2008年10月20日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

三次市庄原市、境界の山、船山

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

黒口集落去年の10月に指谷山に登ったんですよ。稜線から谷越しに真正面が船山、ふぅむ、いつかこの山にも登りたいものだな、と心に決めたもんでした。
そのとき、船山の頂上直下だったかな、中腹だったかな、林道が新設されている、そんな風に見えたものでした。
いずれは行こうな、そう決めてからもう一年になるよ。本気にならなくちゃ。
庄原市高野町で、高暮ダムの道を行くのは嫌いなんですよ。道が狭い。道が濡れていてスリップしそう。とにかく長い。
嫌いだけれどリサーチに行かなきゃならないね。
高野町高暮の集落で船山を見上げてみるが、林道なんかどこにあるんだい。あれは錯覚だったのだろうか。
送電線があるから、巡視路を当てにして登る方法もあるよなぁ。
中電の設備帰ってから地図を熟読、三次市君田から登る道がある、点線ではない、実線になってる道がある。
入り口のロケーションはどんなもんだろう。黒口集落まで車で乗り込んで、ふむふむ、後はここから歩くだけだね。
さて、いよいよ今日が船山に登る日、君田を北へ突き抜けて行きます。
君田温泉・森の泉で、口和・高野へ進むメインの道ではなく、神之瀬への道を進むんですよ。左の道を行くんだよ。
櫃田という集落を過ぎて、このあたりは谷が深くて、日照時間は短いのだろうね。
沓ヶ原ダムにさしかかる。下流に君田発電所というのがあるので、このダムの水を使っているのだと思うよ。
ダムの水面は後ろに広がっていて、ダム尻のあたりで発電所が見えてくる。神之瀬発電所なんだよ。
県道から離れて発電所の方向へ進む。発電所には向かわず、変電所の前へと進んで行く
発電所の放水口を見ると、川の本流より放水口からのほうが流量が多い。高暮ダムで取水した水をここで放流しているのだね。
アサヒビール社有林街道の分岐の入り口に林道黒口線と看板があったでしょ。この奥の集落が黒口というのだよ。
道の果てに、3軒の集落があるようだが、洗濯物が干してあるのは1軒だけだよ。他の家々に入る道は草に覆われているから無住だと思う。
この先は、道がきゅっと狭まるんですよ。舗装は続いているから自動車は入れるとは思うが、ターンする場所がどうなのか心もとない。
ここに車は置いておくほうが賢明だろうね。
最初の橋を渡るころ、谷あいは狭まって、両脇の山が垂直の壁になってそびえてくる。
「自然を大切に」、いわゆるマナー呼びかけ看板があって、神之瀬峡県立自然公園と書いてある。
ほほぅ、こんな看板があるなら、この先は整備されて歩きやすいのかもしれない。
谷の分岐とんでもない、看板はここ一箇所でした。整備もなにもそんなものはなく、自己判断・自己責任の世界でした。
大きなカーブで谷から離れるが、谷の方向へ廃プラの階段が付けてある。階段の向こうには何があるんだろう。
吊り橋があって、その奥で、谷を堰いて取水している。取水した水はすぐ放流しているように見える。何が目的の設備なんだろう。
こんな谷水を利用するのではコストがかかってしょうがないでしょう。中国電力と看板があるのだが、どう使うのだろうね。
道は切り返し折り返して登って行くが、下の谷は連続の滝の状態なんですよ。これでは、山腹に道を付けて谷から逃げるしか方法がない。
道端にカラーコーンが置いてあって、道が崩れるかも、おいおい、ここで崩れたら100メートル落下で命はないよ。
自然保護区域を宣言する看板がある、二分坂山70ヘクタールとある。二分坂谷はこの上流にある。要するに、このあたり一帯が二分坂山なのだろうさ。
二分坂谷鳴ヶ滝遊歩道入り口、看板があって鉄の梯子が谷底に降りている。この下に鳴ヶ滝があるのだね。梯子が長すぎるから止めておこう。
道の分岐がある、許可なく入山・車両の通行を禁じます アサヒビール株式会社庄原事業所
そうか、アサヒの森なのだ。アサヒの森のTVCMがネットに収録されていたが、今探すと見当たらない。静かだがインパクトのあるCMだったのにね。
女亀山のアサヒの森には、規制を犯して入ってしまった。今日は入ることなくそのまま通過するけどね。
谷が二分して道が分かれる分岐に出てきた。
予定では、左の谷、中野谷に入るつもりだったんですよ。中野谷にはタイヤの跡が見当たらないねぇ。ちょっと覗いてみても草で覆われて、この先は通れるか塞いでいるかわからない。
中電巡視路の標識予定を変えて、右の谷、二分坂谷を進むことにしよう。こっちなら自動車のタイヤ跡は頻繁に付いているし、タイヤ跡がまだ新しい、というのが決め手になるよね。
坂道をぐいぐいと登って、またまた谷と並行しながら水平な道を行く。坂道部分と水平部分が交互に現れて、リズムが変わってなかなかええもんだよ。
再び、道の分岐、中国電力の鉄塔巡視路の案内があるから、ここはどこ、地図で引き比べると、林道と送電線が一番接近しているところなんだろうな。
あぁ、ここで林道は終点になってしまった。広場になっていて回転するスペースを作ってある。
山道は、ここから真っ直ぐに伸びているようだ。入っていこう。
林道終点道は草刈りをしてあって、迷うことなく誘導される。
草刈りは作業者の自分の都合のものだろうね。他の誰かがこの道を通ることがあろうとは思ってもいなかったことだろうね。
山腹を弓状に弧を描いて登って下って、谷底へ降りてどんづまりになってしまった
何本もの谷が集まって、ここで一本の谷に収束される。谷の描写はともかくも、道が消えてしまった。
ここまで道を誘導してきた作業現場はどこなんだろう。左右を見渡して、どこにも踏み跡が見当たらない。
解らないときは正面の道、一番ゆるい傾斜が正面なので、この斜面を登ればええだろう。しかも、下生えが一番薄い。
膝を高く上げて踏み込んで、邪魔物を選り分けて右へ左へ移動して、なるべく真っ直ぐ、止むを得なかったらジグザグに、稜線まで登ってきたぞ。
稜線に出た稜線には、ひょっとして踏み跡があるかと期待したが、そんなものはない、笹が立ちはだかって邪魔をする。
掻き分け、掻き分け、上へ上へと登って行って、一応ここが最高地点だな。
標石があるが、石の側面に山と彫り込んであるぞ。自治体の標石かもしれない、三角点とは違うような気がするがなぁ。
枝葉が邪魔して見えにくいのだが、このあたりではここが最高地点だよねぇ。
船山の標高は939.7m、GPSの高度表示を見ると867m、なんぼ気圧誤差があるにしても、ここは船山ではないよなぁ。
わたしはどこにいるんだろう。
船山を目指して進むにしても、この笹の海を見ると、もうどうでもええような気になってくる。
もともと、昨夜、GPSにウェイポイントを送り込んでいたのですよ。ところがね、麓に到着したらウェイポイントを送り損ねているのがわかった。
船山ではない山頂現地でわかっても手遅れなんだよ。GPSにPCから送られた時点で、完全か不完全か確認する手段がないのが問題なんだよ。
確認する方法をこっちに書いておくがね。めんどくさいよ、万全を期するなら、めんどくさいのも我慢してやっとかなきゃね。
ここは船山の頂上とは違うみたい。船山の頂上まであとなんぼかかるかかかるかわからない。この笹原を漕ぎ続けて進めちゅうのかい。
結論が出ました。止めぃ、今日はここまで。またいつか、登ることがあったら、反省を生かしてちゃんと登ろう。
帰りは笹原を漕ぐのに、登りは笹が逆毛で難儀したが、下りは順目だから抵抗は少なく降りていける。
稜線から山腹へ曲がるのはこのへんだったよね。GPSの軌跡を逆にたどって谷底まで降りてきた。
あとは草刈りしてある作業道、林道を逆にたどって黒口の集落まで降りてきました。

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク