2000年8月26日
しぇるぱ単独
山域:京都府

北白川から比叡山

 

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右の道を、駐車場、石屋と続いて川の中へ叡電出町柳、ここから南の通りにバスが通っている、北白川仕伏町行き、この路線の終点まで行けばええんやな。
終点バス停の前がパブテスト教会、パブテスト病院は矢印があって引き返し、路地を入ると、なるほど、あった。
しかも、東山トレールの標識まである。
病院前から河浪忠兵衛の石屋さんに向かうよう、案内されているね。
石屋の前を通って、川の中に入っていくのかい。川床は滑らかで、道のような、流れのような、これは涼しくてええわい。
川底をだいぶ登ってきたな、大杉のところで川を離れるのか。
あれ、杉ではないぞ、メタセコイヤと書いてある、そうなのか、見かけは杉だね。
メタセコイヤから右の道をゆるゆると道は登って、ぽんと稜線に出たよ。
ガイドブックでは瓜生山の頂上に出る、とあったが、瓜生山の手前に出てしまった。いいさ、瓜生山の頂上は前に行ったことがある。
見晴らし台がこっちなんだね。解ってはいるんだが、見晴らしのない見晴らし台、夏なので茂ってしまってなぁんにも見えない。
このまんま突き抜けよう、元の道と合流して、このへんがおばちゃん3人組とあったとこだな。
前に、まるいさん、すぐりさんと地蔵谷瓜生山狸谷とコースをたどったことがありました。
その時、おばちゃん3人と出会って、どこまで行くの、それは短い、と笑われたことがあったなぁ、あたしらケーブル比叡まで、と威張られてしまった。
なんにも見えない展望台、南北朝当時の砦跡おばちゃんの行ける道だもの、いつか必ず行くことにしよう、そう考えたんだが、そのいつかがやって来ました、今日なんです。
地蔵谷分岐、そうそう、ここから登ったもんだよ。
ここから先は未知の領域だよ、なんだなんだ、広くてええ道じゃないか。緑の壁が濃くて、なんにも見えないね、風もないから汗だくだくだよ。
高みにくるたび休んでいるね、休まなきゃもたない。
ここではひとに逢うのが珍しい、後ろから誰かが来たよ。
こんにちわぁ、暑いですね。
地蔵谷分岐、地蔵谷は下へ、比叡山は上を無視かい、そのまんま行っちまったい、だから意固地な年寄りは嫌いだよ、あれは頭を下げることがない職業だね、医者かい、弁護士かい、お愛想のひとつも言ってみな、仕事が増えるぞ、逆かもしれない、仕事が減ったりしてね。
林道が下から来てる、この下は曼珠院なんだろね、狸谷修験会青年部なんという立て札があるぞ、狸谷とは狸谷不動明王、このへんまで修行で歩いているのか。
さっきからほとんど横水平に歩いているぞ、古い林道をたどっている。
おや、鳥居が現れた、弁天堂というのか。シノタケに覆われていて、とてもそこへは行く気がしない。
ここからは下りなのか、思い切り急だね、地図を見ると、谷川を渡って登りかえさなきゃならないね。
さすがに東山トレール、こんなに立派な道降りたよ、谷の水、白濁りしているよ、飲むのは止めとこう、頭から顔、腕まで何度も洗うことにしよう。
さっきからザックのGPSがピィピィ鳴っている、なんだって言うの。見てみると
poor GPS
Coverage

人工衛星が1個しか見えない、迷子だよ、迷子だよ、と騒いでいるのかい。
仕方が無いさ、谷底で、頭上には厚く枝が繁っているのだ、人工衛星の電波も届かないさ。
送電線が見える、これでやっと現在位置の把握ができた、25000図に道の線は書いていない、どこを歩いているか実は判然としていなかったんですよ。雲母坂、下にはもっと壁の高い舟底の道がある
あれ、道に出た、碑がある、水飲み対陣の碑、すると、雲母坂(きららざか)に出たわけだ。
はるか以前にこの雲母坂も歩いたことはある、忘れたなぁ、新鮮な印象だね。
先週は坂本側の千日回峰道を歩いたもんだ、この雲母坂も千日回峰道の京都回りの道なんだがね、これで両方に触れたね。
この雲母坂は深くえぐれて道は底を歩かなきゃならない、両側に土壁のある道なんぞ嫌いだよ。風がなく、ひたすらひたすらの登り道。
やっと曲がり角で舟底道から出たぞ、ちょっと休憩、横になろう。
寝てしまった、目が覚めたらだるいだるい、だるくなるほど寝たらしい。
叡電ケーブル、発車時刻は毎時00分、30分寝たかぎりは元気になったことだろう、さて、行くかい。
体に熱波が溜まっているね、ふり絞りながら歩かなきゃ前へ進まない、この時期、低山はつらいものがあるね。
千種忠顕碑と地図にあるが、道はそこをよけて通ったようだよ。あともうすこしでケーブルの駅。
せいのぉ、くぅぅ、ここんところが傾斜が一番キツイ、パォォンと音がする、ケーブルの笛だ、目の前をケーブルが登っていく、もうひとがんばり。
叡電ケーブル比叡山に着きました。今日はここまで、あぁあ、もう登らなくてすむ。
京都一周トレール特集
蹴上から大文字山へ 俄かパーティ桟敷ケ岳 初詣で、愛宕山

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詳細地図


もっと詳細な地図(かなり重い)

 カシミール展望図をつけました。


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