今日のコースは観光名所でもなんでもない。ごくありふれた田舎の風景なんですよ。それでも行ってみようかね。
道の駅クロスロードみつぎに車を置いて出発する。
道の駅の裏側から出発する。御調川を越える。地面にサイクリングコースのマークがある。みつぎコースY2とある。これは野間川ダム・御調ダムに向かう案内なんだよ。その案内には従わない。
国道184号線に出て、しばらくは北上する。杉谷交差点に出る。ここの信号を右折する。この道も県道383号線なんだよ。しばらくは渓谷沿いの道を登る。まだまだ登りでも楽な傾斜だよ。
汚れた道ときれいな道に分岐する。沿線に生コン工場があるのだ。生コン工場は採石場に立地する。道が汚れるのはしょうがないのだよ。その汚れた道のほうへ進む。
谷向こうに橋が二本見えている。手前の橋が高速道路尾道道、奥の赤い橋は国道184号線の橋なのだよ。
すぐに北之坊の寺が見えてくる。本堂よりも目を引くのが巨大な観音像、無縁仏の背後に立っているのだよ。
ここからは大山田の集落の中心地がよく見えている。
その大山田の中心地まで登ってくる。旧大和小学校がある。大和公民館がある。ここの地名は大山田だが、地域名を大和と言うのだろうな。
直進の道と右折の道に分れている。右折するほうが県道なのだよ。
直進する道を行ったことがある。石見銀山街道を世羅甲山から辿って、帰りは違う道を帰ったのだ。
県道を進もう。道が二分している。前は農道のほうに進んだ。たんぼの中の道でカンカン照りで熱中症の心配もあって、そこで引き返した。その後、冬に再挑戦して道の続きを行ったことがある。
その覚えがあるから、農道を行かずに県道を行こう。真っ直ぐ進むと、最初っから自転車には乗れずに歩いて登らなきゃならない。
国土地理院の二万五千図を参考にしているのだが、地図上に送電線の記載がある。送電線の下を進んでいる。そうか、地図上のこの位置に今わたしはいるのだな。
最後の民家まで来たよ。この先にはもうたんぼ畑がない。人間世界はここまでなんだな。
けっこう長いなぁ。農道を行くと日陰がないが、ここなら日陰には恵まれている。日陰でも汗を拭きながら歩いていく。
県道の大曲りのあたりまで登ってきた。地図には畑谷という集落名が書いてある。ほんとだ、廃屋が点々と見えている。さっきの民家の末端のところで電線が奥に延びていた。ここの廃屋に繋がる電線なのだ。
分岐のところで、後ろから車の警笛が鳴らされる。追い越すのではなく、山奥の作業現場に向かう軽自動車なのだ。警笛には驚くよね。車なんか来ないだろうと見込んでいたのにやってくるんだから。
やっと、農道と県道の分岐のところまでたどり着いた。あぁ、やれやれ。合流しても、自転車を押して歩くのは変わらないよ。
地図には二本目の送電線が書いてあるのだ。くたびれて自転車を止めて汗を拭くのに後ろを振り返ったら目に入った。あぁ、なるほど、地図上のこの位置に今いるのだね。
尾道市と府中市の境界にたどり着いた。ここが峠のてっぺんなのだ。この先は下り道なのだ。
サン・スポーツランド、あるいは、羽高湖森林公園、どっちが名が通っているのかは分からない。今日は休みなのだ、水曜日は定休日、ゲートには鎖で閉鎖してある。
羽高湖の野外ステージを眺めてそのまま行き過ぎる。
羽高湖の北の峠を越えて、諸毛町の中心部へ向かっていく。
諸毛とは[もろげ]、頭髪や髭などではなく、隠された部分の毛が諸[もろ]に見えるわけだ。えらい地名を名乗ったもんだな。中学生高校生の若い娘は住所を名乗るのに恥ずかしいだろうな。
諸田郵便局がここにある。諸は分かるよ、田の部分が分からない。周囲に田の字を持つ集落が見当たらない。どこから引き寄せた田なんだろうね。
山の中腹に民家が集まっている。これが諸毛の風景、山の上にけっこうな数の集落が出来上がっているでしょ。
谷のたんぼに沿って道を下りていく。たんぼはここまで、民家が集まっている、諸毛の民家の始まりであり、終わりでもあるわけだ。
ここから先は山の中腹の道を下りていく。ブレーキは下ハンドルを握っていっぱいにブレーキを利かす。指がしびれてくるので、たまには休んで、指をニギニギして疲労から解放してやらねばならない。
坂道の終わりが見えてきた。下川辺駅周辺の民家が密集している。一挙に里に押し出されたぜ。
この道は国道486号線だよ。総社と東広島を結ぶ路線で馴染みのある国道なんだよ。
ほんとはこの国道は嫌いです。トラックの往来が盛んなのだよ。国道は御調川の左岸にあるので、右岸に逃げたい。ところが、右岸は開発が遅れていて、右岸に通しの道はないのだよ。
府中と尾道の境界を越える。
次の橋が東上川辺橋、右岸に渡ったが、この選択はうまくなかったぞ。道を上手に選べないのだよ。結局、御調川堤防の道は草地の道で、ロードバイクには不向きの道なんですよ。
何橋とも知れぬ橋を渡って、再び国道に戻る。尾道道がついその先に見えている。尾道道の下をくぐってその先を進む。
馴染みのある橋にさしかかった。
中須賀橋、リョービの物流倉庫のたもとにある橋なんだよ。この橋を渡って御調川の右岸を行こう。
右岸の道には落石注意と警告の看板がある。いかにも石の落ちてきそうな崖だが、そこは自己責任、個人の判断で渡れると決める。
また国道に合流するのだが、拡幅予定の道で、自動車からは離れたところを進むので危険の心配はない。
市の交差点、大田の交差点を過ぎて、道の駅クロスロードみつぎまで帰ってきました。
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標高 |
隣との標高差 |
出発からの距離 |
隣との距離差 |
区間の勾配 |
道の駅 |
77m |
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谷底の分岐 |
206m |
29m |
5312m |
5312m |
29/5312=2.4% |
市境 |
479m |
273m |
8657m |
3345m |
273/3345=8.2% |
羽高湖 |
465m |
14m |
9272m |
615m |
14/615=2.3% |
北の峠 |
474m |
9m |
9926m |
654m |
9/654=1.4% |
諸田郵便局 |
352m |
122m |
11501m |
1575m |
122/1575=7.7% |
里に出た |
57m |
295m |
15960m |
4459m |
295/4459=6.6% |
道の駅 |
77m |
20m |
25371m |
9411m |
20/9411=0.2% |
別ページ、轍のページに、断面図=プロフィールマ
ップがあります。傾斜の凹凸はそっちのほうがより感覚的に理解できると思います。