2012年1月21日
しぇるぱ単独
山域:広島県三原市

三原、竹原、境界の山、蟻ヶ平山(蟻ヶ峰)

 

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上尾原の交差点前々から蟻ヶ平山は登れるだろうと目星を付けていました。
来週はずっと雪が降ると週間天気予報は告げております。行くなら今日だな。よし、行こう。
広島中央フライトロードを経て、広島空港の滑走路の下のトンネルを潜って、国道2号線の本郷町南方まで進みます。
信号交差点の名前が上尾原 、ここで国道2号線から離れて南へ向かう。
コスモ石油のスタンドがあって、本郷CCと案内看板があるから見間違うことはない。
中国自然歩道の標識柱がある。ここは御年代古墳というポイントなのだ。
ゴルフ場の分岐から集落の中へ入ってみたが、道が細くて駐車する場所がなさそうだ。引き返して、分岐入り口の近くで車を止めるほうがよさそうだ。
本郷カントリー倶楽部分岐貸倉庫、貸事務所と看板があって、中国建機と看板がある。ここの道端が膨らんでいるので遠慮なく駐車できる。
蟻ヶ平山で検索してみたんですよ。登った、という情報がみつからない。
たったひとつ、南方小学校の6年生が平成21年3月12日に登った、南方小学校の校長通信で見つけました。
小学生が登った山だもの、わたしだって登れないわけがないだろう。あれから3年経過してはいるが、道は草に埋もれてしまった、なんてことはないだろう。
ぽくぽく歩いて、たんぼでイノシシ避けの電柵を修理しているおじいさんがいた。蟻ヶ平山へ行く道はこれでええんですよね。
蟻ヶ峰かいね。ゴルフ場の中を通って行くんよ。ゴルフの球が飛んでくるけぇ気ぃつけんさいよ。ゴルフ場から先は、誰も歩かんよ。ついぞ歩いたいう話は聞かんよのぉ。埋もれてしまったんじゃなかろうかね。
本郷カントリー倶楽部お邪魔しましたぁ、ありがとうございましたぁ。
あのおじいさん、蟻ヶ峰と言うたな。南方小学校の校歌にも蟻ヶ峰と歌われている。地元では、蟻ヶ平山ではなく、蟻ヶ峰と呼んでいるのだな。
道が悪い情報についてだがね、地元のひとのくせに、案外知らないことが多いよ。車を走らせるばっかりで、歩いていないのだもの、たぶんそうだろう、そうに違いない、このように決めつけてしまうのだよ。
ダムの堰堤が見えてきて、堰堤の上をゴルフカートが走っている。ゴルフコースの一部なんだな。
道を開閉式のフェンスが塞いでいる。通行禁止ではなく、自由に通り抜けてええとなっているらしい。
そうか、中国自然歩道がこのゴルフ場を横切っているのだ。歩くならこのように通りなさいと歩く道を指定してある
中国自然歩道ゴルフ場にしてみると、自然歩道などは迷惑なシロモノで、ハイカーなどは邪魔な存在なんだろうね。それは解る。向こうの立場からすればその通りだろうね。
京都に船山があって、五山の送り火で、ここでは舟形の送り火を焚くんですよ。ここの登山コースでは、京都ゴルフ倶楽部の中を横切る。
2001年1月7日に登った時にはプレー中に横切るときはブザーを鳴らしてください、と掲示があって、鳴らして通った。遠くで鳴っている音が聞こえた。ティーグラウンドで鳴っているんだろうね。
京都北山ではハイカーが多いから警報も必要だろうが、ここではそんなに頻繁にハイカーが通ることはないだろう。注意の看板だけで十分だろうね。
電柵をまたいでゴルフ場を出て行く。電線に電気が来ているかどうか気になるところだね。ビリッと感電するのは御免だよ。電線に触れないようにそろりそろりとまたいで行きます。
電柵の先はイノシシが暴れまわっている。道を掘って掘って、畑のように掘り返している。これじゃぁ、昼間でも電気を通して侵入を防がなきゃたまらんよね。
稜線に出た中国自然歩道の絵看板がある。仏通寺~竹原ルート案内図とある。今歩いている道は絵看板の端っこの端の部分なんだね。
道はそんなに悪くはないよ。道の幅もけっこう広いし、草刈して手入れしている形跡があるもの。
さっきのおじいさん情報は全然信用していなかった。この先もそんなに悪いことはないだろうと思っているよ。
ただね、イノシシが掘りまくっているのは処置なしだね。それと、倒木。一番多いのが松の木、マツクイムシの被害で立ち枯れて倒れていくのはどうしようもないね。
道は、もともとは谷のたんぼの道だったんだよ。どのたんぼもかなり昔から自然に帰っている。耕作放棄してから50年は経っていると思うよ。樹の大きさからして、推定50年もの、それが根拠だね。
横穴がある。このあたりでは
間歩まぶと呼ぶんだよ。
山腹の道から尾根道へ石見銀山では龍源寺
間歩まぶとか大久保間歩まぶとか間歩まぶが幾つもある。佐渡金山でも生野銀山でも間歩まぶはなんぼでもある。鉱山では普通に使う業界用語なんだよ。
一般人の使う
間歩まぶの意味は、横穴なんですよ。縦穴を間歩まぶとは言わない。石見銀山では縦穴も間歩まぶと呼んでいたがね。
泉が流れ出るように横穴を掘って水脈を探る場合もあるし、芋などを貯蔵するため乾いた横穴の場合もある。
ここの
間歩まぶはなんだろうね、水が流れ出ているから泉かもしれない、鉱石を掘った跡かもしれない。けっこう奥行きがあるように見えるね。
谷の流れを渡るのだが、もとたんぼだったところをイノシシが掘っているので、足の置き場がないよ。雨の後に歩いたら、靴が泥に埋まって悲惨な目に遭うことだろうね。
おおむねこのあたりで稜線と合流する。中国自然歩道の案内柱に竹原市とある。そうか、このへんは三原市から竹原市の領域に入ったのだ。
蟻ヶ平山、蟻ヶ峰四差路か三叉路か、そのような分岐に差し掛かった。今の道は山腹を歩いている。ここで右折して、山腹から稜線へ分岐して登って行くのだ。
ほら、蟻ヶ平山頂上と案内がある
ゆるゆると登って、稜線通しで歩くのではなく、稜線からちょっと下がった位置を歩いて行くのだ。
いよいよ稜線へ向かって歩いていくようになる。頂上部分が伐採されていて、ここが蟻ヶ平山、蟻ヶ峰の頂上なのだ。
三角点のプレートを見ると、蟻ヶ平山 H21.3.12 南方小6年 とある。校長通信の記事と同じ内容だ。
もうひとつ、H12.3.5 亀の子会というプレートがある。地元だけじゃない、世間の注目があるのだ、という安堵感かな。
山頂のこの種のプレートを仇のように嫌うひとがいるが、わたしは嫌いじゃないよ。このように、ネット記事とプレートが一致すると、しみじみ、ええな、と思うのですよ。
もちろん、プレートを置かずにそのまま立ち去るひとが大勢いるのだよ。
北東方向小学校の父兄が展望が取れるように伐採したものらしい。小学校が見える北東方向瀬戸内海が見える南の方向を切り開いたと校長通信の記事にもある。かなりの労働だっただろうね。何日もの伐採作業が続いたと思うよ。
彼らの年次の子供らが希望したから実現したので、イベントはこの時一回きり、伝統としては続かなかった。ちょっと残念だね。
北東方向の展望は、眼下に本郷カントリー倶楽部、ゴルフ場に隣接しているのが南方小学校だと思う。さらに東洋製缶の工場とコカコーラの工場、新高山と高山、遠くに大峰山と龍王山
南の海の方向は、煙突から水蒸気が出ているのが竹原火力発電所、送電線の通っている山が烏帽子形山、その隣が平家山、蟻ヶ平山と烏帽子形山の中間に県道があります、そこを自転車で走ったことがあるので、烏帽子形山も蟻が平山も馴染み深く思えるのだよ。
南の瀬戸内海山頂にはブランコを作って置いてあるが、これはどうかと思うよ。小学校6年ともなると、ブランコに心奪われる年齢ではないと思うが、いかがなものか。
さぁて、降りようか。
とんとんとんと降りて行って、ゴルフ場のコースを突っ切る箇所に差し掛かった。
ちょうどそのとき、ティグラウンドから打ってこようとしている数人がいる。立ち止まろう。危ないし、ゴルファーの視野に入ったら打ち損じる、かもしれないもの。
集落を抜けて駐車場所まで帰ってきました。
駐車した場所、信号交差点から見えているのは蟻ヶ平山ではないみたい。カシミールで見通しを確認してみると、惜しいところで前山がかぶさって邪魔をするみたいだね。
ならば、南方小学校から蟻ヶ平山へは見通せるか。ここならOK。グラウンドから蟻ヶ平山の雄姿がばっちり見えるはずです。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります



カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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