
尾道水道別の細い舗装路と合流して頂上へ向かう。あ、建物が見えてきた。その建物の裏に頂上への道があった。
浄土寺山頂上は展望台だよ。
何度も尾道を訪ねているが、東の福山松永方面を見たのは初めてだ。
市街地の後ろに山頂が光っている山は大谷山なんじゃなかろうか。通信鉄塔が反射しているんだと思うよ。
振り返れば、尾道市街、西国寺山があそこ、千光寺山があそこ、尾道水道が横たわってフェリーが往来している。
さてと、頂上直下の建物は、何も標示はないけれど、観光マップによると、浄土寺奥之院満福寺というものだそうな。無住のようですよ、誰もいない。
横水平の道があるが、そっちに行っては間違い、駐車場に出て、車道に出て、北へ誘導されてしまう。
奥之院の正面に歩く道、下へ降りて行くんですよ。
浄土寺反転して、岩の庇の下に地蔵の石像がたくさん置いてある。横水平にどんどん歩いて行くことになるんだね。
愛嬌のある不動が岩に彫りこんである。大峰山なんとやらと彫ってある、この辺の山伏は石鎚や大山の行者が多いと思っていたが、大峰山もこのあたりまで影響力があるのだ。
横道もここまで、谷の真ん中を降りていくことになった。どんどん降りていくぞ。
谷を出ると、浄土寺の横入口、境内に入れば多宝塔の後ろに山頂が広がって見える。本堂が国宝で、多宝塔、阿弥陀堂が重文、由緒が深いねぇ。
浄土寺の石段を降りて、海岸を歩いて帰ろうか。
今日は、たいがい舗装路歩き、山道は西国寺の山だけだった。舗装路歩きは足にくるよ、山は低いが、たっぷり歩いた満腹感、さぁ、家に帰ろう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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