第２４番磐台寺(阿伏兎観音)巡拝記

ここは前にお参りしたことがあるんですよ。備後西国で３番目、鞆からの道を取ったので、狭い道で窮屈な思いをしたもんだよ。
なんぼ歴史的遺産が重要でも、救急車消防車が迅速に通れないほど狭い道なんですよ、現在の生活のほうが大事だと思うがね。
あの道を通った経験から言うと、海面を埋め立てて新しい道を作る、こっちのほうを支持しますね。
で、今回は松永から南下して行く。
海峡が見えていて、阿伏兎ノ瀬戸、航海の安全を祈って、岩場に観音像を設置したのが寺の起こりなんですよ。
あぶと観音の交通標識に従って曲がって行く。最初の駐車場は余裕があります。
さらにその先にも駐車場があるのだが、２、３台しかスペースがないので、空いているかどうかそこは運しだいなんですね。
歩いてもたいしたことはないので歩こうよ。今日は海は荒れていないのでしぶきがかかることはない。
どんづまりが阿伏兎あぶと観音、磐台寺などと正しい名前を言っても、そりゃ何ですか、試してみたらいかが。
この寺は珍しいことに拝観料を取る、大人１００円、地方では拝観料を払う寺はそんなにあるもんじゃないよ。
入れば客殿、本堂ではないのだね。
前に訪問したとき、法事を営んでいるようで、座敷のなかに大勢がいたのを覚えている。
狭い庭を突き抜けて、観音堂への石段がある。石段を登れば阿伏兎（あぶと）観音のお堂、縁側に上がるのは靴を脱がなきゃならない。
登山靴だから脱いだり履いたりは面倒だね。縁側はパス。
反対側に回って観音堂を横手から眺める。岩場に石垣を積み上げて回廊を建築したのがよく見えるでしょ。
海峡の対岸に見えるのは、島の名前が田島、手前の峰ではなく奥の峰が内浦山、今日はその山へ登ろうと思うのだよ。
これが、内浦山への道から見た阿伏兎観音、曇天ではっきりしないがそこは勘弁してね。

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