庄原市、西城から東城へ時計回り

2011年7月31日

西城からスタート、時計回りに東城へ、帝釈を経由して西城へ戻る
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
庄原市内を小分けにしてちょっとずつ自転車で回りました。残っているのは西城・東城のコースです。
いつかは取り掛かるぞと宣言したまま、何ヶ月もほったらかしのままだね。今日は本気で取り掛かろう。
西城をスタートにしますね。
庄原市立西城市民病院の駐車場に車を置く。今日は病院は営業していないのだから駐車場はスカスカ、平日なら患者に迷惑だから止めはしないさ。
医薬分業で、外に薬局がある。西城薬局、西城中央薬局。3番目の薬局が参入するとしたら、名前を西城一番薬局としなきゃ競争にならないぞ。
さぁ、出発。西城川沿いにゆるゆると登って行くんだよ。
ここが熊野神社との分岐。このまま国道を進んで、冬季にチェーンを掛け替えるパーキング、ここには水洗便所のトイレがあるんですよ。
緊急事態、今日はお世話にならなきゃならない。用を済ませて、トイレを振り返ってみると、公衆トイレ万原バンバラと看板がある。
へぇぇ、そんな読み方なのかい。バンバラバンバンバン、バンバラバンバンバン、ゴレンジャーのテーマソングのジングルと同じだね。
昔、ゴレンジャーというテレビ番組があったんですよ。今はもう、ゴレンジャーを知らない世代のほうが多くなっていることだろうね。
万原バンバラバンバンバン、万原バンバラバンバンバン、万原バンバラバンバン、万原バンバラバンバン、万原バンバラバンバンバン、心行くまで堪能するまで歌い上げてね。
次の分岐が国道分岐、県民の森比婆山へ続く道で、島根県へ続く道なんですよ。ここはこのまま直進するね。
もうひとつ国道分岐が連続して、直進すると道後山から鳥取県境、ここは右折して東城を目指すのだよ。
えいえいと坂道を漕いで登って、西城町と東城町の境界に到着した。
ここは日本海と瀬戸内海の分水嶺なんですよ。西城側は江の川で日本海へ、東城側は高梁川で瀬戸内海へ、きっぱり、はっきり、明快な峠だね。
小奴可の平地を通り過ぎて、ゆるゆると登った峠が狐峠なのだ。
次の峠が槇が峠まきがたお、このあたりは峠はたおと読むのだ、狐峠はきつねだおと読むのだろうねぇ。
国道は空中を駆け抜けるのですよ。谷底から高い位置に橋がある、トンネルがある。東城第一大橋、東城第二大橋、東城トンネルと続く。
谷底の狭いところに川と鉄道線路があって、道路を付ける余地はない、国道は尾根から尾根へ高い位置で通すしか方法がなかったのだろうね。
東城の市街地が近づいてきた。
中国縦貫道の東城インターまで接近して、市街地を引き返す。セブンイレブンの角を曲がると庄原への方向なんだよ。
大きなS字のカーブがある。落差のある山腹を曲がり曲がって登って行くのですよ。東城に行くのを渋っていたのはここなんですよ。
さらにもう一回、もうひとつ大きな落差があって、切り返しがある。この連続した坂道が嫌いなんだよね。ここさえ越えればあとはどうっちゅうことはない。
ここが上帝釈の分岐、帝釈川に沿って上って行くのだ。
本来なら、帝釈を経由するのが正しいあり方なのだろうが、尾根越え、坂道を登るコースがある。それを避けるのも選択のひとつだものね。
鬼の岩屋の前まできた。鬼の岩屋とは鍾乳洞なんですよ。ただし、入り口に鍵が掛かっていて入れない。
ま、あるということだけ示しておくね、寄らずにパスすることにしよう。
帝釈始終という集落があります。標識のローマ字を読むと、しじゅうではなくししゅと読むもののようだよ。
いったんは谷が閉ざすけれど、山間を抜ければまた谷が開いて集落がある、それをもう一回繰り返す、みっつとも帝釈始終の集落なんだよ。
峠を登り詰めて、下りの傾斜になってくる。そこのところで東城と西城の境界があります。
峠の上から西城側に東城側が食い込んでいるのですよ。
どっちに食い込んでいるか、これを見れば、鎌倉期・室町期の地頭の勢力が透けて見えます。
鎌倉幕府・室町幕府は安堵状を発行することで権威を高め、その安堵状は織田豊臣の奉行も追認し、古文書の記録で江戸幕府も訴訟の証拠としたのです。
かっての地頭の乱暴狼藉も、安堵状が重なると、既成事実で境界が確定するのです。不思議な境界があちこちにあります。
丑ノ河トンネルを越えて、坂道をささっと下れば、西城川沿いの県道に出る。ここから西城の市街地までは近いのだよ。
西城の市街地の手前に西城橋東詰交差点がある。直進すれば西城トンネル、左折すれば西城橋。
ここは橋を渡ろう。トンネルの幅は狭くて暗い。交通量が多いからここのトンネルは通りたくないもんだねぇ。
橋を渡ると、交番、信用金庫の支店、商工会の事務所などがあって、西城の街はここから誕生したのだと判ってくる。
なんたって、住所は西城町西城なのだ。古い地名に西城本町があって、直径300メートルの範囲だけが西城町西城なのだ。
川向こうに西城市民病院が見えていて、あそこまで帰ろう。
庄原市を自転車で走ったヒストリー
庄原から帝釈峡往復 09年5月29日
旧甲奴郡(総領町、上下町、甲奴町) 10年4月19日
庄原、比和、西城、庄原市北部一周 10年10月4日
庄原西半分、庄原、比和、高野、口和 10年10月14日
庄原市立西城市民病院、ここの駐車場を拝借 熊野神社との分岐
県民の森、島根県境への道と分岐 直進すれば道後山、鳥取県境、東城へは右折
西城と東城との境界、日本海と瀬戸内海との分水嶺 狐峠
東城第一大橋、東城第二大橋、東城トンネルと続く 中国道、東城インターチェンジ
帝釈川を跨ぐ中国縦貫道 鬼の岩屋
東城と西城との境界 西城の市街の手前、トンネルを行かずに橋を渡る
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